今朝は思いがけず早くに目が覚めたため、去る11月22日(日)、倉敷にて行われた女声合唱団 KIBI第2回定期演奏会のライヴCD、そのテスト盤を聴いた。
というか、実は二度目の試聴なのだが、一度目は冷静に受け入れられずOKが出せなかったのだ。
録音エンジニアは、愛知祝祭管弦楽団とのブルックナー8番や※小沢さちさんのバッハ:平均律クラヴィーア曲集(オルガン版)を録音してくださったワオンレコードの小伏和宏氏。
もともと団員のためのプライヴェート録音で市販することは想定されていない。
さて、当日の演奏はとても感動的なものであり、自分としても大きな手応えを感じるものであったが、こうしてプロ・レベルの録音を通して聴くのは恐ろしいものがある。
団員たちとわたしのステージ上の息遣いが生々しく捉えられていて感動する反面、発声、発音、音程などについて、自分の指導の不足や不徹底が誤魔化しの聴かない形で記録されていて肝を冷やすからである。
電気的にエコーをかけるなどの化粧を施せば、こうした瑕疵を隠せて、気楽に聴くことも出来るのだろうけれど、やはり真実から目を逸らせてはいけない。
もっとも、2年前の第1回コンサートからの彼女たちの成長ぶりも記録されているのだから、嬉しさだってある。そのプロセスを知るだけに。
というわけで、この度は、この録音の丸ごとを心に受け止め、今後の自分への励みとしたい。
※小沢さちさんのバッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻(オルガン版)CDについては、日を改めて記事にします。