マエストロ道義との「躍動の第九」終演後には、母の納骨祭、五十日祭のため鹿児島に飛んだ。ちょうどマエストロも記者会見のため福岡に飛ばれるところで、伊丹空港までお車をご一緒できたのは嬉しいことであった。
それにしても、ザ・シンフォニーホールから伊丹空港の距離がそれほど遠くない(高速を飛ばせば20分弱)とはいえ、搭乗の約50分前まで楽屋で弁当を悠々と召し上がるというマエストロの肝の据わり方は、小心者のわたしには真似できないな(笑)。大物と小物の違いである。
さて、昨日は母の納骨のあと、斎場での五十日祭。五十日祭とは、仏教でいえば四十九日にあたる神道のお祭。本来の五十日目は元日にあたってしまうため、家族のスケジュールを照らし合わせての早めのお祭となった。
母のお骨が墓に納まると、気持ちの整理もひとつついたように思う。母の入院 ~ 死 ~ 東京オペラシティ公演 ~ ウィーン楽旅 ~ 躍動の第九と激動の二ヶ月間であったが、年内残すところ尾高先生との第九のみ。
体調を崩すこともなく、すべてが順調に運んだのも母の加護があったればこそ。母に感謝。