大阪フィル合唱団、今年最初の「第九」はマエストロ道義の「躍動の第九」@ザ・シンフォニーホール。
「え、聞いてないよ!」
という本番でのテンポの激変やレッスンで片鱗すらなかったピアニシモの要求に、合唱団はよく着いていったと思います。しかし、客席でヒヤヒヤすることはなく、安心して聴いていられました。コンサートマスター田野倉雅明さんの率いるオーケストラも燃焼し、終演後の聴衆からの拍手も盛大。まさに道義先生ならではのエキサイティングでファンタスティックな本番となりました。
関係各位からは「昨年の第九より、一段向上したね」との評価を頂いた大阪フィル合唱団ですが、まだまだ伸びしろはあり。さらに発声を磨き、呼吸を深め、表現の幅を広げていかなくては。
年内に残すステージは、いよいよ29日、30日フェスティバルホールに於ける「第九シンフォニーの夕べ」のみ。
朝比奈先生時代よりつづく大阪フィル伝統のコンサート。否が応でも気合いが入ります。ミュージックアドバイザー尾高忠明先生との初共演を心より楽しみにしているところです。