明鏡   

鏡のごとく

絹と明察

2010-11-26 11:37:41 | 記憶
「絹と明察」を読む

家族的経営と組合・同盟運営のせめぎ合いの中
ワンマン経営者は亡くなる
国家のありようもまたこうであったというような
つやつやとした絹の紡がれる中
息をするだけで
ざらめから割り箸にまとわりつく綿菓子のように
肺の中に絹がばらまかれ肺に広がっていく病

闘争資金はいつのまにか用意され
ワンマン経営の崩壊すらも
お膳立てが出来ている
銀行が決める後の人選
崩壊させたものが後がまとなり
また 煮立った湯の中に蛾を放り込み
絹を吐き出させ絡めとる

カレーを作る

2010-11-26 10:26:12 | 
きのう
こどもたちの稽古があり
柔剣道の道場にすわって
あるおかあさんが亀の話をし出した
亀がぐったりして食欲がないという
入院費用は一泊500円

亀の顏がむくれている 
肝臓が悪いんでしょうと
おもむろに医者はいったが
どこがどうむくれているのか 
水ぶくれなのか 
肝がわるいのか

ほかのおかあさんのひとりが
ひゃあとさけびだした
なにごとかとおもったら
天井辺りから
一匹のごきぶりが天誅でござるとばかりに
そのおかあさんのところにおちてきたらしい

そういえば
三島はある作品で
紙面にごきぶりが蠢いているというような
表現をしていたな
畳で触覚をひくつかせている
黒くあぶらぎってうずくまっているごきぶり

亀を飼っているおかあさんが
おもむろに
紙封筒をもってきて
そのごきぶりを袋つめのいけどりにし
うちのかべちょろちゃんのばんごはん
といって わらった

それから家に帰りカレーを作った