グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

カミキリムシを“水浴び好き”にしたのは、だぁれ?

2013-07-04 16:07:38 | Weblog
カミキリムシを“水浴び好き”にしたのは、だぁれ?

“水浴び好きのカミキリムシ”のはなしを3回〔3年〕にわたってご紹
介したわけです。そのような ある意味“生物とは思えない水浴び好き
のカミキリムシ
”から連想するのは、「ハリガネムシなどの宿主をコン
トロールする寄生虫」の存在
です。〔ハリガネムシではないでしょうけ
れど〕今回のカミキリムシに憑りついているのは、いったいどんな生きものな
のかと、興味津々です。ということで今回は、カミキリムシ編の
補足として「宿主をコントロールする寄生虫のはなし。」となります。
よろしかったら。

 ↓

宿主をコントロールする寄生虫のはなし。

ある種の寄生虫は宿主にたどりつくため、あるいは生殖活動を完結させる
ために宿主の身体をコントロール
する・・・といわれています。

たとえば ハリガネムシ

バッタやカマキリに寄生するハリガネムシは、成長して水に棲む段階に入
ると、宿主であるバッタやカマキリ水へと飛び込ませて溺死させる。そし
て宿主が死ぬと、繁殖するためのパートナーを探すために、ハリガネム
シは水のなかへ。

・・・と、このように、ハリガネムシには宿主の中枢神経の活動を妨害し
コントロールする能力があるもの
と考えられてもいます。

もちろん、ハリガネムシばかりではありません。
ほかにもいろいろなケースがあります。

なかでも特に有名なのが、ロイコクロリディウム (Leucochloridium)。

この寄生虫の幼生は オカモノアラガイ という陸産の貝類に寄生し、さら
に成虫になると鳥類に寄生しますが・・・その成長の過程で、貝から鳥に
乗り移るときに、宿主である貝に独特の次のような行動をとらせることが
知られています。

 貝の中で幼生が成熟すると、幼生 は貝の目に移動する。
  ↓
 目が異様に膨らむ
  ↓
 その目のなかで、幼生が動き、とにかく目立たせる。
 (目立つという言葉の語源はこれだったのかも)
  ↓
 さらに、普段は物陰に隠れているオカモノアラガイを、活動的にさせる
  ↓
 目立つ場所で目立つ動きをさせる
  ↓ 
 捕食者の鳥に見つかりやすくする
  ↓
 オカモノアラガイが鳥に捕食される
  ↓
 まんまと、ロイコクロリディウムが鳥の体内に侵入。


という具合なんです。

その後、まんまと鳥の体内に移動したロイコクロリディウムは、鳥の体内
で卵を産み、幼生は鳥のフンを通じて再びオカモノアラガイに寄生します。
一連の映像は こちら

ハリガネムシやロイコクロリディウム・・・。

これらの生き物に代表される“取り憑き具合”って、妖怪じみてますよね。


◎ <emoji code="h044" /> ヒトの場合も・・・ありそうなんですよ。最近の例では
  たとえば 『アフリカの奇病/うなづき病』 。この病気 の 
  頷く/うなづくという行動をとらせるのも寄生虫だ
  
・・という説があるようですね。こちらが ニュース 。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染





カミキリムシを“水浴び好き”にした犯人は。

2013-07-04 15:55:16 | Weblog
カミキリムシを“水浴び好き”にした犯人は。

“水浴び好きのカミキリムシ”のはなしを3回〔3年〕にわたってご紹
介したわけです。そのような ある意味“生物とは思えない水浴び好き
のカミキリムシ
”から連想するのは、「ハリガネムシなどの宿主をコン
トロールする寄生虫」の存在
です。〔ハリガネムシではないでしょうけ
れど〕今回のカミキリムシに憑りついているのは、いったいどんな生きものな
のかと、興味津々です。ということで今回は、カミキリムシ編の
補足として「宿主をコントロールする寄生虫のはなし。」となります。
よろしかったら。

 ↓

宿主をコントロールする寄生虫のはなし。

ある種の寄生虫は宿主にたどりつくため、あるいは生殖活動を完結させる
ために宿主の身体をコントロール
する・・・といわれています。

たとえば ハリガネムシ

バッタやカマキリに寄生するハリガネムシは、成長して水に棲む段階に入
ると、宿主であるバッタやカマキリ水へと飛び込ませて溺死させる。そし
て宿主が死ぬと、繁殖するためのパートナーを探すために、ハリガネム
シは水のなかへ。

・・・と、このように、ハリガネムシには宿主の中枢神経の活動を妨害し
コントロールする能力があるもの
と考えられてもいます。

もちろん、ハリガネムシばかりではありません。
ほかにもいろいろなケースがあります。

なかでも特に有名なのが、ロイコクロリディウム (Leucochloridium)。

この寄生虫の幼生は オカモノアラガイ という陸産の貝類に寄生し、さら
に成虫になると鳥類に寄生しますが・・・その成長の過程で、貝から鳥に
乗り移るときに、宿主である貝に独特の次のような行動をとらせることが
知られています。

 貝の中で幼生が成熟すると、幼生 は貝の目に移動する。
  ↓
 目が異様に膨らむ
  ↓
 その目のなかで、幼生が動き、とにかく目立たせる。
 (目立つという言葉の語源はこれだったのかも)
  ↓
 さらに、普段は物陰に隠れているオカモノアラガイを、活動的にさせる
  ↓
 目立つ場所で目立つ動きをさせる
  ↓ 
 捕食者の鳥に見つかりやすくする
  ↓
 オカモノアラガイが鳥に捕食される
  ↓
 まんまと、ロイコクロリディウムが鳥の体内に侵入。


という具合なんです。

その後、まんまと鳥の体内に移動したロイコクロリディウムは、鳥の体内
で卵を産み、幼生は鳥のフンを通じて再びオカモノアラガイに寄生します。
一連の映像は こちら

ハリガネムシやロイコクロリディウム・・・。

これらの生き物に代表される“取り憑き具合”って、妖怪じみてますよね。


◎ 『アフリカの奇病/うなづき病』のニュース頷く/うなづくという
  行動をとらせるのも寄生虫だ
・・という説もあるようですね。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染