本当にあっという間のように思えます・・・。
今日5月5日をもちまして、このブログ【あまぐりころころ】は開設から三年目を迎えました―――!!!
振り返れば色々な事がありました。
楽しかったこと、苦しかったこと・・・。
更新の遅さから自分に嫌気がさし、やめようかと思った事もありました。
それでも・・・。
やめられなかったんですよね~。
やっぱり『食戟のソーマ』を語りたかったから。
だから、私がブログを続けてこられたのは、ひとえに『食戟のソーマ』がずっと面白い作品でいてくれたお陰。
そして何より、更新が遅かろうが休止していようが訪れてくださった皆様のお陰です。
なんだかんだでここまでやってこれた以上、このブログを少し誇りに思ってもいいかな・・・?とちょっぴり思ったり。
相変わらず更新は遅いままでしょうが、少なくとも『食戟のソーマ』で書きたいこと、やりたいことはまだまだま~だまだ残っていますので、当分は続けていくと思います。
とりあえず、次は五年目を目指して頑張りまーす!!
さて。
三年目突入を記念してお祝い考察でも・・・と思ったのですが、もう一つの「お祝い考察」がまだ未完なんですよね。
ハイ。
もうほとんどの方がお忘れになっているでしょうが、『食戟のソーマ』の三周年記念考察の最終章をまだUPしていなかったという。
昨年末に本作が三周年を迎えてから、もう半年も経っちゃったというね。
あまりの不始末にもはやお詫びの言葉もありません。(|||orz|||)
(でもブログの三周年突入時に『ソーマ』の三周年記念記事を書けて嬉しいvとも思っちゃったり)
・・・こんなどアホな管理人ですが、どうかどうかこれからもお付き合いのほどを宜しくお願い致します。
では気を取り直して、と。
それでは長きに渡った(←ホントにね!!!)、『食戟のソーマ』三周年記念考察。
今回を持ちましてようやく完結です。
第一部では【主人公&ヒロインらについての再考察】
第二部では【主要キャラクター達の料理人としての未来予想】[前半] [後半]
について、それぞれ考察して参りました。
その過程の中で、創真の「危うさ」を守る存在
そして城一郎の云う「良い料理人になるコツ」について言及しましたが・・・
最終章にあたるこの第三部では、それらを踏まえて
【主要キャラ達の恋愛的展望】
について、私なりの予想&考察を述べさせて頂きます。
・・・その前に少々注意点をば。
この考察はあくまで一個人の勝手な憶測です。
決してこの考察以外のカップリングを否定しているわけではありません。
「このカップリングしか認めない!!!」という熱い思い入れのある方は、どうかこの考察はご覧にならないでください。
それに加えて、随所でかなり手厳しい内容になる恐れがあります。
アリス、そして葉山がお好きな方は特にご注意くださいますようお願いします。
・・・宜しいでしょうか?
それではいざ、三周年記念のラストを締める考察を始めることにいたしましょう。
この『食戟のソーマ』という料理バトル漫画はその強烈な「お色気リアクション」が最大の特徴となっています。
ですが、そんな過激なリアクションとは裏腹に、実際のキャラクター達の恋愛描写は非常にピュアでイノセント。
私はこの作品のそういう点を心から好いています。純愛最高。(^^)
主人公の創真を中心にした、多くの魅力あるキャラクター達の群像劇がこの作品の面白味をより一層深めているわけですが、面白味を深めているのはそれだけではありません。
それは料理バトル的要素が各キャラの恋愛模様にも関わっているところ。
尤も、それは本編ではまだ潜伏的にしか描かれておらず、彼らの恋愛模様がどう展開していくかはその大部分が読者の予想に委ねられているわけですが。
よって私も、誰が誰と結ばれることになるかを自分なりの見解と理由を付けて述べさせて頂くことにします。
主人公創真が、えりな・恵・郁魅といった三大ヒロインのうち誰と結ばれることになるか。
それが読者が最も注目している点でしょうが、私としては[創真のライバル三本柱(タクミ・葉山・黒木場)]も、それぞれの方向で創真とヒロインらの恋愛模様に関わってくると思っています。
そういうわけで、まずは彼らについての考察から始めましょう。
まずは黒木場から。
黒木場のお相手として真っ先に挙げられるのはアリス。
これは当然でしょうね。
この二人は四六時中いつも一緒ですし、長きに渡る料理勝負を通して、確かな絆を育んできましたもの。
もはや一緒にいるのが当たり前といった具合に、大変安定した仲である黒木場とアリス。
一方でそんな彼らと同様に、同い年で、異性で、常に一緒にいる、そんなペアがもう一組いたりします。
それが創真と恵。
そして彼らは秋の選抜本戦第一回戦で、互いが互いのパートナーと対決しているという縁が。
実はこれを取り上げたのは
秋の選抜本戦での対戦図は単なるその場だけの盛り上げを狙ったわけではなく、これからの展開への布石であった
と私が捉えているからによるもの。
これまでずっと「二人の世界」で互いに腕を磨き合ってきた黒木場とアリス。
ですが、それは言い換えれば「二人の世界」からしか刺激を受けてこなかったということでもありました。
そんな彼らが秋の選抜にて、アリスは創真から「温もり」を、黒木場は恵から「心」をと、きっとそれぞれが最も欠けていた刺激を受けることに。
こうしてアリスは創真を、黒木場は恵を認識するようになったことで、彼らの「二人だけの世界」は広がることになりました。
黒木場とアリスがお互いのパートナー以外で初めて認めた「異性の料理人」。
それが創真と恵だったこと。
この因果関係はいずれ、「料理人」としてだけでなく、一人一人の人間模様にも何らかの影響を受け合うのではないかと推測しています。
特に・・・。
これは小説版第三弾における黒木場とアリスのエピソードのラストで仄めかされている事ですが、黒木場は創真にとっても超重要な、“あるファクター”に憧憬の念を密かに抱いているキャラです。
そして恵はその“あるファクター”を強く持っているキャラだという。
個人的にこれは非常に重要な点として、注目しています。
一番恋愛関係に近いように見えて実はこのペア、中々厄介な問題を抱えていたりするんですよね。
その要因は主にアリスの方にあります。
黒木場とあれほど親しく、今や実力も拮抗しているというにも関わらず、アリスは「主従」という関係を保持したまま。
それもその筈。
アリスは「主従関係」という黒木場との間柄に甘えているから。
港町のパブという辺境にいた黒木場を拾い、外の世界へ連れ出したアリス。
その事実から、黒木場が評価されればされるほど、そんな彼の才能を見出した自分の株も上がると思っているという。
「主」である以上自分は黒木場よりも上。
そういう定義から黒木場を自慢に思う一方で、自分自身の格も誇示しているアリス。
ですが、それはえりなと比較されることで抱いていた自身のコンプレックスに対する誤魔化しにすぎません。
彼女自身はそれを自覚していない事でしょう。
それ故に今の居心地の良さに満足してしまい、今の関係から進もうとしないし、進みたいとも思っていないというわけです。
そして。
アリスのこの考えは、葉山とも共通しています。
前回の考察にて、葉山の汐見に対する想いは附田先生によるミスリードではないかと考えていることを述べました。
それについていざ、ガチで語らせて頂きます。
主要人物の中で、最も「大切な人」への想いがしっかりしている葉山。
葉山にとって汐見は本当に心から大切に想っている人であり、かけがえのない存在なのでしょう。
その点に関しては、私も何の疑問も抱いてはおりません。
ただ。
その想いは果たして「恋愛感情」なのでしょうか?
これで葉山が創真やタクミのように幅広い交友関係を持つ人物だったならば、私は何の疑問も抱かずに葉山の想いを「恋愛感情」と受け取っていたことでしょう。
ですが、葉山にはこれまで友人と言えるような存在は誰一人としていませんでした。
これは三周年記念考察:第二部(前編)でも述べていますが
葉山は極端に人間関係が狭い子なんですよね。
同年代の子達との交流を図ってこようとせず、助手としての務めに邁進していたのも。
自分の天賦の才である「嗅覚」を活かす料理をひたすら磨き続けているのも。
遠月学園で頂点の座を目指しているのも。
全ては汐見のため。
何故ならば
自分の名が上がれば、スラムに埋もれていた自分を見つけ出してくれた恩人であり上司である汐見の名も上がるからと考えているため。
そう、これがアリスと共通している考えなのです。
アリスは「上」の立場から、逆に葉山は「下」の立場からこの考えを相手に対して抱いているわけですね。
「人」とさえ扱ってくれないような劣悪な環境から自分を救い、人生を照らしてくれた汐見。
彼女に対する葉山の感謝の思いは、恩義は、それこそ言い表すことなど出来ないほどのもの。
だからこそ、言葉でなく献身という形で汐見への恩に報いようとしているわけです。
ですが、個人的恋愛観から言わせてもらえば
「献身」は「恋愛」ではありません。
汐見のためだけでなく、自分が汐見の傍にいるためにも。
ずっとずっと、ひたむきに努力を重ねてきた葉山。
ですが、そんな彼の姿勢は私にはこう見えるんです。
同年代のキャラの中でも葉山はかなりクールで大人っぽい子ですが・・・彼もまた、奥底に「子供」を抱えている人物なのではないのでしょうか?
幼少時代の環境の過酷さから、「大人」にならざるを得なかった葉山。
汐見の傍にいることにあれほど固執するのも、汐見の傍にしか自分の居場所を見いだせずにいるからなのでは。
それは言うなれば、親元を離れるのを怖がる子供の気持ち。
要するに。
葉山は物凄い「親思い」な子なんですよね。
身体だけでなく、心も酷く“飢えていた”葉山。
だからこそ、そんな自身の“飢え”を満たしてくれた汐見への想いは、本当に一途で強いものとなったわけです。
読者が「恋愛感情」と見紛うくらいに。
ですが、果たして当の汐見は葉山が自分に尽くしてくれることを望んでいるでしょうか?
答えは否。
自分のせいで葉山を追い詰め、縛り付けているのではないかと負い目に感じています。
汐見としてはやはり「親」として、葉山自身が「己の幸せ」を見つけ出すことを望んでいるんですよね。
メタ的に見ても、ただでさえ二人は強大な「恩義」による主従関係で繋がっているというのに、更にそこに「恋愛」という関係性まで繋がってしまったら・・・
葉山の“世界”は非常に狭いままで終わってしまうことに。
汐見と同様に、私も葉山にはもっと“己の世界”を広げてもらいたいと願っています。もっと自由になってもらいたいと。
だからこそ、葉山と汐見は結ばれるべきではない。
これが私が葉山と汐見のカップリングに異を唱えている理由です。
では、そんな葉山は誰と結ばれるであろうかというと・・・
それは新戸。
(あ、今「え~~~!?」っていう声が聞こえたような/苦笑)
互いに「主」に対して強い忠義心を持っているという共通点があるこの二人。
そして料理の得意ジャンルもまた、葉山は「スパイス」という香辛料、新戸は「薬膳」という生薬の使い手という、結構似た分野だったりします。
そしてこの二人もまた、秋の選抜本戦でぶつかったという縁があるんですよね。
勿論私がこのカップリングを推す理由はこれだけではありません。
“世界”が狭いというのは葉山も新戸もお互い様でしたが、葉山は「ある人物」のファクターも大きく持っている子です。
その人物とは、えりな。
えりなのファクターを持つキャラは数多くいますが、中でも葉山はえりなの「危うさ」を最も色濃く持つキャラだと思っています。
そして新戸はそんなえりなをずっと支えてきた人物だという。
加えて、作者から「菜切り包丁⇒薙切」という姓をつけられたであろうえりなと同様に、新戸は砥石の「荒砥」が語源と推測。
このことからも、えりなにとって新戸は必須の存在といえるのですが・・・。
ひょっとしたら葉山の姓も、「スパイス⇒葉」ではなく、「刃⇒葉」を語源としているのではないでしょうか?
実際、葉山は「刃」のように鋭く突き刺す子ですしね。
そう捉えてみると、葉山にとっても新戸の存在は必須になり得ると考えられるんです。
しかも「荒砥」は「刃」が欠けた時の修正に用いられるそうですよ。
新戸は恵に負けず劣らず“あるファクター”を強く持っている子です。
そんな新戸だからこそ、葉山の「危うさ」をしっかり支えていける筈。
そして葉山も、そんな新戸に汐見とは違う安らぎを抱けるような気がします。
最後はタクミですが・・・。
小説版などで記されていますが、彼は[イケメンカルテット]中で最もモテながら、最も女性付き合いが浅い子です。
それもひとえに、料理人の道を邁進するのに「恋愛」は必要でないと考えているため。
あと、本人が“ライバル”の事で頭一杯だしね(笑)。
本人が色恋沙汰に興味が無いことに加え、特に親しい異性もいないタクミは、最も「将来の大切な異性」を推測するのが難しいと言えます。
・・・が。
見付けてるんですよね~~~これが☆
一体誰かというと・・・。
郁魅。
(ああ・・・、「えええーーー!!??」という声が聞こえる・・・/大苦笑)
なんで郁魅かというと・・・
まあ、ぶっちゃけ「女の勘」です。(核爆ドッカーン)
私って結構、男女のカップリングに関しては最初の第一印象を大切にしてるんですよね。
タクミと郁魅が初めて出会ったのは地獄の合宿時(第28話)。
そこで双子かと言わんばかりに息ピッタリと創真に詰め寄ってましたよね、この二人(笑)。
このシーンは今でもお気に入りですが、当時目にした時インスピレーション的に思ったんですよ。
「あ、この二人良いコンビになりそう☆」と。
実際、創真を介すると意見が合いまくってますしね。(^m^)
郁魅は良い女です(唐突)。
ハッキリ言って、この作品中で最も幸せになって欲しい女の子は誰かと問われたら郁魅と答えます。
それぐらい彼女は良い子ですもの。(^^)
あ、幸せになって欲しい男の子は誰かと問われたら勿論創真と即答しますよ。当然。(言ってろ)
それぐらい郁魅を気に入っているからこそ、思うんですよね。
彼女の「女の子の部分」を大切にしてくれる相手と結ばれて欲しいと。
小西先輩も良い人ですし、この二人のやり取りも結構好きなのですが・・・、小西先輩とだと郁魅はずっと「強い自分」のままでい続けなければならなくなると思うんですよね。
郁魅は本質的にも強い子ですし、頼られることを重荷に思うような子ではありませんが・・・、やっぱり私としては、彼女の繊細さを理解し大切にしてくれる相手の方がお似合いなんじゃないかな、と思うわけです。
自分の威嚇にも全く動じないという骨のある男であり、自分を「女の子」として見てくれた。
郁魅が創真を好きになった切っ掛けは、それでした。
そしてタクミも、そんな創真と似ている子です。
内外共に本物の“紳士”なタクミなら、きっと郁魅を幸せにしてくれる、そう確信してます。(^^)
こうして[創真のライバル三本柱]を中心にこれからの恋愛的展望を語ってみましたが、如何でしたでしょうか?
・・・もし、仮に上記の予想が当たったとしたならば。
恵を通して創真や黒木場が自分の内心と向き合うことになる筈。
その際に、彼らの関係はどう変わることになるのか。
これまでえりなを最優先に守り、ずっと傍にいてくれていた新戸が、想い人が出来ることで離れてしまったならば。
えりなの動揺はきっと大きいことでしょう。
果たしてその時に、一体誰が彼女を支えるのか。
タクミと結ばれる前に、郁魅は必ずや自身の想いに決着を付ける筈。
その時、創真は果たしてそれをどう受け止め、「大切な人」について彼がどう考えるようになるのか。
城一郎が掲げる「良い料理人になるためのコツ」。
それは城一郎から言われずとも、創真の周りにいるライバルや仲間達が教えてくれることでしょう。
あ、ちなみに肝心の創真とメインヒロインらに関する考察については・・・。
ちょいと今回の考察が長くなってしまったため、次に持ち越すことにします(核爆)。