「からすどまり」 2017-04-30 20:34:54 | 詩小説 日田から湯布院に行く道すがら 小高い丘の上に親方たちが作ったという茅葺屋根のお家がある そこを覗いてみると 一本の茅を咥えてからすが茅葺屋根にとまっていた 得意そうに茅葺屋根の上にとまっていた 茅葺屋根にはからすどまりというものがある からすどまりにからすがとまるように いたずら好きのからすがそこにいてくれるように 棟の少し下に ちょこんとのっかれるようにこしらえてある からすも茅が好きなのだ