総裁選挙で麻生t太郎氏の得票は善戦だったという評価があります。
そうでしょうか。総裁選挙の有権者は自民党員と党友であることを見れば、自民党支持層の思想状況を的確に反映しているに過ぎません。
総裁選で麻生氏は「天皇は男系で155代の誇るべき伝統」「北朝鮮には圧力を、北に美味しい餌を与えても」(低俗な表現)「靖国神社参拝」と現代における皇国史観と反共的歴史認識をもつ典型的自民党の政治家です。管理人が住んでいる新宿区を見回してみても、町会長、商店会長、大ボス子ボス、そして殆どが自衛隊友の会員なのですから、麻生氏が叫べば叫ぶほど支持が増えるような構図なのです。
怖いのは、麻生氏の本質を見抜けずに「漫画が好きなキャラ」だけで自民党本部前に集まったネット族です。
それとも靖国神社に参拝する青年達に通じる歴史認識を持った青年なのかも知れません。だからといって彼らが自衛隊に入隊していくかどうか分かりません。
先日、一橋大学吉田裕教授は講演の中で「現代青年は自衛隊の宿舎生活がいやで、より居住空間が劣悪な海上自衛隊への応募が少なくなっている」と言われていました。またある教師の方は最近の中学校の修学旅行では畳の大部屋より、ホテルが好まれると話してくれました。携帯電話を持ち、自分の子ども部屋でテレビやパソコンとゲームで育った青年の変化も注意深く見ていかなければならないでしょう。