シェルヘンのベートーヴェン交響曲全集 仏VEGA盤!
「エロイカ」を聴き終えて、端正な外見に狂気を隠し持った名演であることを確認!
「7番」も、遅めのテンポを基調に腰の据わった音楽づくり。鬼才と言うよりは巨匠の風格さえ漂う。
一般にシェルヘンのベートーヴェンと言えば、最晩年のルガノ放送響との狂気に充ちたライヴ録音が有名であるが、
なかなかどうして、米ウエストミンスターに入れたスタジオ録音も素晴らしい。
VEGA盤の音質も仏プレスならではの華やぎと艶があって、米ウエストミンスター・オリジナルとは別の味わいがある。
どちらか言うと、こちらが好きかも。
何よりコンディションの良いのが嬉しい。
ベートーヴェン:
・交響曲第1番ハ長調 op.21(録音時期:1954年6月)
・交響曲第2番ニ長調 op.36(録音時期:1954年9月)
・交響曲第3番 変ホ長調 op.55『英雄』(録音時期:1951年1月)
・交響曲第4番変ロ長調 op.60(録音時期:1954年9月)
・交響曲第5番ハ短調 op.67『運命』(録音時期:1954年9月)
・交響曲第6番ヘ長調 op.68『田園』(録音時期:1951年7月)
・交響曲第7番イ長調 op.92(録音時期:1951年7月)
・交響曲第8番ヘ長調 op.93(録音時期:1954年9月)
・交響曲第9番二短調 op.125『合唱』(録音時期:1953年9月)
マグダ・ラースロ(ソプラノ)
ヒルデ・レッセル=マイダン(アルト)
ペトレ・ムンテアヌ(テノール)
リヒャルト・シュタンデン(バス)
ウィーン・アカデミー合唱団
ウィーン国立歌劇場管弦楽団 (第1、3、6、7、9番)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(第2、4、5、8番)
ヘルマン・シェルヘン(指揮)
録音方式:モノラル(セッション) 原盤:Westminster