大阪フィル「第九」初日の余韻に眠れないでいると、午前1時を回っているというのにスマホに呼び鈴。ライプツィヒ・バッハ資料財団の高野昭夫さんからの着信である。
そう、そうなのだ。こうして、日々の予定をこなす間にも、来年3月1日の「マタイ受難曲」聖トーマス教会公演が一歩一歩近づいてきているのである。
今回は、現地での練習スケジュールなど、小さな打ち合わせではあったが、こうして声と心を交わすことは大事だ。絆の深まる思いがするとともに、バッハゆかりの聖トーマス教会で「マタイ受難曲」を振るはじめての日本人指揮者にボクを推薦してくれたことへの感謝の念が沸き起こる。
時差が8時間ということはドイツはいま17時過ぎ。高野さんからのお電話はいつもこんな時間。ボクが夜更かししていることをスッカリお見通しのようだ。