明鏡   

鏡のごとく

陰陽の時

2017-04-13 21:29:32 | 詩小説


満月の夜が美しかった。

次の朝。
陽の登る時を見た。
それから、陽の暮れる時を。
山の向こうから登る陽と山の向こうに暮れる陽とを。
殊の外、美しかった。
忘れられない陽である。