
今朝は、お気に入りのアルバム、スティーリー・ダンのEverything Must Goをいつもより少し大音量で、通い慣れた道を快適な気分で運転していたところ、突如、左の小道から、左右を確認しないタクシーが飛び出してきた。町田ではお馴染みの白い車体のC交通である。
咄嗟にブレーキをかけ急ハンドルを切ったため間一髪のところで衝突は免れたが、あと1秒タクシーの飛び出すのが早かったら、あと数km/hわたしが速く走っていたら避けられなかった。
しかし、車の前半分が反対車線に飛び出した状態で停止したのは、あとから考えると恐ろしいことである。
万一、対向車、しかも大型などが来ていたらただでは済まなかっただろうし、後続車のなかったのも幸運だ。
乗り始めて7ヶ月の愛車に疵がつかなかったことよりも、スウィング ロビン、大阪クラシックの「水のいのち」、オペラシティとシュテファン大聖堂での「モツレク」などの本番を控え、我が身に何事もなかったことは本当によかった。
むち打ち症の辛さは知っている。
まだ携帯も普及していない頃だから、かれこれ20年近く昔になるだろうか?
大和市内で両親を後部座席に乗せて信号待ちをしていたところ、居眠り運転の女性がノーブレーキで我が愛車VWジェッタに突っ込んできたのだ。
あのドゥオーンという衝撃は忘れない。
数ヶ月は首が回らないやら、腰が痛いやらで往生した。
両親には全く症状が出ず、すべてわたしが請け負った(笑)。板金の厚く、ボディの頑丈なドイツ車だったからあれで済んだけれど、軽自動車ならひとたまりもなかった筈だ。
首にコルセットを巻きながらの「第九」指導が辛かったのを憶えていが、痛みのため右腕を肩より上の高さに挙げられない不自由さといったらなかった。
ともあれ、今日のわたしは無事である。
これは何かの警告なのか? それとも、本当に運がよかったのか?
運転のプロである筈のタクシー運転手が、基本中の基本である左右の確認を怠って飛び出すこともある、ということを教えられたことは確かである。