feel.

レンズを通してみえたもの。感じたこと。

ライカが人生に仲間入り。

kiton オーダージャケット納品.

2019年08月20日 | ファッション
3月にビスポークエクスペリエンスを受け待つこと4ヶ月とすこし。ストラスブルゴさんから仕上がったと連絡が

遂にこの日がやってきた。

早速阪急メンズ館に赴きいよいよのご対面





グレーの生地で総裏仕様

黄色いタグのマークは何だろう?

映画グランブルーを思わせる深い青色を纏いなめらかな光沢を放つジャケット

肩からは袖が頼りなさを覚えるほどに柔らかく皺をつくってぶら下がっている。

その皺は本家本元のマニカカミーチャ。リラックスした雰囲気を醸し出しており、波打つように煌めく美しさをカシミヤ生地が生んでいる。

以前リングヂャケットに行ったとき、マニカカミーチャはスーツではなくジャケットを仕立てた時にでも入れてもらおうと書いた覚えがあるが、まさにそれがkitonで体現することになった。

みっちりと目の詰まったボタンホール

表も裏も至る所がいかにも手作業だとわかる綺麗で丁寧なお仕事

手に取ると柔らかな触り心地にびっくり。極上の生地で仕立てられており期待が募る。



羽織ってみると…なんという軽さ柔らかさ

とろけるような着心地というのが第一印象。

しかし、羽織った自身を眺めてみるといつも見慣れた自分とちょっと違う…?

それと逆光になっちゃってるので服が暗い

なにか違和感?



腰のくびれが少ないからだなと気づく。


背中はいい感じ

担当さんに話を聞くと、kitonのKBモデルは攻めたデザインをしていないのだという。

もちろんもっと絞ってくれとリクエストがあればできますと。でもkitonでやってる人は殆どいませんとのことだった。

確かに腰を絞ってスタイリッシュにしたものがスタンダードなのは間違いない。石田洋服店さんで仕立ててもらったスーツだってそうだ。

石田洋服店さんで仕立てていただいたスーツ。こっちを見慣れているから違和感を覚えたのだと思う。

因みに石田さんで仕立てていただいたジャケットは親指から袖の先端までが12cm。この日は友人の結婚式でカメラ片手で過ごしており教会の式すら始まってないのにもう肘にシワが入って袖が上がってしまっている。トロフェオ生地の繊細さよ

今回のkitonは親指から袖の先端までを11cmと長めにしてあるので、こういう皺が入ったときに活きてくるのだろうな。

閑話休題。

kitonのKBはスーツスタイルの潮流どこ吹く風、ではないだろうが(ラペルは細くなっていってるそうだ)、kitonの美の哲学を体現したものであることは間違いない。

これがkitonなのだと。

ブランドの提唱するデザインがまずあって、そこに人を合せていくのがプレタポルテというものであろう。

窮屈でないおおらかで優雅なデザイン。kitonの美と言っていいのだろうか。

見慣れてないというだけで全然悪いわけではない。

寧ろこれはこれでいいと思う。

普遍的な美という感じだろうか?安心できる飽きの来ないデザインと言うか。

最近JMwestonの180シグネチャーローファーを手に入れ、あれも普遍的な美を備えているのではないかと思っている

丸っこいトゥを備えたトータルのフォルムは流行関係なしに美しいと。

靴だけみると丸すぎるのではないかと感じたが、履いてトータルを見るとなんとも素敵。今ではヘビーローテの仲間入りを果たしている。

最近は流行の先端よりもクラシックなデザインに興味があるので、このkitonのジャケットも今までより愉しめる気がする。

オフの晴れ着として何処に着ていっても恥ずかしくない物が出来上がったのではないかな。

大切に着ていきたい。


太陽光に当てると実際こんな感じ。非常に美しい

一眼で撮るよりiPhoneで撮るほうがきれいに色が出やすいってどうなん。色温度の追い込みが下手なだけだろうが



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