福田康夫氏が自民党総裁になりました。福田氏は管理人と同じく「学童疎開派」です。
総裁選挙中に総理大臣になっても靖国神社参拝はしないこと、北朝鮮政策も対話重視を明言していました。福田氏を支援した山崎氏、古賀氏はアジア外交を重視していますから小泉・安倍ラインよりは幾分ましとは思われます。
しかし、麻生氏が予想を上回った得票は大都市の保守層が福田氏の外交政策に反発し麻生氏の強硬路線を支持していることを表していますので福田氏も苦労するでしょう。
外交面ではハト派的な面をもったとしても如何せん国民と自民党政治の矛盾は激化していきます。管理人自身が直面する「後期高齢者医療制度」は深刻な問題です。低額年金受給者はこの制度と納税で生活保護受給者よりも可処分所得が低くなってしまうので、今後生活保護申請運動が起きてくることが予測されます。
民主党が自民党と対決姿勢を崩さなければ、テロ特措法、年金、とりわけ来年度予算案を巡って国会は混乱し、早晩、解散・総選挙とならざることは予想できます。福田内閣は選挙管理内閣となるでしょう。
管理人が関わっている中国人遺棄毒ガス被害者補償裁判の運動で何人かの民主党国会議員に協力してもらっています。また、自民党では皇国史観の稲田朋美という弁護士が当選し、毒ガス問題で否定的な役割をしています。
次の総選挙では民主党の良識派の候補者を当選させ、皇国史観派の自民党候補者を落選させなければなりません。また、米軍の軍事基地を抱える沖縄全県、岩国市、横須賀市、座間市、大和市などでは、民主党、共産党、社民党、無党派などの共同候補の擁立が出来るようにしなければならないでしょう。また、昨年は参院選では憲法擁護の候補者を擁立する運動があり、管理人も参加しましたが、次回の総選挙でも同じような運動が求められるでしょう。
日本共産党は先の第五回中央委員会の総選挙方針で小選挙区の全選挙区に立候補することを止め、比例候補に重点を置くことにしました。思い切った選挙戦術をとることが出来れば日本共産党のイメージアップにもつながり、当選者も増えることが期待できると考えます。
何れにしても25日に行われる衆参の首班指名は歴史に残る重要な一日です。