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世界的な人種差別反対運動の広がり 『安倍総理所信演説のパリ講和会議「人種差別撤廃提案」』は何処行った

2020年06月17日 | 憲法・平和・人権・防衛

米国で発生した白人警官による黒人男性の暴行死に怒り、人種差別は許さないと世界中に広がっています。

ベルリンの中心部では14日、約9キロの「人間の鎖」ができた。人種差別反対など、市民の連帯を訴えるデモで、主催者によると約2万人が参加した。ナチスが人種を持ち出して虐殺をした歴史を踏まえ、人種差別が増える今の傾向にドイツ市民の警戒感は強い。米国での黒人差別への抗議に共感する訴えもみられた。>ベルリンで人種差別反対の連帯デモ 「人間の鎖」9キロ

昨年の臨時国会で安倍首相は下記のように演説しましたので、>パリ講和会議「人種差別撤廃提案」の安倍総理所信演説は、遊就館展示と瓜二つ<と批判する記事をエントリーしました。さらに管理人自身が>「人種差別撤廃」どころか、管理人は「土人の仮装行列」をしていた<と反省の弁を記事にしました。

201回通常国会中、安倍首相と各党から「米国の黒人差別」の議論があったのでしょうか、寡聞にして知りません。阿部知子議員が紹介議員の2,048名「外国人住民基本法と人種差別撤廃基本法の制定に関する請願」が、国会最終日となる本日、衆議院法務委員会に付託され、結果は審査未了で事実上の不採択です。

安倍総理は「人種差別撤廃案」が「国際人権規約」につながったと評価するならば、韓国の「徴用工問題」、「従軍慰安婦」問題に真摯に向き合うべきであります。また、世界遺産「軍艦島」に「朝鮮人差別はなかった」という証言を展示することに対して、政府として中止させるべきです。

しんぶん赤旗2019年10月16日「文化・学問欄」の木畑洋一氏の論考の抜粋。

「人種差別撤廃」を提案した動機は、五大国としての位置を確保するためと、欧米の「黄禍論」、アメリカ西海岸の「日本人排斥運動」があったと考えられます。日本政府が提唱した「人種」は、奴隷だった黒人を考えていて、併合した「韓国」や21ヶ条要求を押しつけた「中国」は、全く年頭にありませんでした。この思い上がった大国思想が、アジアの盟主としての「大東亜共栄圏」となったのだと考えています。
安倍首相の演説は、「明治150年」を手放しで謳歌し、天皇を元首とする自民党憲法案そのものです。

(了)

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