Now+here Man's Blog

Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

Nothing's Gonna Change My World

2006-08-17 17:31:39 | ThinkAbout..


今日は怪我のおかげで休息日。
6日連続の波乗りにピリオドを打った。

台風のうねりは終息に向かい、風も殆どなく、
オイラはビールのための小銭を持って海に出かけた。

裏パーク沖で親しい友達を見つけた。
そいつはグーフィーの波に乗りインサイドまで乗り継ぎ、
ワイプアウトしたところでオイラに気づき手を振ってくれた。
オイラも手を振った。

平日の午前中、無風でギンギラギンの太陽。
汗が滝のように流れる。
そいつとビーチでたわいのない話をした。
波は更に落ちてきた。
『どうせオイラは怪我してるからさ、見ててやるから西浜行こうぜ!』
そう言って、そいつとそいつの友達(ちょうど海から上がってきた!)の3人でポイントを西浜に移した。

セットで頭ある。
そいつらは二人とも女で、テイクオフした瞬間、頭サイズのダンパーに何度も巻かれていた。
オイラはこうやって波に乗らず、海を眺めていることがない。
案外新鮮だった。
海は生きていて、彼女たちも生きていて、その波動が一致したときサーフィンが成立するみたいだった。

彼女たちは海から上がった。
一人は帰り、オイラの友達だけ残った。
あまりの暑さにビールを買い一緒に飲んだ。
350mlのビールはあっという間になくなり、買い足しにコンビニに行ってはビーチに戻った。

そいつはオイラのとても大好きな友達で、お互いを刺激しあってここまで波乗りできるようになった。
たぶん一人では御前崎でリップできるようにもならなかったかもしれない。
いろいろな理由があり、それぞれが別の道を歩むことになったけど、
オイラ的には、こうやって海を前にしてビールを飲めることは、とても嬉しい。
計画したわけでもなくごく自然にそうなった。
今日の日が100回あったら100回ビールを飲むだろう。
それはとても自然なことなんだ。


いい加減飲んだので、さよならを言って帰路に着いた。

オイラは朝、家を出るときから上半身裸だった。
商店街の店の窓ガラスに裸で自転車を漕ぐオイラが映る。

いい歳こいてサーファー気取りでビーチクルーザーなんか乗っている。
好きなことをやって、それに満足感を見出して、たまに今している波乗りやウインドが、
それが現実として自分が望んでいることなのか、自己逃避でやっているのかわからなくなることがある。

でも明日吹けば何を置いてもウインドするだろう。
結局それだけのことだ。
したいことを我慢することが大人ではない。
したいことに無理矢理言い訳をこじつけ、でけー面で帰ってくるのが大人かもな。

波や風は万人に公平で、人間がその波に乗れるか決めるもんではない。
波が乗っていいかどうか許可するんだよな。
だから乗れちゃえば、その人は適してるんだ。
風に適してる、波に適してる。

オイラは人生が何回あっても、たぶんこうやって裸でビーチクルーザーに乗る自分を望むだろうな。
そして好きな友達と飲む135円の発泡酒に感動する。
でかい声で『うんめー!』って言う。
それを今日実践しただけだ。

Nothing's Gonna Change My World ってやつだ。

Mistake!!!

2006-08-16 20:27:34 | surfin'

(今日のパーク。榎本さん、すんません。勝手に画像お借りします。)

波乗り6日目。

6日連続。
髪は茶色になりパサパサ。
肌は真っ黒々助。
絶対に会社員には見えないだろうな。

朝、出掛けに自転車がパンクしてた。
この自転車は会社のそばの道路に放置してあったやつだ。
誰かが捨てたのをオイラが助けてあげたというわけだ。
波乗り、ウインドとオイラの足として良く働いてくれた。
しかしもうだめ。チェーンは伸びきり錆朽ちてしまった。

早速、ニューチャリをゲットした。
ダメとわかって30分後にはニューチャリが手元にある。
オイラは行動が著しく早い。
キャリアを古い自転車から付け替える時間がなかったので車で海に行った。

オイラはその時点で海に行くのをやめればよかったんだ。
海に行く前に何かが壊れる。
それは警告なんだ。
いつもそう。
その度にトラブルを起こす。

ショップの契約駐車場に車を入れた。
オイラは迷わず裏パークに行けばよかったのに、
何故かパーク正面に入ってしまった。
入る理由なんかなかったんだ。
オイラはウインド以外、パーク正面には入らない。
魔がさした、っていうやつかな?今思うと。

セットは肩。さほど大きくない。いや、頭あったかな?
昨日の西浜の大波に感覚が麻痺していた。

テイクオフしやすそうな波を選んだつもりだったけど、
その波はテイクオフした瞬間直角に反りたった。
波の向こう側に身体だけドルフィンしてプルアウトしようと試みたけど、波のパワーが勝った。
オイラは海底に叩きつけられ腰を強打した。
次から次へブレークが襲ってきてなかなか海面に出られなかった。
息が続かなくなった。
そして最後の一発。フィンがオイラのアゴを直撃した。
そうとう強く当たったらしく舌を思い切り噛んだ。
まるでアッパーカットを食らったみたいだった。

海面に出てボードに這いつくばった。
白いボードに鮮血がドバドバ滴り落ちた。
このままインサイドに向かうとまたブレークを食らう。
アウトに逃げた。

セットが過ぎ去ってからパドルでビーチに向かった。

入水してから1時間後のトラブルだった。
本当に海底に引きずり込まれた。
今はお盆の時期なんだ。
お盆は死者が足を引っ張ると子供のころ、じいさんやばあさんから聞いただろう。
オイラは今日引っ張られた。
引っ張られるべく、いつも入らないパークに入って。。。。

自転車が壊れたのは、死んだ親父が、行くなよアホ!と警告した現象だったかも。

午後、近くの整形外科に行った。
ドクターは青い糸がお洒落でしょ!なんて言いながら縫い始めた。
6針縫った。
『イヤー、パックリお見事だね~。
昨日あたりからサーファーの怪我人が結構来てるよ。
昨日は、ノーズ食った男性がいて大変大変!
口の中を縫うのは大変なんだよ。
アゴでよかったね~。でも喉なら今ころ大騒ぎだよね。』

オイラは顔面を布で覆われ、手術を受けた。
手術中にベラベラ話しかけられても答えられない。
答えたいんだけど、アゴ縫ってるのに口開けられねっす!

縫い終わり、看護婦が傷の周りを丁寧に何度も拭いてくれた。
そこまで丁寧にしなくても、というくらい丁寧だった。
他のところを拭いてもらいたくなった。しかもなかなかのステキさんだった。
その後、薬の処方の説明がステキさんからあった。

ステキさんは黒くてみるからにボディボーダーっぽくて、
どのくらいのサイズだったか、波はどんな感じだったかオイラに聞いた。

オイラは麻酔が効いているのでヨダレを垂らしながら、
『でくわいのは、アヒャマくりゃいあったひょ。』
自分でおかしくなり笑うと、アゴ全体に鈍痛が走った。

オイラはさっと彼女の左手の薬指を見た。
結婚指輪はない。
ん?勤務中は指輪を外すのかな?
『次回は25日あたりに来てくださいね。そのとき抜糸しますよ。』

25日にオイラはどんなセリフを言えばいいんだろう?
波乗りの話っていうのは実は先が続かない。
単刀直入がいいのかな?
①傷口が怖くて髭剃れないんだ。→じゃあ、私が、そ・って・あ・げ・る♪
②波乗りしてると家事とか大変でしょ?→私独身なんです!
③じゃあさ、彼氏が不満がるでしょ。サーファーじゃない彼だとしたらね。→彼氏いないの!
④実はボクもBBやってみたいんだよね!(このウソツキ野郎!)→じゃあ一緒にやりましょう!
⑤連絡どうしましょっか?じゃあボクのメアド。
へへへ!決まりだ!ナイス!怪我の功名。。。。って想像だけじゃん!

オイラは今回非常に初歩的なミスを犯した。
オイラはどうも波に乗ってから走り方を考えるようだ。
それは大きな間違い。

沖のウネリを見て、その時点で自分のサーフをイメージしなくちゃいけない。
乗るべき波、乗ってはいけない波。
びびってやり過ごすのではなく、積極的にイメージして乗らなくちゃね。

ウインドは殆どアウトから乗り始めるのでサーフィンのほうが読みは簡単かな。
サーフィンしないとウエーブはやっぱりできない。
際どいところでリップするのと、やばいところでリップするのは全く違うもんね。

そしてオイラのニュートランスポーター。
ブルーのビーチクルーザーじゃい!


追伸  今夜、酒飲むとダメですか?

Chigasaki Classics~Thicker Than Water~

2006-08-15 17:58:27 | surfin'


波乗り5日目。

裏パークスモール。
リストラ~チーパー殺人ダンパー。
オフ強し、インサイド5.7㎡、アウトなら4.7㎡で走れるくらいの風。

裏パークで何本か小振りの波に乗る。
波待ちしているとドンドン沖に流される。

午後、西浜に移動した。
先日、柳島が良かったのでもしやと思い行ってみた。
このとき、オイラは見るだけのつもりで行ったんだ。
朝、食パンを食べただけで何も口に入れていない。
極度の空腹感で身体がもたなくなった。北風で体温も奪われたし。

自転車でサザンビーチを超え、茅ヶ崎漁港を越えたら、、、、

またまた驚愕の光景が目に飛び込んできた。
雲は北風に吹き飛ばされ、真夏の太陽が戻って、皮膚をジリジリ焼いている。背中が痛い。
沖からはっきりしたセットがやってきて、爆音とともに大ブレークを繰り返した。
ショアブレークで頭ある。

今回の台風10号ウーコンは東ウネリをもたらしている。
東ウネリはワイドダンパーになるんだ。

オイラはその波に見入ってしまった。
そこは日本ではなく、ハワイでもバリでもチョープーでもなかった。
完全に孤立した『chigasaki』だった。
かつてエキスパートオンリーとされていた茅ヶ崎西浜が、そこにあった。
漁港はるか沖から完璧にラインナップしてくる波は、
オフショアでなかなか崩れない。
でもサイズがダブルあるので波のピークから徐々に左右に崩れていく。
夏の日が波のフェイスをギラギラ照らしてる。面は完璧にフラットフェイス。

波を見とれているオイラの脇に、もう一人見とれている人がいた。
今年の夏はミラクルがたくさんある。
Hitomiだった。
オイラはこんにちはと話しかけた。
彼女はにっこりして『こんにちはー!』と返してくれた。

『今日はどっかで乗ってたんですか?』
『ええ、リストラで乗ってたの。でもダンパーが怖くて西浜に来たんだけど、、、
こんなに大きいと私には無理ね』
彼女はとてもうまい。
身長があるので体重移動が楽だから、シェイプのカスタムを芸術のようにまわす。

『でも君なら入れるでしょ。でも、、、確かにショートオンリーの波だよね』

オイラは住んでいる場所やいつまで夏休みなのか聞かれた。
同じ内容を彼女に聞き返した。
オイラはウインドサーフィンをしていることを話した。
今日は三浦でウインドするか茅ヶ崎でサーフィンするか悩んだことを話した。
波に乗るのがウインドの目的なのでフラットはノーサンキューと言ったら笑ってくれた。

彼女は話しながらダブルで割れる波を眩しそうに見ていた。
しばらくしてから
『私には大きすぎるから帰りまーす。あなたはどうするんですか?』
『ちょっと入っていこうかな。、、、あのさ、名前を聞いていいかな?』
彼女は快く教えてくれた。
やっと名前がわかった。住んでいるところもわかった。仕事もわかった。

『じゃ、、またね』
『はい!気をつけて入ってくださいね!』
オイラが手を振ったら、彼女も手を振り返してくれた。

オイラから疲労感と空腹感が消えた。
オイラは板をビーチに運び、リーシュコードをセットした。

何度も何度も何度も何度もローリングスルーをした。
目の前にセットがやってきた。
まわりには誰もいない。インサイドにショートが二人いるだけ。
オイラは一瞬にしてノーズをビーチに向けた。
サイズはダブルある。未経験世界へようこそ!空が笑ってるぜ。
渾身の力でパドルする。ボトムが遥か下に見える。
強いオフショアがノーズからの物凄い量の飛沫を顔に飛ばしてくる。
目の前が見えなくなる。
気がつくとオイラはボードの上に立っていて、後ろ手の右手は波の壁を触っていた。

板を回すなんてできなかった。横に横に、ただ横に滑るだけ。
プルアウトしてまたアウトに出た。
右を見ると波はチューブを巻き、誰かが乗ると周りのショート連中が歓声や奇声を上げていた。

オイラは5本乗った。
1本1本、心に染み込むライドだったので本数を覚えている。確かに5本乗った。

ビーチに上がり、またしばらく海面を眺めた。
大きな海で、サーファーはアリみたいだった。
それは現実だった。本当に人間は小さい。意味もないくらい小さい。
何人かは完璧に波をメイクし、何人かはダンパーの餌食になった。

オイラに安堵の笑みがでた。たぶんにやけていたかも。

波は1億年前も今日も同じようなブレークをする。
社会が動いても波本来の本質は変わらない。
未来永劫であろう波にサーフトランクス1枚とボード1枚。

今日は大自然の脅威に感謝、そしてそしてその波に乗れた自分に感謝。
家に帰ったら、自分へのご褒美は冷たいビールだ。
1万円のビール。そんな値のビール。

Ura-Park JANE

2006-08-14 20:07:19 | surfin'


波乗り4日目。

朝から太陽がギンギンで、空が本当に青く、白い雲がボワーっと出ていて、
どうしようもないくらい夏って感じだ。

今日はPRAMの甥っ子とサーフィンだ。
彼は高校2年生で、確か今年で3シーズン目だっけ?2シーズン目?
都内に住んでいるのでいつも海に入れるわけではない。
きっと楽しさウキウキで茅ヶ崎に来るんだろうね。

高2の青春、将来のこと、大学のこと、部活のこと、そして120%女の裸で頭がいっぱいの時期、
オイラは彼にビッグウエーブを味あわせてやりたいと思った。

パークからチーパーにかけてはダンパーブレイクで×。
ショップ下は炸裂ノーサーファー。
必然的に裏パークへ。

予想通り、時間経過とともにどんどんサイズアップ。
沖で待っていて、全速力でアウトに逃げないと木っ端微塵になるお化けセットがやってくる。
甥っ子はオイラの『GO!GO!』サインで全力でパドルを開始する。
沖から見ると甥っ子の姿が全く見えない。
ほんとにしばらくしてから頭が波の先から見えた。
頭半もある波に乗ったんだ。
好きな女の子に告白されたような顔でアウトへ戻ってきた。
何回かそのくらいの波に乗った。
そして何回かそのくらいの波の餌食になった。
『こわくねえか?』
『こわくねっす!』

波はTバーの沖で割れるようになり、波はでかく分厚い。
乗れたら最高。まるで宇宙遊泳してる感覚になる。

今日も多くのウエーバーがやってきた。
初めて話す人もいたりとても充実した。
『またよろしくお願いしまーす!』って言って別れた。
何をお願いするんだかね?
今日みたいな魂に響くようなコンディションをシェアしましょうね!っていうお願いかな?

SURF The 3rd DAY

2006-08-14 07:25:38 | surfin'


波乗り3日目。
南風が入り、決していいコンディションではない。

まず、チーパーへ。
世の中はミラクルの連鎖反応。
昨日海で話をした女性が、書き込みしてくれたウインドサーファーとはあまりにもびっくり。
早速、ビーチで発見した。彼女はあらためて昨日のお礼をしてくれた。
そこへTeimiさんがやってきた。Teimiさんは目を丸くした。
目を丸くした後、デレ~っとなった。
瞳孔が開いて、喉がカラカラになり、心拍数が増える。
二人の大の男は(おそらく久しぶりに)女性を前にして緊張してしまった。
彼女は鎌倉がホームのウインドサーファーで、なんと獣医。
どおりで頭の切れのよさそうな顔つきをしていた。
ウインドは3年のキャリアだけど、いずれはウエーブしたいと言っていた。
以前、大西の茅ヶ崎でウエーブシーンを見たのがきっかけだったらしい。
Teimiさんの愛犬JJの話でTeimiさんと彼女は盛り上がっていた。

彼女は30分だけ海に入り帰って行った。

オイラはその後、裏パークへ移動。
同じマンションのK氏に遭遇。彼は某ショップのAクラスサーファーで休日になるとイントラバイトをしている。
その日も何人かの若い女性にレッスンしていた。
オイラそうとは知らず、『情熱犬陸見ました?青木さやかの!ジョージさん大出演だったね!』
なんてデカイ声で話しかけたもんだから、すごく恥ずかしい思いをした。
でもその後K氏に『おかげで彼女たちの緊張感がほどけたよ!』って言ってもらった。

裏パークにはロコウエーバーが何人か乗ってたな。
ITOさんがとんでもない可愛い女性を連れていた。
『茅ヶ崎デビューの子なんでよろしくね』ってITOさんから言われた。
何のデビューなんだろ?波乗り?ウインド?聞けばよかった。

沖からH家がカヤックでやってきた。
ロングボードを牽引していた。ロングボードには奥さんのRさんが乗っていた。
Rさんはオイラと年齢が一緒でフラダンスをしている。
最近、そのご主人がよくオイラに話しかけてくれる。なんでかな?
家族はエボシ岩まで行ってきたらしい。
ビーチに着くと、奥さんのRさんだけ残り波乗りを始めた。
彼女はオイラに手を振ってくれて、そばに来た。
世間話をしてくれた。

今日は実にいろんな人と話するなー、と思いつつ、次は柳島へ。

茅ヶ崎は漁港を境に東と西に完全に分断されている。
柳島のある西浜方面は、それはそれは穏やかでここにこそ茅ヶ崎の雰囲気が凝縮してる。
ゆったりとした時間。ほとんど誰もいない海。
ここで最後のラウンドを楽しんだ。
セットでムネ。
ここは最近すごく良くなっている。
あちこちからその話を聞く。
駐車場がないからまずビジターは来れない。ローカルオンリー。
オイラのまわり100M半径には誰もいない。ほんとにまばらにサーファーがいるだけ。
ここはね、天国だ。ここでウインドできたら。。。。ゾクゾクする。水も比較的きれい。

またまたここでもロコウエーバーに逢った。
ちょっと話していたら、あっという間に横に流された。カレントがとても強い。

さてさて、今朝は14日月曜。
波乗り4日目だ。
すでにハラムネある。あと数時間で風はオンからサイドかややオフになる。
これからスタンバイだ。