明鏡   

鏡のごとく

くじゅうのやま

2011-08-14 19:59:48 | 
くじゅうのやまにのぼる
つきがやまにともるころりゅうせいをかくした
かぜはちいさな天幕をあおり
ゆめをとぎれとぎれにみさせた

 わたしはゆめのなかあふりかをたびしていた!

くさむらのむこうで
かつんかつんと天幕をとどめるおとが鳴る
ひとりでたびするものの
ひとりのときをうちすえるおとにきこえる

よにんでひとつのねぶくろをひろげ
ひえたあしをぬくめねむるわれらとて
おなじそらのした
りゅうせいをまっていた

 ここはくじゅうのやまなのだ

ことりがあさといっしょに
くものまにまにかおをだし
つきとはんたいにでている
にじをくぐろうとしていた