保守陣営の人々は、何ゆえに神宮外苑開発計画に反対しないのだろうか。
超保守政治家だった故村上正邦氏は、新国立競技場計画案(イギリスのザハ)に対して、「明治神宮外苑の歴史性を冒瀆するものであり、直ちに再検討すべきである」と反対していました。
(再掲)元自民党参議院議員村上正邦氏と週刊金曜日の情報から、新国立競技場計画の黒幕は明治神宮と睨んだ!
「明治神宮崇敬会会員、元神道政治連盟国会議員懇談会幹事長、元参議院自民党議員会長の村上正邦さんが2014年6月13日「不惜身命」その101に「新国立競技場」は、明治神宮外苑の歴史性を冒瀆するものであり、直ちに再検討すべきである、という記事を投稿されました。」
書棚にある二冊の雑誌を紹介します。
産経新聞社刊正論臨時増刊号「明治天皇とその時代」
宝島社刊「別冊宝島 帝都東京」
「神宮外苑」の部分をスキャンをします。(次回)
現在の神宮第二球場の敷地には相撲場があった。
明治神宮⇒神宮外苑葬場殿址(明治天皇の棺が置かれた場所)⇒皇居宮中三殿(Googleマップに加筆)
青山御式場配置全図
青山軍用停車場線路跡図
青山軍用停車場は明治天皇霊柩列車の青山仮停車場で終焉
(続く)
人が植えた木は、長生きしにくいから。
七十年も経てば、根や幹が腐り始める木が出るものです。植樹後数十年の街路樹が倒れ、人や車に被害をもたらす例は、それなりにあります。
第二に、
都市計画は、その計画通りにはまず、進まないものだから。
当初の計画が如何に崇高であろうとも、過去の人たちが編み出したものに過ぎません。その後に生じた社会情勢・生活習慣の変化や学識・経験則の蓄積によって、都市計画は化石化するものです。
第三に、神宮外苑の森林に木材資源としての価値を、当初から期待されていないから。その結果、伊勢神宮の森林(遷宮の度に伐採・製材される)と異なり、手入れはおざなりに、木々の状態は劣悪に。
大都会の人たちは、木々を見れば「自然だー」と勘違いしているようですけど……都市に生える木々は殆ど、植えられる前から人の意思が介在している。
つまり、人工物と大差ない。