東日本大震災から一年の日である。石川県政記念しいのき迎賓館屋上には半旗が掲げられていた。
「あれから」としたのは自然災害だった「大震災」と人災だった「原発事故」とハッキリと区別して考え無ければならないからだ。福島県はその二つが覆い被さり被害が何倍にもなってしまった。関東平野の地下にあるプレートが、これまでは三つと言われていたが地震学者の研究では四つといわれている。関東地下直下型地震には「減災」のための対策を「自助・共助・公助」を原則に進めなければならないと思う。
「地震の内側」「地震のメカニズム」という動画を見れば見る程、地震国日本の宿命を達観せざるを得ない。
一方、原発問題であるが、「最新原発なら福島事故は無い?(1)」「最新原発なら福島事故はない(2)」という動画を見る限り、全ての原発を廃炉にしなければならないだろう。ドイツ政府は倫理のうえから脱原発を決めたが、今日、野田内閣は原発再稼働を表明した。「脱原発」と並んで、この内閣を「打倒」することもスローガンにした運動にしなければならないだろう。
10日の産経新聞web版主張は『「原発事故1年 世界の潮流を見失うな 根拠薄い「危険神話」に決別を』だった。ギリシャ神話のように元々人間の未知の世界を「神話」として語り継いできたが、「安全神話」は原子力ムラが創造したものであった。しかし、原発は「危険」なものであることは「神話」ではなく「科学」なのである。
政府主催の追悼式典で、天皇が追悼の「お言葉」を読み上げたが、「近代天皇制」が事実上継続している「象徴天皇制」が現存する日本は、「日本神話の万世一系」という「神話」を根本から払拭することも、国民的課題であると考えた一日であった。