こどもらがあいうえおの匣ならべてはこわすつぎへのおくりものみたいに
福岡城址の木々の上 黒々とした鴉たちがいた
人の足音を聞きつけて 黒々とした声でないていた
ちかづく足音に休符をつきつけるように
太く黒々とした木の枝を落とした
ここからさきは きてはいけません
枯れ葉に足音を吸い取られながら
人はきびすを返した
右手にあった木の階段を上り下った
向こうには石積みの城壁
ときはつまれたが ここでなくした
ここにも鴉だ 黒々とした鴉だ
白い袋をもてあそんでる
さっきの乳母車の若い母親の残した残骸か
ゴミ箱からあさってもてあそんでる
かみおむつからうまれた やけに黒々としたにちじょうだ
人の足音を聞きつけて 黒々とした声でないていた
ちかづく足音に休符をつきつけるように
太く黒々とした木の枝を落とした
ここからさきは きてはいけません
枯れ葉に足音を吸い取られながら
人はきびすを返した
右手にあった木の階段を上り下った
向こうには石積みの城壁
ときはつまれたが ここでなくした
ここにも鴉だ 黒々とした鴉だ
白い袋をもてあそんでる
さっきの乳母車の若い母親の残した残骸か
ゴミ箱からあさってもてあそんでる
かみおむつからうまれた やけに黒々としたにちじょうだ