葵から菊へ&東京の戦争遺跡を歩く会The Tokyo War Memorial Walkers

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資本の古典的な凶暴性

2014年02月25日 | 新宿日誌

昨日の朝日新聞社会面は「工場 非正規の嘆き」「時給7年働き10円上がっただけ」「第2、第3の混入事件 起きないか」「非正規雇用36% 賃金、正社員と差」の見出しで、「冷凍食品に混入された事件で、契約社員の容疑者は『会社の待遇に不満があった』と動機を述べているとされる。非正規で働く人は今や、雇用者の3人に1人以上。似た境遇で働く工場労働者たちは事件に何を思うのか。」「容疑者の不満はわかる面はある。みんな、そうだから。でも、会社には言えない。半年ごとの契約更新の身。『紙一枚』で決まるからね。」「時々、年配の契約社員が柱を蹴る姿を見かける。不満をぶつける先がないのだろう、と思う」との記事があった。

管理人は「秋葉原通魔事件に思う」と、当時も非正規労働者について心を痛めていました。「私は透明人間-東京都臨時職員として働いて-」という記事は、アクセス数ではナンバー10に入るほどよく読まれています。

クリニックの待合室にあった『AERA』2月17日号の巻頭言で、浜矩子さんの「資本が野生に戻っている今、労働組合は労働運動への回帰を」との一文を読みました。厚生労働省の毎月勤統計調査(速報)によれば、2013年における給与所得者の現金給与総額は、相変わらずの歴史的低水準に止まっている。パートタイム労働者の比率が全体の29.41%に達した。過去最高の水準だ。1990年代初頭の15%弱に対して、ほぼ倍となっていることを紹介し、こう論じました。

>こうした中で、大手企業の正規雇用者たちが一定の賃上げを勝ち取っても、何がどう変わるのか。さらにパート比率が上がるだけの話では無いのか。

>「労働組合は何のために存在するのか」「労働者の人権のための闘争だ」と断じ、賃上げを要求するのは「基本的人権にふさわしく、まともな生活が送れるようにするためだ」

>「グローバル時代となって、どうも、資本はその古典的な凶暴性を取り戻してしまったようにみえる。その搾取の牙から、労働者たちの人権を守り抜く、それが労働運動だ。労働組合もまた、今こそ、この本格的使命に立ち返る時ではないか。」まさに正論だと思えます。

資本家は、国内では非正規労働で利潤を、国外では中国を工場として、そして中国の労働賃金が上がってきたとみれば、ミャンマーなど東南アジアの更に安い賃金を求めています。

チャップリンは「モダン・タイムス」で「資本主義社会での人間の尊厳」を訴えていましたが、今こそ世界の労働者は団結せよ

頼りになる労働組合・新宿一般〉(このブログを見たと話してください)

新宿一般労働組合は、誰でもひとりでも入れる労働組合という新しい労働組合です。 

新宿一般は、新宿区内に住んでいる人、区内で働いている人であれば、だれでも入ることのできる労働組合です。これまでの労働組合と違い、正社員に限らず、パート・アルバイト・派遣などどんな雇用形態の人であっても、入ることのできる労働組合です。職場に労働組合がない人にとっては、様々な労働相談に対処できるたいへん心強い存在になると思います。 

現在、ネットカフェ難民とかワーキングプアとか言われているように貧困と格差が広がっています。その最大の要因が、企業が儲けをあげようと人件費を低く抑えることのできる派遣やパートといった非正規雇用労働者を政治の手助けを受けて大量に作り出してきたことにあります。 

新宿一般は、生活の苦しい労働者の処遇を改善させていくため、最低賃金の引き上げや正社員との格差を圧縮していく均等待遇制度の実現などに取り組んでいます。また、正社員についても、成果主義賃金が導入され長時間労働のあげくメンタルヘルスや過労死・過労自殺の問題が深刻になってきており、残業規制を求める運動にもとりくんでいます。

 

 

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