ご好評頂いている日経新聞・水曜日夕刊文化欄 鑑賞術「クラシック名演・名盤」も、いよいよ最終回を迎えました。あっという間の8月でした。
ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」で終わりたいという気持ちもありましたが、編集部より「初回と違う作曲家で」との強いリクエストがあり、マーラー9番を選びました。
名古屋での「千人の交響曲」を導入に、朝比奈隆 ~ バルビローリ ~ アンチェル ~ クーベリック ~ クレンペラーというわがマーラー9遍歴を綴りました。
下書きの段階では、バーンスタインという華々しいコーダがあったのですが、文字数の都合でバッサリとカット。ブルックナー8番(第2稿)第1楽章のような寂寥の終わり方となり、これはこれで良かったと思っております。
それにしても、今回のお仕事は楽しいものでした。まだまだ触れたい作品は多く、第6回以降も書きたいくらいです。
http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGKKZO20501810Z20C17A8BE0P00