AIRWORK日記

愛知県渥美半島の パラグライダー&ハンググライダースクール 「エアワーク」の日記です。

懐かしい人と会えました

2013年04月30日 | 仕事
 雨天なのでスクールは中止にしました。するとウチの偉い人から「今日は長男と次男の担任の先生が家庭訪問に来る日だけど、私は仕事なのであなたが会うように」という命令が下りました。
 んー、そう言われても、若い女の先生と会うのは照れくさいので、思わず逃げたくなっちゃいます。でも、やっぱりそういうわけにもいかないので、訪問してくださった先生方から、子ども達の学校での様子を伺い無事に終了。自分よりかなり歳若い先生なのに、なんでこんなに緊張するんでしょうか私。

 家庭訪問が終わってホッとしていたところで着信アリ。こんな天気の悪い日にだれかと思ったら、ずっと以前に私達と一緒にハンググライダーをやっていて、十数年前に転勤のため愛知県から北海道の苫小牧に引っ越していったSさんなのでした。急な電話で驚きましたが、北海道から九州までオートバイでのツーリングをしており、帰り道に私の店に寄ってみたということです。

 久しぶりにお会いして話を伺うと、定年で仕事をやめ時間に余裕ができたので、今回はとくに日程を決めずにのんびり四国や九州を巡って来たとの事です。そして帰りもぜんぜん急いでないので、今晩はウチに泊めてほしいというリクエスト。おお、もちろんです、明日は強風でスクールはできそうもないし、それでは今夜は二人で思いっきり酒を飲みましょう…などと話していたらまた電話がアリ。
 父が転院を予定している病院から、今後のことについて話があるので、私に明日の午前中に病院まで来てほしいという連絡なのでした。あらま…明日はゆっくりできると思ってたけど、朝から名古屋に行くことになってしまいました。ついでに父と母の病室にも行って様子を見てくることにします。
 
 ということで、二日酔いでは明日は名古屋まで運転して行けないので、酒はほどほどに呑んで(?)Sさんと近況を語り合いながら一泊していただき旧交を温めることができました。
 ついでに二~三日ほどウチに泊っていって、風の良い日に私とパラのタンデムで空も飛んでもらえるとよかったのですが、私の休養でそれができなくなって残念。
 Sさん、またぜひ遊びに来てください。こんどは酒だけでなく、一緒に飛びましょう。



 Sさんの愛車はホンダの1300ccです、メッチャ速そうです。でも、北海道では雪のため半年間しか乗れないそうです。やっぱそうなんですね。 

 

最後にソアリング

2013年04月29日 | 仕事
 昨夜は11時ごろに就寝したのですが、寝ついたころに携帯電話が鳴りはじめました。あ、コレはいかん、こんな夜遅くに電話があるってことは、入院している父か母に何か起こったな、絶対にそうだな…と、覚悟して電話に出ると、明日に体験フライトをしたいというお客様からの電話だったのでした。
 あー、ヨカッタ…てか、驚いた。夜の11時すぎにかかってくる電話なんて、何かの緊急事態だと思いますもんね普通。まさかこんな時間に体験フライトの申し込みがあるとは考えませんから。そんな時間だけど電話に出るか、試しにかけてみたんでしょうかね、もちろん出ますけど。
 そのお客様とは衣笠山に現地集合で落ち合うことにして、寝なおそうと布団に入りましたが、驚いて起きたので目が覚めてしまい、結局また眠ることができたのは深夜2時すぎになってしまいました、トホホ。

 本日は予報どおり弱い北西の風なので、衣笠山へ行ってスクールを開始。弱い風なのでもちろん皆さんすっ飛びですが、昨日・一昨日のように強風で全く飛べないよりはマシです。
 とりあえず全員が一本飛んだところで風向が変わったようなので高塚へ移動することにして、昨夜に電話をいただいた体験フライトのお客様を待っていると間もなく到着。
 二名で来るということなので、てっきり女性二人だと勝手に思っていたら、そうではなく若い男女のカップルお二人なのでした。いや、それはいい、もちろん良いのですが、問題なのは男性のFさんが身長190cm・体重90kgという巨漢だったのでした。さすがにこんなに大きな人は予想外・想定外です。
 あ、これはダメだ、用意してきたタンデム用の普通サイズのハーネスでは絶対に身体が収まらない。急いで店に戻って、ウチにあるいちばん大きそうなハーネスを車に積んでから高塚へ移動。


 
微風の中で皆さん衣笠山からすっ飛び。
 

 
高塚エリアも弱めの風で、これまた皆さんすっ飛び。
 


 高塚エリアは南南西で弱目の風。予報では午後から夕方にかけて風向は良くなり、風速は強めになるということなので、それまでとりあえずすっ飛んで練習をしましょうと活動開始。
 しかし、いっこうに風は強まらず、時刻は午後4時を過ぎてしまったので、体験フライトも済ませることにして巨漢のFさんとタンデムでテイクオフ。風はそれまでより吹いていたものの、やはりすっ飛んでしまい短時間のフライトになってしまいました。



 最後になって少し風が好転。私もパッセンジャーのIさんも軽量なので、上昇してソアリングすることができたのでした、ラッキー。

  そして時刻は5時を過ぎ、他の皆さんも機材を片付け始めたころになって、最後に女性のIさんの体験フライトをして終了にしようテイクオフすると、風速が強まったことと私もIさんも軽量なことが幸いして上昇。やや西寄りの南風なのでベストな条件ではありませんが、長時間飛び続けることが可能になりました。
 夕方になって少し寒くなってきていたので、Iさんが空中から十分に写真を撮ることができた20分ほど飛んでランディング、その後は強風になってきたので本日の活動は終了となりました。
 そういえば私、ずっと名古屋に行っていて仕事をしていなかったので、本日が久しぶりの今年初めてのフライトでした。まだソロでは飛んでいないので、そのうちに一人で楽しく飛んでみたいものです。

 明日もスクールと体験フライトの予定がありましたが、天気が悪そうなので中止にすることになりそうです、残念。

このごろ痩せすぎ

2013年04月28日 | 仕事
 ゴールデンウイークが始まったのに、あいにく昨日も今日も北西からの強風となり飛ぶことができません。例年ならこの時期から南風の吹く日が多くなり、太平洋側の高塚エリアで飛んでいるのですが。
 よし、こういう日は子ども達とお出かけして遊びに行こう、冬の間は両親の入院のために例年以上にできなかった家庭サービスをしよう!…と、サボってしまうわけにもいかないので、店に行って品物を取りに来るお客様へ納品です。
 これはなかなかスマートな新型のエアバッグハーネスですね。試着してみたらLサイズなので大きすぎて私にはぶかぶか。なんか傾いているし変だなと思ったら、あまりに横幅が余るので私のお尻は片側に寄って座ってしまい、そのために傾いていたのでした。
 うむむ、Lサイズとはいえ、こんなに横幅が大きい物なのか、購入したTさんの身体にフィットするのかコレ?…などと思っていたら、オーナーのTさんが試着するとべつにOKなのでした。
 ハーネスが大きいというより、どうやら私のお尻が小さすぎるようです。だいぶん痩せちゃったしな、もっと太れ私。



 
あー、フィットしてますね、大丈夫のようですね。私だとお尻がメッチャ余るけど。
 


 明日は午前中は北西の風、午後から南西の風という予報なので、とりあえず衣笠山へ行ってスクールを行う予定です。明後日は雨の予報になってるし、ゴールデンウイーク前半はイマイチになってしまうのかな。

ちょっと気晴らし

2013年04月25日 | 家庭
 昨日は再入院してしまった父と母の様子を見て、ドクターや病院のソーシャルワーカーさんと今後の相談をしたりして、夜になってしまったので名古屋に一泊。
 二人とも入院しちゃうと心配で困る。とくに母が入院すると、自動的に(?)自分の事が一人では何もできない父の世話をする人がいなくなりホントに困ってしまいます。
 この頃は病院や実家までの行ったり来たりで疲れてしまったので、本日は気晴らしをさせてもらおうと、帰り道の途中にある蒲郡の水族館に寄ってみました。
 お、久しぶりに来たら、なんだか雰囲気が変わってます。展示している生き物が大幅に変更されているし、改装してトイレもきれいになってますね。ずいぶんイイ感じになったじゃないですか竹島水族館、頑張ってるじゃないですか。
 んー、なんか少し元気が出たような気がする。やっぱ水族館はイイです。


 あー、なごむ、癒される、やっぱり水族館はいいです。
 

 おお、竹島水族館にもオウム貝が来ましたか。
 

 ダイオウグソクムシという、ダンゴムシの超大きい版ですが、なんと、触ってよいという展示のしかたです。でも気持ち悪くて触れませんでした。
 こんなカニは初めてみました。脚の形が、歩くのではなく泳ぐのに特化しているのだそうです。
 

 陸上進出をたくらむマッドスキッパーという魚です。トビハゼとかムツゴロウの親戚ですかね?
 

 はい、そうですね、トイレはきれいに使いましょう。
 

電話に出るのが怖いです

2013年04月20日 | 仕事

 再入院した父の事が心配ですが、もちろん仕事だってしなくちゃイケマセン、さー、働け私。ということでスクールです。
 本日はそれほど良い風にはならない予報ですが、明日は雨天&強風で全くダメなようなので、ソアリングできなくても贅沢言わずにフライトです。
 予報ではお昼ごろまで北西の風が吹き、その後は東風に変わるということでしたが、11時ごろにははやくも風向が変わったのでスクールは早目に終了。
 ノービスパイロットの学科試験を受けたいかたと店に戻って試験の準備をしていたら携帯電話に着信アリ。こんどは母がまた本日から入院することになったという連絡でした。
 うーん、絶句… お義母さん、あなたもですか。すぐに病院へ駆けつけようと思いましたが、私の仕事を心配した母は「今回は短期入院らしいし、べつに来なくていい」と言ってくれたので、お言葉に甘えて週明けにでも行こうと思います。でも、先回も一ヶ月の入院予定が四か月にもなったわけだし、今回もどうなるのかと心配です。
 結局また、父と母は同じ病院に仲良く(?)入院することになってしまいました。まあ、病気を抱えて衰えた身体で無理に家で生活するより、入院していてくれた方が私も少しは安心ではありますが、それにしても二人とも、こう頻繁に入院ではなあ。


 動画 → 曇り空の衣笠山 

また病院へ

2013年04月17日 | 仕事

 病院に到着すると遅咲きの桜が綺麗に満開、八重桜ですかね? すぐに病室に向かいたくなくて、しばらくの間ボォーっと眺めてました。

 う~ん、困ったねお父さん。もうこのピラミッドパワーに頼るしかないですかね(涙目で苦笑)

 今回は三日間で名古屋から戻ってきました。
 父が4か月の入院を経て退院し、ウチに戻っていられたのはたったの5日間。まさかこんなにすぐ再入院するとは思いませんでした。
 病院に行き担当医のかたから父の容体の説明を受け、今回は『心肺停止になった場合でも蘇生処置はしない』という方針の同意書に署名することになりました。父は病気であり老衰であり認知症でもあるので、たしかに、蘇生できても意識がない状態を人工呼吸器で延命するというのはどうかと思うので、母も私も理解・納得して承諾、書類に署名しました。
 病室に行くとこれまでと違い赤血球の輸血量を増やし、初めて血小板も点滴していましたが、それでもかなり呼吸が苦しそうなのが心配です。そんな状態なのに父は、「キャラメルとクリームパンが食べたい」とか「皆で旅行にでも行こう」とか、信じられないようなことを言い出します。認知症が進んできたので、これまで4か月間も入院していたことも覚えていないし、いくら現在の病気や身体の状態を説明しても記憶できないし、認知症にいたっては自分は絶対に違う、マトモだと言い張って認めようとしません。どこも悪くないのにナゼ入院しなけりゃいけないんだ!…って言われても、お父さん、あなた、救急車で運ばれてきたんだよ、覚えてないようだけど。
 んー、まあ、旅行に行くのは無理だけど、キャラメルとパンぐらいは売店で買ってくるよ、私にはそれぐらしかできないし。

半年ぶりぐらいに高塚へ

2013年04月14日 | 仕事

はじめは弱い南東の風の中を皆さんすっ飛び
 


やがて南南西の強風になり、初心者の方は飛べない状態に
 


 町内会の春祭りなので、ウチの子たちはいろんなものが屋台で食べられるのを朝から楽しみにしているようです。私はもちろん仕事なので今回も参加できず残念。いつものことですが、こういう行事は天気が悪くてスクールができないときぐらいしか行くことができません。

 本日は南~南西の風の予報なので久しぶりに高塚エリアへ。春休み中に近所の高校生がランチャー台の一部にイタズラしたそうで、台の表面に貼っていた部材が外されて下に落とされてしまいました。コラーッ、高校生、そんなことしてるヒマがあったらどこかでバイトでもしてなさいってば。うーん、昨日の葦が池の件もあるけど、時間を持て余した春休み中の子ども達はロクなことしませんね。いけませんよー、オジサンたちが一生懸命に作った工作物を壊したりしちゃ。
 とりあえず修理しないとテイクオフするのに支障が出るので、まずは集まってきた皆さんでせっせと修復作業をしてから活動を開始。といっても弱い南東の風なのですっ飛ぶしかありませんが。

 お昼になって例年の春と同様にエリアの地主さんと漁労長さんのご自宅へ伺い、今年度も我々の活動に地元の皆さんのご理解いただけるようご挨拶すると、今年度の新漁労長さんは「おれ、今年の漁労長なの?」と、本人も漁労長になったことがよく解っておられないようで…なんとも大らかな漁業組合ですホントに。

 予報では南西の強風になるような予報でしたが、弱い南東の風のままいっこうに変化しないのでハズレたのかと思ったら、午後2時ぐらいから強風になって練習生のかたは飛べない風になってしまいました。高性能機に乗る一部のベテランたちは飛んでいたものの、やがてはさらに強風になってきたので全員がランディングして本日の活動は3時すぎに終了となりました。

 明日はまた名古屋の実家へ行き、両親の様子を見てこようかと思っています。昨夜、実家に電話してみたところ、父の体調がおもわしくないとの事だったので心配になってしまいました。父は定期的に輸血をしないと体調や生命を維持できないような状態ですが、これもある意味での延命処置なのでしょうか。
 頻繁に実家まで行くのは負担が大きいでしょうが、これからの私はこういう時間をとる必要にせまられ続ける生活になってしまうのかもしれません。うーん、しかたないことだろうけど困った。

 ↑などと書いていたら、先ほど、本当に父がまた救急車で搬送されて入院したとの連絡がありました。なので明日は名古屋へ行きますが、こんどこそは数日内に戻ってきたいと思います。

やっと仕事を

2013年04月13日 | 仕事

 三か月ぶりに名古屋から戻って来てからの数日間というもの、心身ともに疲れ果てていたのとやはり両親の事が心配なので、店にいても何もする気がおきずほとんどボォーっとしていました。いや、いかん、これではイカンだろう…ということで仕事を再開。本日は今年になって初めてのスクールです。私がいない間、練習生の皆さんに迷惑をおかけしたので、しっかりスクールをやらないといけません。

 
 強めの風だったので出発を遅らせて正午過ぎにエリアに行くと、やはりまだ強風なので皆さんとランディングですごしていたら、携帯電話に田原警察署からの着信アリ。うわ、なんてことでしょう、仕事を再開したらいきなり警察から電話です。警察署から私に電話があるときはたいていの場合、管轄地域内でパラグライダーかハンググライダーのトラブルが発生したときの問い合わせなので、緊張がググッとMAXに達してしまいます。そして用件は『葦が池付近の山中にグライダーらしきものが落ちているという目撃者からの通報があったが、飛んでいる人で現在行方不明の人はいないか?』という、私を慌てさせ混乱させる問い合わせでした。え、なに、誰か墜ちたってこと!?
 いやいや、チョット待ってください、冷静に考えてみれば現在のところ強風で誰も飛んでいないし、皆さん公園のランディングでくつろいでいるし、そのような心当たりは全くありません。そのむねを伝えて電話を切ると、しばらくしてまた警察から折り返し電話があり、『子ども達が山中に家のようなものを作り、それに使っていたビニールシートを目撃した人がパラグライダーと勘違いしての通報だった』という知らせでした。

 あー、ヨカッタ、事故ではありませんでした。きっと春休みの間に近所の子ども達が、山の中にツリーハウスの秘密基地でも作って遊んでいたのでしょう。通報した人も善意のことなのでしかたありませんが、警察からの着信表示を見ると寿命が縮みますからできればカンベンしてください。
 コラコラ、基地を作った子ども達、秘密基地は絶対に大人に見つからない場所に作って遊びましょうね。そして通報する人も、なるべく双眼鏡などでしっかり確認してから通報しましょう…って、普通の人は車に双眼鏡なんか常備してないか、してないですね、そうですね。
 
 本日は結局、少し風が穏やかになってきたところで地上練習をし、そのご午後4時近くなってやっと飛ぶことがかないました。うんうん、昨年末から両親のことで身動きができない状態でいましたが、やっと仕事をすることができましたよ私。

 明日は南風ないし南西の風の予報なので、エリアの地主さん方へ今年度のご挨拶も兼ね高塚へ行って、風が良ければスクールも行う予定です。



 下山中にシデコブシのことを思い出して立ち寄ってみましたが、時期がすでに遅くてしおれかけた花がほんの少し残っていただけでした。今年は桜を眺める余裕もなかったし、季節モノを逃してしまい残念です。

長い間申し訳ありませんでした

2013年04月08日 | 仕事
 昨年の12月初旬に名古屋に住む私の高齢の両親がほぼ同時期に入院してしまいました。どちらか一人だけならまだともかく、二日違いで二人とも同じ病院に入院という事態です。ということで私は仕事どころではなくなり、このブログの更新もなかったというわけです。
 12月中はまだウチから通いで見舞いに行っていただけですが、年明けには父が別の病院に転院しなければならなくなり、母は手術をする日取りが決まったので、私は名古屋に単身赴任(?)して両親のそばにいることになりました。始めのころは『母の手術が終われば一ヶ月ぐらいで戻れるかな』と考えていましたが、ものごとは思うようには運びません。
 母は一度目の手術が不調に終わり、四日後に急に容体が悪化したため再度緊急手術。二度目の手術後の経過は順調のようなので安心したら、なんと肺炎にもかかってしまい入院が長引くことに。その間に転院した父はあらたな病気が発覚。でも治療はできないということなので三つめの病院へ転院。もう、なにがどうなってるんだか、私はどうすればいいのやら。
 でも、いちばん困ったのは家の中がメチャクチャに荒れ果てており、片付けられずに放置されているあらゆる物で溢れかえっていたことでした。あ、ダメだこりゃ。これでは父と母が退院できたとしても、帰宅してから普通に暮らすことは困難。
 そんなわけで私はこの三か月、父と母の容体を心配しながら毎日二か所の病院に通いつつ、実家の中の片付けをして2tトラック5杯分のゴミを出し、掃除をし、家具を買い直し、傷んでしまった屋内のリフォーム作業もしてと、睡眠時間を削って深夜までずっとなにかしら働き通しですごしていました。とくに最後の一週間は二日連続で徹夜をして家のリフォームを行い、その他の数日も2~3時間しか寝ていなかったので、帰ってきたいまも時差ぼけのようになっており疲労が抜けていません。ホントにしんどい三か月間でした。
 両親は高齢でもあり病気が治ったわけではありませんが、おかげさまでなんとか退院して帰宅することもできたので、長かった私の単身赴任はひとまずこれで終了。とはいっても、これからの私はこれまでよりも頻繁に実家の方へ行かなくてはならないでしょうから、時間を上手に使っていかなければいけないようです。
 このたびは長いこと仕事を休んでしまい申し訳ありませんでした。とくに私がいないために飛べなかった練習生の皆さんにはご迷惑をかけてしまいましたが、このような事態だったのでなにとぞご容赦ください。今後ともよろしくお願い致します。



 ロボット手術など、最先端の医療技術をほこる藤田保健衛生大学病院。ホントに大きな病院です。しかし最先端医療でも治癒できない病気は当然ながら存在します。そのようなサイエンスが通用しない場合に備えてこの病院ではオカルトでも対処。ピラミッド内の中央に設置された棺に患者を収容し、その神秘の宇宙パワーで回復させるという充実ぶりです…って、ウソですが。
 でもね、全ての看護婦さんとお医者さんは、私が「あれはナンですか?」と訊いても、口をそろえて「知りません」とか「解りません」としか答えてくれませんでした。いや、ちょっと待って、毎日目にしていてあなた達はアレが気にならないの? どう見たってピラミッドでしょ? ねえ、なんなの? なぜ病院にピラミッドがあるの?




 母の病室の真ん前にあるピラミッドからふと視線を下げると、そこにも謎のドーム型の建造物が。これ、ひょっとして…いや、ひょっとしなくてもストゥーパだよね? もしかしたら仏陀のお骨でも安置されているのか? そうなのか? あるいは、オカルトだけでなくカルトにも傾倒しているのかこの病院は? ねえ、ホントのところ、いったいなんなのコノ建物?



 そしてこれまた謎が謎をよぶデザインで群立する、誰がなんの目的で設計したんだという変形六角形のような建物。私の考えではこの施設の中で、世界征服を達成するためのための異様な改造人間が、最先端医療技術を用いて日夜製造されていると思われ… そういえば、「イーッ!!」という奇声がこの建物から聞こえてきたような気がする。

 なにを失礼なことを言っているのでしょう私。藤田保健衛生大学病院さま、大同病院さま、杉浦医院さま、ソーシャルワーカーさま、ケアマネージャーさま、そして親戚のおじさまおばさまがた、本当にお世話になりました、ありがとうございました。