昨年末に郵送されてきた「靖國神社社報1月号第786号」に、宮司と奉賛会会長の挨拶文には下記のような記述があった。
新型コロナはパンデミックなのだから靖国神社と雖も仕方の無いことであるのに「春秋例大祭をはじめ祭典行事の縮小や中止など」は「洵に申し訳なく」と宮司が謝っていた。一方崇敬会中山会長は「英霊のお守りにより新型コロナウイルスに打ち克ち」と精神論をぶち上げていた。
管理人が注目したのは、特別寄稿で女優伊藤つかささんが「特攻とはなんと無情な策だったのでしようか。」と、特攻の本質をズバリと突いていたことに驚いた。
年頭のご挨拶 宮司山口建史(たてぶみ)
当神社においては、皆様が安心してご参拝戴けるけるよう様々な感染予防対策を講じておりますが、昨年の参拝者数は例年に比べ大幅に減少しております。また春秋例大祭をはじめ祭典行事の縮小や中止など苦渋の決断に至りましたこと、御祭神に対して洵に申し訳なく、今後も祭祀の厳修はもとより、御神徳の宣揚になお一層努めて参る所存でございます。
新年のご挨拶 靖國神社崇敬奉賛会会長 中山恭子
本年こそは英霊のお守りにより新型コロナウイルスに打ち克ち、延期となりました東京オリンピックが開催され、オリンピックの精神であり英霊の御心にも通ずる「平和でよりよい世界の実現に貢献する〝和合〟の心」が、広く世界に発信されますことを心より願っております。
特別寄稿 敬意と感謝~舞台『帰ってきた蛍』を通じて~ 伊藤つかさ(女優)
遊就館の一階には、零式艦上戦闘機五二型や艦上爆撃機彗星、回天、震洋、伏龍特攻隊員の模型像などが展示されています。行ったきり二度と戻れないこの機体に、木の葉のような船に、重くのしかかる潜水服に身を沈める。祖国を守るというご英霊の崇高な思いとは裏腹に、特攻とはなんと無情な策だったのでしようか。
遊就館大展示室「桜花」レプリカ
「桜花」を搭載した一式陸上爆撃機と援護機ゼロ戦のジオラマ(現在はコロナ対策のため近づいて見学することが不可。)
艦上爆撃機「彗星」(現在はコロナ対策のため近づいて見学することが不可。)
「回天」を搭載したイ号潜水艦
最後に開発された特攻兵器「伏龍」
(了)