あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

『食戟のソーマ』第144話感想

2015-11-27 19:06:06 | 食戟のソーマ

 どうもです。
 研修発表会がようやく終わり、今年の仕事関連の山場はひとまず落ち着いたところです。
 さて、あと残ってる大仕事は年賀状かー。(←思いっきり私的事項)
 両親の分も任されているんで量が多いんですよね~。
 まずはレイアウトを考えなくっちゃ・・・。



 そういえば、来年の『食戟のソーマ』のイベントタイトルとその内容が発表されましたね。
 案の定、その日は仕事にガッツリ被ってますけど。
 どうやら内容は声優陣の方々が「五感」をフル活用して激突なさるそうで。
 やっぱりここは作品の料理を再現してくださるのでしょうか?
 「視覚」といえばえりな(なんとなく)、「嗅覚」といえば葉山(言わずもがな)、「触覚」といえば新戸(秋の選抜本戦での『すっぽんバーガー』から)ですが・・・。
 「五感を駆使した料理」ということで、専門的に見てもパフォーマンス的にも面白いものになりそうですね。


 前回の記事である三周年記念考察は、100%考察記事としては初めてかもしれません。
 以前は単行本感想で全体的な考察を述べていたのですが、今年は慢性的な時間不足で単行本感想に手を付けられず、単行本単体への感想も勿論ですが全体的な考察もかーなーりー溜まっていたのでした★
 そのため、この機会に吐き出すことが出来たのはこれまでの纏めも兼ねてかなり有難かったです。ああスッキリ♪
 記念考察の残り二部は、来月の始めぐらいまでにはUPしたいと思います。
 その際は、もし宜しかったらご覧になってくださいませ。(m(_ _)m)

 ではいってみましょう。
 今週の『食戟のソーマ』感想です。





 週刊少年ジャンプ2015年52号掲載
 掲載順第3位
 第144話 【錬金術師の実力】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 かつて、遠月学園中等部の入学試験の面接時に、受験理由を「金になるから」と豪語した少年がいました。

 あれから数年。

 その少年はインテリヤクザ・・・もとい[錬金術士(アルキミスタ)]と呼ばれ、十傑の一員に―――





 叡山が本気で調理することになり、一気に興奮する審査員達。
 作る料理を決め、叡山は調理に入ります。

 ・・・。

 ・・・・・。

 ・・・・・・・・・・え~っと。



 どうしよう、創真のより美味しそうなものができそうでならない。



 余熱で丸ごとじっくり火を通すとか、鶏皮の油で炒めるとか、どう見たってこれ美味しいに決まってるじゃないですか。
 叡山の料理人としての実力は決して低くは見ていませんでしたが、この調理描写は上手いな~。

 特に地鶏を丸ごと調理なんてのは、創真はしたことが無い調理法ですものね~。
 定食屋という“現場”で調理経験を積んできた創真にとって、秋の選抜決勝戦で試した「熟成」や今回の叡山の調理法といった贅沢なやり方はまだまだ未知の分野です。

 ・・・あ、創真餃子の皮をもう包んでる。
 ハイ、前回の考察見事に玉砕★(/(^0^)\)



 そんな本気で料理に打ち込む叡山を、創真は凝視。
 その視線に耐えかね(笑)、叡山が問うと・・・

創真さん、全読者の代弁を投下。
(大笑&拍手)

 


 これは天晴れです創真さん。
 なんとシンプルかつ的確な代弁なことか。
 あまりに天晴れすぎて「ごもっとも」と思う余裕もなかったよ。

 そんな創真に叡山はまたもや体内カルシウムを著しく消費(大笑)
 そのうち本気で血管プッツンいっちゃうんじゃなかろうかこの人。(^^;A)



 そんな料理人としての叡山を知らなかった創真を嘲笑う審査員達。
 あ~胸糞悪くなる顔だこと。
 早く創真からそのツラぶっ潰して・・・コホン、そのツラぶっとばして・・・ゴホゴホ、早くその表情を吹っ飛ばして貰いたいです。

 そして竜胆先輩が話す、衝撃の叡山の実力。

 

 

 

え゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!???

 

 

 

 マ・ジ・か・・・!

 いやホントに、叡山の実力は低くは見ていませんでしたよ。
 見ていませんでしたが・・・これほどの評価にはさすがに度肝を抜かされた・・・!!



 十傑メンバーが選出される評価項目は多岐に渡るものの、それでも、何よりも柱となるのが食戟の戦績とのこと。
 ん?ならば食戟で既に100勝もしている美作は・・・?というのはこの際置いておくとして。
 真正面から戦うことなく相手を追い詰める狡猾な手段を取るため、自らが食戟に出ることがほとんどなかった叡山。
 にも関わらず、満場一致で十傑入りを果たすほど叡山がコンサル業で遠月学園にもたらした利益は莫大だったという。

 そんな彼はまさに[錬金術士(アルキミスタ)]という称号にふさわしい人物でした。



 そうして叡山はこれでもかと言わんばかりに、身・脂・出汁と全ての地鶏の美味しさを主張してくる調理を。
 う~~~むむむ、イメージがしやすいだけに尚更食欲が湧いてしまう・・・。( ̄¬ ̄)

 料理は戦略[ストラテジー]が全て。
 そう創真に断言する叡山。

 でも「プランナッシング」という言い方が軽く笑えたり。(叡山:ビキッ



 ですが、創真とて全くの勝算も無く食戟を挑んだわけではありませんでした。
 ですよね。(^^)
 創真は叡山のような理論的策士ではなく感覚的策士ですから。


 「この食戟で先輩に見せときたいものがあったんで」

 おおおーーー!!!
 ひっさしぶりに創真が鉢巻を巻いた―――!!!!!(大興奮)


 演出としては案外控えめでしたが、それ以上になんて活き活きした表情!!!(><)
 やっぱり良いな~~!創真のこの楽しげな笑顔!!
 ほぼ完全アウェイなこの状況でも、一切ブレずに料理を楽しむことが出来るのが創真の最大の強みですよね、本当に。



 そうして、先手は創真に!!
 そんな創真が焼いている餃子は普通の餃子ではないようですが、果たして・・・!?  

 

 

 


 

 

 

 相変わらずながら、創真の勝利への期待感と不安感の絶妙なバランス加減は見事といったところ。

 
 一気に(料理人としての)強者感を出してきた叡山。
 先手は創真となりましたが・・・。
 これまでの勝負で、先攻で創真が勝ったことってあったっけ・・・?(心配)



 第9席という低い席次やこれまで全く料理人らしからぬ姿しか見せてこなかっただけに、読者からの評価がイマイチ低かったであろう叡山。
 でも、まさか他の十傑も喰われかねないほどの実力者だったとは・・・!!
 ということは、創真が最初に久我と対決したのは実は一番無難だったと言えたのかも。

 専門タイプだった久我に対し、叡山は万能タイプだったわけですか。
 
う~ん、まさかこれほどまでに叡山の株を上げてくるとは・・・。
 といっても、あくまで実力的な株ですけどね。
 人格的には相変わらずですが。


 叡山の実力がこれほどまでに引き上げられた以上、こうなってくると「席順=実力順」とは一概に言えなくなりました。
 もっとも、えりなや一色先輩は今の席次よりもずっと上の実力者であろうことは既に察しが付いてますけど。



 叡山の見事な強者感によってより一層創真の勝利が危ぶまれる状況になってしまいましたが、叡山の“本気”は少しずつ場の流れを「真っ向勝負」へと軌道修正してきているように感じます。

 叡山の感心するところは、「金」や「権力」に単純に胡坐を掻いていないところ。
 ちゃんと料理の腕も研鑽しているという。
 これがそこらにいるような小者だったなら、料理人として怠慢し、腕を鈍らせているところでしょうに。
 それだけに勿体無い。
 ちゃんと正面から挑める実力があるというのに、まわりくどい姑息な手を取ってくるという姿勢が。

 だからこそ、創真が叡山に見せたいのはそこなのでしょう。
 果たして創真はどういう手段で叡山に「それ」を見せるのか。
 そしてどうやって審査員達に食べさせ、公正な審査へと持ち込ませるのか。
 
そこに非常に期待がかかるところなのですが・・・。


 なんと、附田先生は創真を「先攻」にさせるという構成に。

 これで創真が「後攻」だったなら、スムーズに創真の勝利のビジョンが見えていたのに・・・。

 これには徹底した附田先生の意図を感じさせます。
 ギリギリまでこの食戟の勝者を悟らせまいという。

 なにせ、今回の食戟の重要性はこれまでの比ではありませんからね。 
 この勝負に負けたら極星寮が無くなるとか
 『食戟』が生き返らないとか
 薊政権への反撃の狼煙にならないとか
 とても大きなものが色々懸かっているわけですが・・・
 何より

“創真自身”が危なくなってしまうんですよ・・・!!!
(><|||)




 その理由は、まさに前回の三周年記念考察で述べた通りです。





 「先攻」。
 それは勝利に“説得力”を持たせるには難しい構成です。後攻が強者なら尚の事。
 果たして次回、創真はどんな料理でこれら逆境を跳ね返すのでしょうか?

 創真の。
 附田先生の。
 森崎先生の。
 佐伯先生の。
 担当の上野さんの。

 『食戟のソーマチーム』の。

 

腕の見せ所です。

 

 


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