県 第3409号
平成24年2月1日
長谷川 順一 様
県民交流課長
このたびは、「いしかわ夢づくりEメール」に貴重なご意見等をいただき誠にありがとうございました。ご意見等につきましては下記のとおりお答えいたします。
今後とも、県政に対しましてお気づきの点があれば、お寄せくださるようお願いいたします。
※長文メールとなりますがご容赦下さい。
■事務担当■
石川県県民交流課広報広聴室 長浜
【TEL】 076(225)1362
【FAX】 076(225)1363
【e-mail】 e130500b@pref.ishikawa.lg.jp
***********<以下回答>*****************
【件 名】「新幹線金沢駅舎について」
【整理番号】112
【回答課名】経営支援課
ご意見ありがとうございます。
新幹線金沢駅舎については、「新幹線駅舎デザイン等検討懇話会(事務局:金沢市)」において、「石川らしさ、金沢らしさが感じられる駅舎となるよう、地元産材、伝統的工芸品の活用に配慮してほしい」との意見がありました。
これを受けて、金沢市から、駅舎を建設する鉄道・運輸機構に対する申し入れも行われております。
県としても、特定の方の製品というよりも、九谷焼を含む石川が誇る伝統的工芸品の活用について期待しており、実現に向けてできる限りの努力をしていきたいと考えております。
**********<以下ご意見の原文>****************
新幹線金沢駅の駅舎デザインに三代徳田八十吉の九谷焼を取り入れるようJR西日本に要望して下さい。
新聞報道によると石川県としては新幹線車両に県内産業品を採用するようにJR西日本に働きかけていると聞き及んでおります。
駅舎についても同じような趣旨で動かれていると思われます。
昨日、小松市立博物館で開かれている「三代徳田八十吉展」を見学してきました。さすがに重要無形文化財(人間国宝)にもなった「彩釉磁器」の色合いのすばらしさに圧倒されました。
新幹線からプラットホームに降り立った乗客が、まず目に入るのが「金沢」と書かれた柱です。この柱はコンコースの柱とは違い、細いと思われますが、この柱に「彩釉磁器」のグラデーションタイルを貼り合わせたならば石川県の印象を強く植え付けると考えます。
金箔や友禅は壁面には良いと思いますが、タイルならばメンテナンスもしやすいと思われますのでご検討下さい。
******<以下管理人の再度メール原文>********
県民交流課広報広聴室さん
レスポンス有り難うございました。
「県としても、特定の方の製品というよりも、九谷焼を含む石川が誇る伝統的工芸品の活用について期待しており」とありますが、もう少し柔軟に物事をお考え下さい。
加賀友禅のデザインを新幹線車両や駅舎に使用した場合には、その作家にデザイン料を払う事になり「特定の製品」となるでしょう。
JR小松駅のコンコースに九谷焼のタイルを使ったオブジェがありますが、これは「特定の製品」ですか。
第三代徳田八十吉の「陶磁器色彩」は「特定の製品」なのでしょうか。そうでは無いと思いますが。
徳田八十吉は古九谷の色彩から赤を除いた4色を使って1100℃で焼き上げ、偶然にあの色彩がつくられたのです。「色彩」には著作権や特許はありません。
九谷満月
http://www.mangetsu.co.jp/about.html
このサイトに店の看板画像があります。看板をつくるときに八十吉の工房に一言断りを入れただけだそうです。ましてや八十吉は石川県が誇る人間国宝でなないですか。金沢駅という公共施設に八十吉の色彩が使われることに、第四代徳田八十吉さんからのクレームはないと確信します。反って喜んで協力を惜しまないと思います。
私は東京から引っ越してきましたが、東京の人間は九谷焼の色彩は一寸しつっこい感じを持ち、伊万里焼、有田焼の方を好んでいますので、徳田八十吉の色彩は喜ばれると思います。
もう一度再考願います。