『ソーマ』のアニメイベント開催っすか☆
折角の『ソーマ』単独のイベントですし、作中の料理を再現したお店とか出そうですね!
そしてラストで、アニメ第二期制作決定!!とか発表されるんだろうな・・・。(ボソ)
・・・・・・・・・・それにしても開催場所といい、あからさまに『七つの●罪』と張り合っているように思えるのは私だけ?(連載開始時期もほぼ同期なんですよねこの2作品)
そして東京ゲームショウにて『キングダムハーツ』の新作『HD2.8 ファイナルチャプタープロローグ』も発表されましたね~!
しかもこれまた来年2016年に発売予定とのことで。
一体全体なんですかこれは。
2016年はビッグタイトル祭りですか。
う~~~む、こうなってくると、否が応にもゲームへの熱が高まってくるのですが・・・。
少なくとも今年一杯は『ソーマ』方面に集中するつもりです。
それまで我慢、我慢・・・。
それに、『ソーマ』も●●●で●●●ですし●●●でしょうからね。
↑
(※伏字に何が入るかはご想像にお任せします)
さ~て、それでは今回もいってみましょう!
週刊少年ジャンプ2015年42号掲載。
掲載順第3位
第134話 【黒雲、月を覆う】
先週の期待感に応えるかのように今回はセンターカラー!!
ちなみに先週お休みでなければ、丁度アニメの最終回とも合う形になっていたんですよね~。
原作者側もきっとそれを汲んでくれていたのでしょうに・・・残念。
で。
当のセンターカラーは司先輩でした。
以上。
・・・うん。
司先輩のファンの方御免なさいね。
でも、正直期待外れだったんだもん。(いや、すっごい綺麗ではあったけど)
創真を描いて欲しかったとまでは言いませんよ、さすがに。
でも今回はどこをどう見たって薊でしょ!
今回で134話目を迎えた本編。
前回凝視させられた第34話から丁度100話というタイミングの良さだったというのに。
確かに今回の内容を見れば全くの無関係ではありませんが、それでもこの人選にはいま一つ納得できず。
まずは山の手エリアで活躍する他の十傑達の模様からスタート。
結局初日からの売り上げ順位は変動なしだった模様。
そんな中、茜ヶ久保ももだけ料理ジャンルが判明。
これはいかにもキャラクターに合った感じですね。
個人的にこのジャンルは是非とも作品に用いられて欲しかったので、これはかなり嬉しいです♪
他の十傑達の料理ははっきりと明かされない中(斉藤綜明は和食っぽい?)で唯一明かされたという事は、次に焦点が当たるのは彼女になるのでしょうかね?
ちなみに気になっていた叡山は他の模擬店のプロデューサーとして暗躍してました。
自分は裏から口を出すだけで、懐は潤うってか。
・・・・・・・・・・。(-_-)
なんというか。
ここまで自分の手を汚さないと、逆に何が何でも勝負の場に引きずり落としたくなるなあ。
十傑達が各方面で腕を振るっている一方で・・・。
あれま☆
竜胆先輩が創真達とまだお別れしていなかったとは。
ちゃっかり者な竜胆先輩に苦笑い。
でも独り占めせず創真達と山分けしようとしてくれてたあたり、良い先輩ですね。
そしてようやく、非常に気になるえりなの店の模様へ。
非常に緊迫した空気の中現れた創真。
でも当の本人は全く意に介さず周囲にコミュ力発揮しまくり。
見てるこっちはハラハラ・・・。(><;)
まったく空気が読めていないように見える創真ですが、この緊迫感に全然気付けていなかったとは思えませんね~。
なんていうか、創真は感覚的に周囲の雰囲気をちゃんと察知するけども、その空気に全然呑まれない子、と私は思っているので。
とどのつまり、最強クラスのマイペース主人公ということですな(爆)。
えりなにも至って自然に声を掛けます。
学園祭初日に胡椒餅をあげようとした時もそうでしたが、これまで創真のあっけらかんとした笑顔にイラついてばかりだったえりな。
でもこの時ばかりは、表情に僅かに安堵の色が。
薊の存在がこの場と共に自身の心までも支配してしまっていた今、のほほんとした普段と何ら変わらない創真の存在は場の空気と共にえりなの心をほんの少しだけ落ち着かせてくれたのでしょうね。
千俵姉妹、えりなと続き、創真は終いには薊にまで声を掛けてしまいます。
あああ~~~!!!
その男はマズイって!!
ヤバイって!!(><;;;)
案の定、思いっきり睨まれました。
これが創真じゃなくてえりなや恵だったら、呼吸停止してたと思う。(←)
そんな人を射殺せそうな威圧を受けても微塵も動じない創真様。
流石です。
っていうか、創真のこの類の眼久し振りに見たな~。
深い瞳です。
創真のそんなお気楽な言動に薊は興ざめさせられ、席を立ちます。
新戸から、薊がえりなの父親だという事を聞かされる創真と恵。
そして創真は、えりなの震えに気付くのでした。
普段のえりなだったら、多少動揺していようが自分の恐怖心を気付かれたら咄嗟にいつもの頑強な「見栄」で隠したことでしょう。気付かれた相手が創真だったなら尚更。
でも、それすらも出来なかった。
そんな“鎧”さえも完全に打ち砕かれるほど、薊の存在はえりなの心に非常に深い影を落としている模様です。
そのまま店を出る薊。
が。
薊の周囲を取り囲む多くの車陣。
どう見たって大犯罪者を包囲する警察の図です(苦笑)。
そんな大仰な陣営から降り立ったのは、薙切仙左衛門!!
これは情報が早い。
えりなの店にいた客の誰かが通報でもしたのでしょうかね?
そんな一行とほぼ同時に駆け付けた竜胆先輩。
曰く、仙左衛門達が赴く様子を見かけ、追いかけてきたとのこと。
まあ、これだけ黒塗りの車が大量に通り過ぎて行ったら野次馬根性も出るよね(笑)。
対立する薊と仙左衛門。(あれ?薊が仙左衛門を「お義父さん」でなく「お父さん」と呼んでる)
この言葉の応酬のページは何気に上手いですよね~。
口元と口元、目と目を交互に描写する構図はさほど珍しくはありませんが、最初の口元以外、だんだん薊のコマが大きくなっているんですよね・・・。
読み直した後気付き、感心しました。
そしてページを捲ると仙左衛門の理念がドンっとね。
本当に見事ですよね~この運び。
そんな仙左衛門と薊の会話ですが・・・。
?
えりなの舌を磨き上げたのは薊???
薊の言葉から察するに、えりなの天性の[神の舌]に薊が更に手をかけて精度を上げた、と取れますが・・・。
あ~~~~~~~~~~・・・。
これは・・・。
うん。
あれだ。(←どれだ)
遠月学園の未来を決定するのは若き料理人達であり、薊一人が主張したところで何も変わらない、と言う仙左衛門。(どうでもいいけど、選抜審査員のモブ感半端ないな/爆)
そんな仙左衛門に、薊は一通の書面を取り出します。
『遠月十傑評議会』
それは学園の最高意思決定機関であり、十傑メンバーの過半数が望むことは、そのまま学園の総意となる―――
その書面は十傑メンバー過半数による、薊の新総帥任命書だったのです!!
薊の新総帥着任に賛同したのは以下六名。
第九席:叡山 枝津也
第六席:紀ノ国 寧々
第五席:斉藤 綜明
第四席:茜ヶ久保 もも
そして
第二席:小林 竜胆
第一席:司 瑛士
なんという事でしょう。
政権交代です。
ラストの見開き、これは圧巻。
夜間。多くの車のライト。
これらの状況を見事に活用させて演出へ・・・!!
前回に引き続き、
佐伯先生すげえええええ。
遠月に激震です。
・・・とはいってもまあ、私としては遠月学園に「変革」が起こるであろうことは予測の範疇にあったので、特に驚きはしませんでした。
驚かされたのは、その「変革」の手段とタイミングの早さ。
第7話(単行本2巻収録)でも説明されていた、『十傑』の強い権力と特別さ。
読者もとうに知っていた設定を、まさかこれほどの下剋上として用いてくるとは・・・。
そしてこの「変革」も、もっと終盤になってから訪れる展開だろうと思っていたんです。創真が三年生になるかならないかの頃かな・・・と。
それがこうきたもんだ。
なんかもう、出し惜しみ一切無しでバンバン怒涛の展開を持ち込んでくださいますねこの漫画は。
面白すぎるぞこんちくしょう。
前回のラストの引きから、創真の活躍に非常に期待を募らせて迎えた今回。
でしたが、 薊との初顔合わせという形だけで終わってしまいました。
正直肩すかし感は否めませんでしたが、重苦しい空気を払ってくれただけでも充分良い働きをしてくれましたよね。(^^)
創真と薊の邂逅が本当に最低限だったことに関しては、創真が城一郎の息子であることに薊が気付くことに戦々恐々としている私としてはかなり安堵。
創真は顔立ちはともかく、仕草は城一郎によく似ていますから。
ヘラ顔なんて見せたら、即バレだったに違いない(核爆)。
薊を新たな総帥へと推薦し、「変革」に賛同した十傑達。
少なくとも彼らにとっては、薊の理想とする「教育」がそれぞれの信念もしくは目的に叶っている模様です。
叡山は間違いなく「金」という利得の為でしょうね。絶対。きっと。間違いなく。(超断言)
意外だったのが斉藤綜明。
寡黙そうながらも、十傑の中で一番公明正大そうな印象だったのに・・・。
そして、その中の一人であった竜胆先輩。
前回までのその姿は「自由奔放ながらも人懐こい姉貴」というかなり良いイメージだっただけに、今回彼女が取った判断に驚かされた読者はきっと多かったことでしょう。
まあ、私としては「あやっぱりね☆」といった感じでしたけども。
第一印象からアリスっぽい小悪魔さを感じ取ってはいましたし、キャラクターが明かされてからも、「面白そう」という理由で行動しそうという印象は変わりませんでしたから。
ま、女の勘ってヤツですよ。(←)
ですが、私の竜胆先輩への好感度は些かも下がっていません。(上がってもいませんけど)
「“変化”を受け入れる」ということ自体は、悪い事ではないと思っていますので。
「好奇心」という理由で薊を支持した竜胆先輩でしたが、創真も賛同するだろうと思っていた模様。
もしかしたら、創真の先駆者的姿勢を感じ取っていたのかもしれません。
うん、流石です。
・・・でもね。
創真は“先駆者”でもありますが、“大地”な子でもあるんですよ。
十傑メンバーの中でも、よりによって上位陣のほとんどが薊を支持したわけですが、それならば残りの十傑メンバーはというと・・・。
第十席:薙切 えりな
第八席:久我 照紀
第七席:一色 慧
第三席:女木島 冬輔
彼ら4名。
えりなは別として、とりあえず一色先輩が賛同派でなかったことにホッ。
腹の底は見えない人ですが、それでも人間としても料理人としても信頼できる人物だと思っていますので。
気になるのが女木島冬輔。
いまだにキャラクターが不明瞭な十傑メンバーの中で唯一の非賛同派。そしてその非賛同派の中で最も上の席次な人物だけに、彼の考え方や人となりにかなり注目が集まる運びになりました。
一色先輩や久我の庶民派な姿勢から見るに、彼も庶民的な信念もしくは料理スタイルを持った人物なのでしょうかね・・・?
もっとも、今回の“変革”そのものを彼らが事前に知っていたかいないかで、事情もまた変わってきますが。(少なくともえりなはきっと知らなかったことでしょう)
今回の“激震”の首謀者となった薊。
えりな以上の高級主義と排他的思考を持ち、悠然と相手を侮辱し、しかもそれを全く悪びれない。
もはや文句の付けようがないほどの見事な悪役振りです。
ですが。
正直言って、私にとって薊は非常に都合のいい代役ですね。
覚えておいででしょうか?
単行本第5巻感想で私が予想した、創真とえりなの因縁に対する懸念を。
その際に、創真は本人が意図せずとも、えりなの“聖域”をことごとく侵害してしまう存在になってしまうであろうと予想していた私。
そしてえりなは自分のこれまでの「世界」の変化を受け入れられず、創真を全ての元凶として排除しかねないのではないかと。
これまで示されてきたえりなの“聖域”は約三つ。
遠月学園。
自分の料理。
そして、城一郎という憧れ。
そんなえりなの「“聖域”の侵害」を、薊はどんどんしでかしてしまっているんですよね。
前回では城一郎のためにと取っておいた卓席を横取りされてしまい。
そしてまた今回も、遠月学園という“聖域”をこのような形で支配されてしまいました。
あと残っているのは「自分の料理」ぐらいですが、かつて料理の教育も薊から受けていたことを考えると、この点ももはや危ういです。
しかも、最年少で議会入りしたという自分の大きなステータスの一つであった「十傑」。
自分も所属しているその機関が、祖父を失墜させてしまったという。
今回の件で、えりなのアイデンテティーは大きく揺るがされてしまう事に。
ひょっとしたら創真がえりなにしてしまっていたかもしれない部分を、丁度代役のように果たしている薊。
本来ならば、そんな自分の“聖域”をことごとく侵した相手に、えりなが黙っている筈はないでしょう。
ですが薊は非常に深い恐怖という「支配」で、彼女自身の意思を封じてしまっているという。
このように創真の代役を務めているかのように行動している薊ですが、同時にえりなの代役も務めることになるでしょうね。
散々述べたように、非常に極端な高級・上流主義者であり、自分の理念や理想にそぐわないものは徹底的に認めない薊。
総帥という最高権力者の座に就いた以上、これまで敢えて作者がえりなに行わせなかった庶民的料理の徹底排除が実行されてしまうことでしょう。
そして何より、えりな以上に創真を敵視してくるに違いないかと。
それは勿論、創真が薊の理想と真逆の存在という事もありますが、創真は薊のコンプレックスを浮き彫りにさせる存在になり得るからです。
自分の「血」だけでなく、薊は「教育」を通して自分の考えや理念をもえりなに刻み込ませている模様。
それはまるで、えりなを自分の「完全な分身」に仕立て上げようとしているかの如く。
ひょっとしたら薊はえりなという存在を介して、自分の存在価値を立証したいのかもしれません。
家柄も、才能も、食の世界において最高レベルの存在であるえりな。
そんな“特別”な存在を作り出した自分もまた、“特別”な存在なのだと。
だからあんなにもえりなに執着し、えりなにとって自分の存在を絶対的なものにさせようとしているのかも。
そんなのは私から言わせれば、子どもを利用して自分のコンプレックスを隠そうとしている愚行にしか思えませんが。
それだけに。
そんな自分が作りだした「最高傑作」の“完璧さ”を脅かすような存在がいたならば、完全に自分の敵として排除しようとするに間違いありません。
もし薊が城一郎に対してコンプレックスのようなものを抱いていたとしたならば、尚更。
只でさえ、えりなは薊ではなく城一郎の方を優れた料理人として尊敬しているという「地雷」が既に敷かれてしまっていますしね。
今回の仙左衛門との会話の中で、薊はえりなの[神の舌]にさえも関わっていることが判明しました。
この事は、上記の考察を更に裏付けさせましたね。
そこまでえりなの「武器」の全てに関わっているならば、逆に言えばそれさえも脅かされてしまったら、薊の「教育」は完全に失墜させられるだろうと。
第90話感想や小説版第一弾感想(吉野編の総評)で既に述べさせて頂いてますが・・・。
私は、創真の味覚のポテンシャルはえりなに匹敵しうると考えていますので。
創真とえりなの「対立」はともかく、あまりにも深刻に「敵対」してしまうのは嫌だった私としては、薊という存在の登場はむしろ好都合でした。
でもこれはメタ的な視点による考え。
創真達にとって今回の事件は、自分らの今後に関わる非常に重大な出来事です。
次回から、薊の言う「理想の教育」とやらが実行に移されるのでしょうね。
ひとまず創真は静観しそうですが・・・。
次回からの展開が色々と心配です。