カミキリムシを“水浴び好き”にしたのは、だぁれ?
“水浴び好きのカミキリムシ”のはなしを3回〔3年〕にわたってご紹
介したわけです。そのような ある意味“生物とは思えない水浴び好き
のカミキリムシ”から連想するのは、「ハリガネムシなどの宿主をコン
トロールする寄生虫」の存在です。〔ハリガネムシではないでしょうけ
れど〕今回のカミキリムシに憑りついているのは、いったいどんな生きものな
のかと、興味津々です。ということで今回は、カミキリムシ編の
補足として「宿主をコントロールする寄生虫のはなし。」となります。
よろしかったら。
↓
「宿主をコントロールする寄生虫のはなし。」
ある種の寄生虫は宿主にたどりつくため、あるいは生殖活動を完結させる
ために宿主の身体をコントロールする・・・といわれています。
たとえば ハリガネムシ。
バッタやカマキリに寄生するハリガネムシは、成長して水に棲む段階に入
ると、宿主であるバッタやカマキリ水へと飛び込ませて溺死させる。そし
て宿主が死ぬと、繁殖するためのパートナーを探すために、ハリガネム
シは水のなかへ。
・・・と、このように、ハリガネムシには宿主の中枢神経の活動を妨害し
コントロールする能力があるものと考えられてもいます。
もちろん、ハリガネムシばかりではありません。
ほかにもいろいろなケースがあります。
なかでも特に有名なのが、ロイコクロリディウム (Leucochloridium)。
この寄生虫の幼生は オカモノアラガイ という陸産の貝類に寄生し、さら
に成虫になると鳥類に寄生しますが・・・その成長の過程で、貝から鳥に
乗り移るときに、宿主である貝に独特の次のような行動をとらせることが
知られています。
貝の中で幼生が成熟すると、幼生 は貝の目に移動する。
↓
目が異様に膨らむ
↓
その目のなかで、幼生が動き、とにかく目立たせる。
(目立つという言葉の語源はこれだったのかも)
↓
さらに、普段は物陰に隠れているオカモノアラガイを、活動的にさせる
↓
目立つ場所で目立つ動きをさせる
↓
捕食者の鳥に見つかりやすくする
↓
オカモノアラガイが鳥に捕食される
↓
まんまと、ロイコクロリディウムが鳥の体内に侵入。
という具合なんです。
その後、まんまと鳥の体内に移動したロイコクロリディウムは、鳥の体内
で卵を産み、幼生は鳥のフンを通じて再びオカモノアラガイに寄生します。
一連の映像は こちら 。
ハリガネムシやロイコクロリディウム・・・。
これらの生き物に代表される“取り憑き具合”って、妖怪じみてますよね。
◎ <emoji code="h044" /> ヒトの場合も・・・ありそうなんですよ。最近の例では
たとえば 『アフリカの奇病/うなづき病』 。この病気 の
頷く/うなづくという行動をとらせるのも寄生虫だ
・・という説があるようですね。こちらが ニュース 。
「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
“水浴び好きのカミキリムシ”のはなしを3回〔3年〕にわたってご紹
介したわけです。そのような ある意味“生物とは思えない水浴び好き
のカミキリムシ”から連想するのは、「ハリガネムシなどの宿主をコン
トロールする寄生虫」の存在です。〔ハリガネムシではないでしょうけ
れど〕今回のカミキリムシに憑りついているのは、いったいどんな生きものな
のかと、興味津々です。ということで今回は、カミキリムシ編の
補足として「宿主をコントロールする寄生虫のはなし。」となります。
よろしかったら。
↓
「宿主をコントロールする寄生虫のはなし。」
ある種の寄生虫は宿主にたどりつくため、あるいは生殖活動を完結させる
ために宿主の身体をコントロールする・・・といわれています。
たとえば ハリガネムシ。
バッタやカマキリに寄生するハリガネムシは、成長して水に棲む段階に入
ると、宿主であるバッタやカマキリ水へと飛び込ませて溺死させる。そし
て宿主が死ぬと、繁殖するためのパートナーを探すために、ハリガネム
シは水のなかへ。
・・・と、このように、ハリガネムシには宿主の中枢神経の活動を妨害し
コントロールする能力があるものと考えられてもいます。
もちろん、ハリガネムシばかりではありません。
ほかにもいろいろなケースがあります。
なかでも特に有名なのが、ロイコクロリディウム (Leucochloridium)。
この寄生虫の幼生は オカモノアラガイ という陸産の貝類に寄生し、さら
に成虫になると鳥類に寄生しますが・・・その成長の過程で、貝から鳥に
乗り移るときに、宿主である貝に独特の次のような行動をとらせることが
知られています。
貝の中で幼生が成熟すると、幼生 は貝の目に移動する。
↓
目が異様に膨らむ
↓
その目のなかで、幼生が動き、とにかく目立たせる。
(目立つという言葉の語源はこれだったのかも)
↓
さらに、普段は物陰に隠れているオカモノアラガイを、活動的にさせる
↓
目立つ場所で目立つ動きをさせる
↓
捕食者の鳥に見つかりやすくする
↓
オカモノアラガイが鳥に捕食される
↓
まんまと、ロイコクロリディウムが鳥の体内に侵入。
という具合なんです。
その後、まんまと鳥の体内に移動したロイコクロリディウムは、鳥の体内
で卵を産み、幼生は鳥のフンを通じて再びオカモノアラガイに寄生します。
一連の映像は こちら 。
ハリガネムシやロイコクロリディウム・・・。
これらの生き物に代表される“取り憑き具合”って、妖怪じみてますよね。
◎ <emoji code="h044" /> ヒトの場合も・・・ありそうなんですよ。最近の例では
たとえば 『アフリカの奇病/うなづき病』 。この病気 の
頷く/うなづくという行動をとらせるのも寄生虫だ
・・という説があるようですね。こちらが ニュース 。
「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」