靖国神社・遊就館常設展示室が戦後80年に向けてリニューアル
と、1月2日に記事をアップしましたが、前回は見落とした部分もありましたので、「遊就館図録」を見ながら展示品とパネルを見てきました。主に歴史展示を見ましたので遺影や遺書の部分は見落としている部分があると思います。
一階ロビーのエスカレータを上がると、二階のテラス正面に新しく「ガラスの屏風」が展示されていました。
一階売店に並べてある「遊就館図録」の表紙カバーにも、この写真がありました。(中身は、平成20年第一刷のママです。英語版の表紙カバーは、平成20年第一刷です。)
二階テラスに新たに展示された。
以前は、時計だけだったと記憶しています。
120分・90分・60分の順路コースが無くなりました。
展示室2「日本の武の歴史」
古代の甲冑(レプリカ)などが無くなりました。「遊就館図録」12頁
「神功皇后」は、そのママです。
「海外交渉史の発端を彩る女性」で、「第十四代仲哀天皇の大后で、古代における女性の神秘性と強さを代表する神功皇后は神意のまにまに男装して海北の新羅に進撃されたが、出発に際し略奪や降参した者の殺害を禁止する軍令を発せられた。これは、我が国の人道的軍紀の原点である」と説明しています。
「近世」の武器類は、大きな変化はありません。
展示室3「明治維新」に、「兵士の上腕に着けた袖章、百足虫紋袖章、白絹袖章、赤地錦袖章」及「奥羽鎮撫総督肩章」が新たに展示されました。
展示室4「西南戦争」展示室5「靖国神社の創基」は、そのママです。
特別展示室に展示されていた「歩兵第三二一聯隊軍旗」は、展示室「大東亜戦争5」へ移動しました。「遊就館図録」35頁
展示室6「日清戦争」・展示室7「日露戦争パノラマ館」・展示室8「日露戦争から満州事変」の歴史展示は、変化なし。
展示室9「招魂齋庭」は、招魂齋庭についての説明が新たに加わりました。ゴザに座っている遺族の写真は、低い位置になりました。
展示室10「支那事変」の最後に「満ソ(蒙)国境紛争」が加わりました。
展示室11「大東亜戦争1」にあった開戦の詔勅の天皇裕仁の国璽と内閣総理大臣東条英機や商工大臣岸信介の署名がなくなりました。「遊就館図録」75頁
展示室12「大東亜戦争2」に「大発 奉緒 船舶工兵第7連隊戦友会」が、新たに加わりました。
展示室13「大東亜戦争3」のインパール作戦に、「松岡五郎愛用のアコーデオン」が展示されました。
展示室14「大東亜戦争4」に「沖縄特攻作戦」が加わりました。
展示室15「大東亜戦争5」に「シベリヤ抑留」が加わりました。パール判事の展示が小さくなりました。「歩兵第三二一聯隊軍旗」が移動しました。
陸軍大臣阿南惟幾命の遺書がなくなりました。遊就館図録121頁
第二次世界大戦後の各国独立のイラスト中「朝鮮半島」は、大韓民国と朝鮮民主主義共和国の説明文がなくなってしまいました。
展示室16~18「靖國の神々」は、野球選手の展示や花嫁人形が贈呈された経緯がなくなったりした見直しがありました。
「大展示室」から展示室19に向かう場所に「戦地から帰還したC5647号ナンバープレート」が展示されました。
一階玄関ホールの「C56形31号機関車」の前に説明プレートが設置されました。
加農砲と榴弾砲に説明プレートが設置されました。
(了)