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懇談会座長代理北岡伸一氏が「満州事変を侵略と否定する歴史学者はいない」と証言

2015年05月30日 | 憲法・平和・人権・防衛
 朝日新聞朝刊15面に、「安倍談話」に向けて設置された首相の私的諮問機関「21世紀構想懇談会」の座長代理を務める北岡伸一氏(国際大学学長・政治学者)が、インタビューで「歴史を直視し過ちを素直に認め世界に貢献を」と語りました。
 これまで「侵略は歴史学者が定義するものだ」とか言って、日本の侵略行為を絶対に認めてこなかった、安倍首相にとって大変痛い証言となるでしょう。
「(インタビュー)戦後70年談話 政治学者・北岡伸一さん」

(一部抜粋)
――しかし、首相の私的諮問機関が置かれた意味は大きく、座長代理である北岡さんの言動にも注目が集まります。今年3月のシンポジウムでは「私は安倍さんに『侵略した』と言ってほしい」と述べ、ニュースになりました。

 「一連の報道にやや誤解があります。侵略について、首相はしばしば『日本は、侵略していないとは言っていない』という言い回しを使いますが、回りくどい二重否定だなと感じていました。それが念頭にあり、『侵略はした。大変残念なことだった』くらいは言ってほしい、という気持ちから出た発言です。必ずしも『首相談話の中に書くべきだ』と言ったわけではありません」

 「懇談会メンバーも個人的な見解は述べていいことになっているので、その範囲でお話ししましょう。私が侵略について発言するたび、『日本に侵略の意図はなかった』『マッカーサーも自衛だと言っている』などと批判する人がいますが、侵略には明確な定義があります。辞書的に言えば『他国の意思に反して軍隊を送り込み、人を殺傷し、財産を奪取し、重要な指揮権を制限する』ということです。政治学でも歴史学でも、大きな定義の争いなどありませんし、規範性が絡む国際法にも一応の定義はあります」

 「その定義に照らした時、どこから見ても侵略に当てはまるものが例えば満州事変です。日本は、満州事変を経て北満州まですべて支配し、満州国という傀儡(かいらい)国家をつくった。これを否定する歴史学者はいないでしょう」


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