あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

『食戟のソーマ』第142話感想

2015-11-13 00:50:00 | 食戟のソーマ

 今週のジャンプの簡単感想。

 <火ノ丸相撲>
  小関部長凄すぎ・・・!!
  火ノ丸と出会って一番強く変われたのは間違いなくこの人ですね。

 <コラボ企画>
  めっちゃ笑わせて頂きました。
  ありがとうございました。

 <斉木楠夫のΨ難>
  海藤君かわいいv
  この子には幸せになってもらいたいなー。(^^)

 <背すじをピン!と>
  素晴らしすぎる。
  迫力と勢い、熱さだけでなく、色気も醸し出せている。
  しかもそれを動きと表情でしっかり表現出来ているから凄い。
  ホントこの作品は読み手を惹き込む「力」が安定してますねー。
  今のところアニメ化してほしい作品No.1です。

 <左門くんはサモナー>
  幸せになってもらいたい人その2、ネビロスさん。



 ちなみにアンケートハガキにてコラボ漫画の質問がありましたが、私はもう迷わず
 『ソーマ』&『背すじをピン!と』をリクエストです。
 いやこれね。マジで面白くなると思うんですよ。
 野暮なこと言わせてもらえば、男性読者はソーマヒロインズのドレス姿を見たいでしょうし、女性読者はイケメンカルテットらの盛装姿を見たいでしょうしね。
 ルックス的に見れば創真と黒木場がラテン、タクミと葉山がスタンダードといったところでしょうか。
 でもキャラクター的には、創真はスタンダードだと思いますけど。

 マジメな観点で言わせてもらえば、両作品共に「自分もしくは他者との絆を表現すること」をテーマの一つにしているんですよね。
 『ソーマ』は料理、『背すじをピン!と』はダンスを通して。
 今回の『背すじをピン!と』本編がまさにそうだったように、激しい情熱や闘志、男女間の色気を表現する点から見れば、ライトな意味でもディープな意味でも面白い話作りが出来るのでは。
 佐伯先生にとっても全身をフルに動かす「ダンス」は新鮮な経験になると思います。
 附田&横田先生にとっても非常に良い刺激になるに間違いないでしょうしね。(^^)

 仮に奇跡が起きてこのコラボが叶うならば、創真は誰と踊るのかな~。
 単行本11巻のドラマCDの内容を踏まえれば、創真は基本的なワルツなら踊れることになってますからね♪
 あの時のリベンジという事で郁魅と踊ってもいいし、恵と踊ってもとても素敵になりそう。(個人的には嬉しさと羨ましさで悶え狂いそうですが/爆)
 わたりちゃんに教えて貰いながら踊る姿とか、想像するだけでほっこりです。(^^)

 堂島アニキと土井垣部長のサンバ対決なんてあったら、永久保存決定。(核爆ドッカーン)
 


 さて、妄想はこれくらいにして今週もいってみましょう!





 週刊少年ジャンプ2015年50号掲載
 掲載順第2位
 第142話 【卑劣極まれり】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回の扉絵は、極星寮にお世話になっているえりなの一場面。

 ―――えりな、洗濯の時!!―――

 \うまい/(『磯部磯兵衛』的に)

 「洗濯」と「選択」を掛けたってワケね。

 でも確かにその通り。
 えりなの「選択の時」は確実に近づいています。

 この扉絵が示している通り、洗濯さえも自分でやった試しがなかったえりな。
 これまで「お嬢様」という立場から特別扱いされ続けていたが故に自分の身の回りの事は何も出来なかった彼女でしたが、今こうして同年代の存在から教えてもらい、一つ一つ覚えて新しい経験を重ねていっています。
 その姿は、何も知らなかった子供が初めての経験を積み重ねて成長していくのと同じ。
 こういった何気ない「日常」のワンシーンもまた、いずれ訪れる彼女の「選択」を決定付ける一因になるに違いありません。






 食戟管理局に突如飛び込む報告。
 景山さん、一気に影が薄くなったね・・・(汗)。
 その報とは勿論―――



 極星寮には、創真の置き手紙が。
 創真・・・こりゃまたゆる~く書いたな~~~(苦笑)。

 当然のことながら、この創真の行動に絶句する面々。
 誰にも告げず一人で行った創真を推し測る伊武崎。
 仲間達を巻き込まないために、と。



 ・・・そうかな?


 私はそうは思いません。

 なんていうか、ね。
 創真はそんな水臭い事はしないと思うんです。



 そんな中、突如飛び込んできたのは新戸。
 極星寮が解体されると今しがた聞き、いてもたってもいられず駆け付けたとのこと。
 ・・・退去日はまだ10日も先の事なんだけどね。
 なんか新戸もだんだんギャグキャラ化してきたな。

 そして新戸も創真と叡山の食戟の件を聞いて驚愕。
 心配したり走ったり驚いたりと大忙しですね(笑)。


 その時、テレビを通して創真と叡山の食戟の中継が放送され始めます。





 食戟のお題は、創真からの提案で「地鶏(さつま地鶏)」に。
 以前の唐揚げ決戦(単行本第5巻収録)のケリをつけるためにも、ということで。
 うん、それは良いアイデアですね。
 なんだかんだで叡山とは初の勝負なわけですし、ここで因縁の切っ掛けになった件を繋げるのは面白いです。

 ・・・・・・・・・・でも。

 「鶏肉」でなくて「地鶏」なんて、創真にしては随分と細かいお題指定してきたな~。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひょっとして・・・。



 曲がりなりにもやはり十傑なだけあって、食材の知識も豊富な叡山。
 でも創真さんはそんな叡山の説明をマイペースにスルーし、マイペースに煽るという。
 もう創真さんのこの対応振りには拍手です。

 そこに突然押しかけてきたのは
竜胆先輩。
 ・・・今回随分と女性キャラが駆けこんでくるな。(←)

 でもって久我だけでなく叡山も竜胆先輩が苦手なご様子。
 うん、もう間違いなく竜胆先輩は十傑陣における最強キャラですね(笑)。
 叡山と違って、創真は竜胆先輩に礼儀正しくご挨拶。(^^)
 というわけで超マイペース人間がまた増えることに(笑)。

 叡山が食戟を受けることにしたせいで自分の仕事が増えることになってしまい、周りの迷惑を考えない行動はやめろーと竜胆先輩プンスカ(笑)。
 ということで、司先輩に仕事を全部押し付けて叡山に文句を言いにここにやってきたと。

 創真:・・・ん?
 竜胆:ん?

 誰かツッコんであげて。





 そして場は食戟会場へ。
 随分とまあ、床が磨きこまれているな~☆と感心したのは私だけ?

 審査員は前回と同じく、やはり叡山の息が掛かっていた三人でした。
 そんな着々と創真の敗北へのお膳立てが整っていく中でも、叡山は何かを考えていました。
 そんな叡山に声を掛ける竜胆先輩。
 どうやら前回の“見せしめ”は遠月学園の反乱分子を抑える以上に、創真の鼻っ柱を挫くのが叡山の狙いだった模様。
 なるほど。確かにカメラ目線で創真に無言のメッセージを送ってましたものね。
 でも創真は怖気ずくどころかむしろ真正面から挑んできたという。

 そこで、叡山は更に何の策に出たかというと―――

 極星寮退去の本日決行。

 手下達を向かわせた叡山。
 八百長勝負によって強制的に敗北させた創真を、更にもぬけの殻になった極星寮と仲間達の絶望した姿で迎えさせることで、徹底的な屈辱を味わわせようと謀ったのでした。

 もう底辺悪役突っ走ってますね叡山。
 あまりに卑劣すぎてもはや呆れてきましたよ。



 そんなことよりも。

 やばい。

 やばい。

 創真のダークアイがいよいよやばいレベルに達してきちゃった・・・!!!(滝汗)



 極星寮の存亡と創真の退学が懸かった、この食戟の時間は3時間(けっこう長いね)
 運命の勝負がいざ始まります・・・!!

 

 




 

 更に最低振りに追い打ちをかけてきましたか叡山。
 もう叡山がどんな惨めな敗北を味わうことになっても「ざまあみろ」としか思えないほどの落しようです。

 叡山がそんな卑劣極まりないだけに、創真の見下げた眼差しが堪らない。(ダークサイドの創真って怖いけど大好き)
 ここら辺が附田先生のキャラクター造形と佐伯先生の作画力の賜物なのですが、顔色は一切変わっていないのに眼差し一つで強烈に箔を放っているのが凄く魅力的ですよね。
 天然の煽り気質なくせに煽り耐性も滅法高いなんてつくづく反則だと思う。





 同じ極星メンバーである仲間達に何も告げず単独行動を起こした創真ですが、これには彼なりの考えがあってのことだったのだと思っています。
 だって、創真はいつだって他者を信頼してくれていますから。

 創真は察しが付いていたのではないでしょうか。
 叡山が自分を貶めることを最大の目的に動くであろうことを。
 そして、直接的でなく裏工作的な策略を仕掛けてくるであろうことを。
 美作との食戟でも描かれていましたが、創真は味方だけでなく敵でさえもよく見て、思慮する子ですから。

 だからこそ、創真は一人で敵陣に向かったのだと思います。
 極星メンバー達を置いて行ったんじゃありません。
 頼んだんです。
 極星寮を守ることを。

 前回も述べましたが、極星メンバーにとって「我が家」も同然な極星寮。
 それはつまり。
 創真にとっても極星寮は自分が帰るもうひとつの「我が家」だということです。

 だからこその、あの書き置きだったのでは。

 自分が戻ってきたら皆で迎えてほしい。
 そんな想いが込められているのではないのでしょうか?



 叡山の卑劣な策略によって一気に窮地に陥った極星寮と仲間達。
 ですがここは極星メンバーの名に懸けて極星寮を守り切ってほしいです。
 守り通したその大切な場所で、創真の勝利を信じて待っていてほしい。
 そして。

 帰ってきた創真に、「おかえり」と言ってあげてほしい。

 皆で食べましょう、創真が作ったカレーを。



 とりあえず伊武崎のスモーク攻撃&吉野のジビエアタックを手下達にかましてやれ。(←)



 ここ最近不自然なまでに登場してこなかった一色先輩とふみ緒さん。
 さすがにここらで、彼らにも活躍してもらいたいところですね。

 そしてわざわざこのタイミングで駆けつけて来たという事は、新戸も何かしらの活躍を見せてくれるのでしょうか?
 ま、とりあえずえりなをしっかり守ってやんなさい。


 あ、それと。
 一方でちょっと目に留まったのが、創真の行動を知った恵と新戸の反応。
 辛そうに何かを思っていた恵に対し、驚きながらも何かを考えていた新戸。
 二人は果たして今回の創真の行動をどう解釈したのでしょうか。
 それが軽く気になってます。


 そして竜胆先輩は果たしてどう動くのでしょう。
 ある意味でこの人も一色先輩と同様に中立的な人ですからね~。
 とりあえず創真の料理を食べるよう審査員に進言してくれるのを期待。
 創真の実力と叡山の姿勢から考えれば、もうそれだけで充分です。





 本番の前に仲間達からの協力を得ながら試行錯誤するという構成が続いていた最近の展開。
 それだけに今回の勝負は非常にテンポが良いですね♪

 お題は「地鶏」ということですが、果たして創真は何を作るつもりなのでしょう?

 やっぱ焼き鳥かな?
 甲山先輩の敵討ちも兼ねて。

 でもそれだけでなく、わざわざ「地鶏」と指定した点にもヒントが隠れていると思うんですよねー。
 ひょっとしたら今回の料理に、創真は極星メンバーの得意ジャンルをそれぞれ用いるつもりなのかも。
 「地鶏」と指定したのは、ジビエ料理を得意とし、実際に鶏を飼って「ブランド鶏」の生育を目指している吉野を反映して。
 そこに伊武崎の「燻製」、榊の「塩麹」等を取り入れてくるのでは。
 青木&佐藤の得意ジャンルである「揚げ物」も、「揚げ串」として活用できますしね!
 毎日毎日、ずっと極星メンバーと一緒に料理を出しあってきた創真ならきっと作れる筈。
 極星メンバー代表として、極星寮の素晴らしさを立証する料理を必ずや作ってくれると信じています!!





 そんな創真と相反して、どこまでも卑怯な手段を取り続ける叡山。
 やはり今回も“料理人”としてではなく“権力者”としての力を振るってきました。(-"-#)
 っていうか、これもう訴えて普通に勝てるよね?
 卑劣な策を取れば取るほど墓穴を掘っていってるようにしか見えません。

 叡山もえりなと同じなんですよね。
 彼がこれほど創真を屈服させようとするのは、自分の顔に泥を塗ったこと以上に、創真の料理人としての信念や姿勢が自分のそれと相反しているからなのでしょう。
 今回の改革で極星寮の取り潰しが決定した際、 叡山自らがわざわざ極星寮に乗り込んできたのが良い証拠です。
 でも、貶めようとすればするほどそれを巧みに打ち破っていく。それが幸平創真。

 秋の選抜決勝で一色先輩が言っていた通りなんですよね。
 既に叡山は、創真に巻き込まれて呑まれていますよ。





 敵の悪意をひっくり返してこそ、そのカタルシスは大きいもの。
 同時に始まった二つの闘いは、果たしてどんな展開を得て決着が付くことになるのでしょうか?

 頼む!頼むよー!!
 秋の選抜本戦第一回戦並みの激熱な闘いの火蓋を切ってくれー!!!(o(><)o)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 叡山のキャラクターを考察している最中ふと思いついたので、ちょっくら記しておこうと思います。
 ここからは妄想全開な話になるので、興味の無い方はどうぞスルーなさってくださいね。



 きっと、今回の勝負でも本気で戦わないであろう叡山。(だからこそより一層創真の勝利が確信できるわけですが)
 勝負の決着が付いても、美作の時のような素直なバックボーンの判明や改心は無いと思います。
 ですが・・・。
 今回の闘いをきっかけに、少しずつ自分を顧み始める可能性はあるのでは。
 そうしてずっと後になるでしょうが、もし創真が窮地に陥った際、「ざまあねえな」とか憎まれ口を叩きながら助けてくれたりする展開とかあったりして☆
 そしてその時こそ、[錬金術士(アルキミスタ)]の異名を持つ叡山の本当の実力が発揮されるのではないのでしょうか。

 フードコンサルティングの商売による金儲けのイメージから[錬“金”術士]という異名が付けられたのでしょうが、私はそれだけではないと思っています。
 そもそも錬金術士のイメージって「元々の物質をまるで別物のように変えてしまう術者」だと思うんですよね。
 叡山はひょっとしたら、「どうやってもちゃんとした料理にならなさそうな食材からでも見事な料理を作り上げる術」に長けている料理人だったのでは?
 
本当にそうだとしたら凄いですよね・・・!
 充分に「さすがは十傑!!」と感心できる腕前だと思います。

 でも、かつての四宮や美作のように何らかの原因で歪んでしまい、「料理人」としての自分を捨て、「金」にしか執着しない人物になってしまったのでは・・・。
 正面から相手とぶつかることなく、裏から策を弄する姑息なやり方もきっとそのせいでしょうね。
 そしてその「原因」こそが、創真のような「自分の店を大切にしている職人気質の料理人」と関係しているのかと。



 卑怯な手段を取ってくる限り・・・ってゆーか創真に嫌がらせをしてくる限り決して好きにはなれない叡山ですが、それでもこの作品のキャラクター達は一人一人が大切な存在ですからね。
 これほどの悪役が果たしてどう変わっていくのか、じっくり見守っていくつもりです。 



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