グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

猛暑時には “冷や汁” 。

2013-07-17 17:24:02 | Weblog
猛暑時には “冷や汁” 。

河童の皿も瞬時に乾くほどの猛暑時には、体を冷やす効果がある野菜
を使った、こんな料理はいかがでしょう。

冷や汁 / ひやじる です。
現在では、宮崎県などに残っている日本料理ですね。

かつては、その見た目から、お味噌汁をご飯にかけただのものだ と
誤解するむきも多かった 冷や汁/ひやじる ですが、じつはこれ日本
に古来から伝わる夏の伝統食
でもあるんです。

『古くは鎌倉時代の「鎌倉管領家記録」にみられる/ウィキペディア』
という、この「冷や汁」。味噌を調味料としたこの料理は、僧侶等に
よって日本各地に流布され、その後、気候風土が適した地域のみに残
ったことが、現在ではわかっています。

そんな 冷や汁/ひやじる ですが、夏場の健康食としては、じつに
お薦めの一品です。

気になるレシピですが・・・

“はじめてだが、いっちょう食べてみるか”と思った方は、インスタ
ントの冷や汁の素〔宮崎の県産ショップや通販などで入手できます〕
がありますので、とりあえずは これを利用しましょう。

そして冷や汁に入れる具ですが・・・これはけっこう自由なかんじで。

代表的な具としては、 薄くスライスしたキュウリ 、そして ミョウガ 
ですが、これに加えて トウフを入れたり、ゴマを入れたり、シソを
入れたり、と、人それぞれのいろいろな冷や汁 が存在します。

これらの具を、インスタントの冷や汁の素にいれたら、つぎは仕上げ。

 これを冷蔵庫でキンキンに冷やす作業

が 待ってます。さらに食べる直前にはこの冷やした冷や汁に、氷まで
浮かべたりして/笑。

で、さらに不思議なのは、ここからなのですが・・・

この冷や汁を、わざわざ炊きたての麦入りご飯にかけて、いただきます。
そう、なぜか 炊きたて。しかし、これがうまい。

 お茶碗のなかで、熱いご飯と つめたーい汁が混在する不思議さ

そうなんです、この温度差や微妙にかわりゆく温度変化を味わうのが、
この冷や汁という料理のキモなのです。

その微妙感を味わうためにも、

 ご飯によそう 冷や汁の量をあえて少なく

これが大事となりますね。・・・まあ、かける回数が多くなりますけれど。

 かけては食べ、かけては食べ

の、いわゆるわんこそば状態/笑。

だって、いっぺんにかけては、結局ぬるくなっちゃいますからね。
せっかくの冷や汁です。興味を覚えられた方は、ぜひお試しを。

いじょう、冷や汁のおいしさは、その味のもつ深みや、いろいろな具の
おいしさ加えて、さらには その びみょーな温度変化 にもある
というおはなしでした。

あっ、そして つけあわせには 干しダイコンの酢づけ です。干し
ダイコンも宮崎の特産なんですよ。ぜひ こちらも お試しあれ。


◎ インスタントの冷汁の素が売りきれるほどの猛暑が続く
  宮崎県の沿海部。
  あまりの暑さつづきに・・・冷たい料理を、ついつい熱く
  語ってしまいました/笑。
  

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」