私は靖国神社をガイドするときに大村益次郎の銅像の前では「東京の三大銅像」のひとつ「九段の大村益次郎」です。あとの二つは「上野の西郷隆盛」「皇居前の楠木正成」ですと説明しています。
さて、遊就館の前にパール博士の顕彰碑に並んで「母の像」が建立されています。碑文に「強く 厳しく 優しかった母 お母さんありがとう この悲しみを再び繰り返さないために」とあります。敗戦後は宗教法人靖国神社となり、日露戦争勝利を記念した春夏の例大祭は「平和の神社」として生まれ変わったので「春分秋分」(陰暦)を例大祭日にしました。この母の像も「平和の神社」としての一つの象徴と見ることが出来ます。
浅草寺境内に満蒙開拓団犠牲者を追悼する「まんしゅう母子地蔵」があり、上野公園内には東京大空襲犠牲者を追悼する「時忘れじの塔母子像」が建立されています。
東京大空襲戦災資料センターの前にも母子像があります。それぞれに平和を願う四つの母子像を「東京の四大母子像」として全国に広めていきたいと考えています。