まずい・・・三周年記念考察の後編が全然纏まらない・・・(汗)。
文章自体は既に山盛りなのですがね。
なんてったって、約三年もの間溜め続けてきた考察ですもの(え)。
ただ、それを読んでくださる方にも分かりやすいように整頓しようと思うと・・・これがなかなか難しくって。
この最終章は主人公とヒロインらの関係性という超重要な内容だけに、どうしても自分が納得できるまで文章を練り込みたくなってしまうんですよね~。
なるべく早くUPするよう努めますので、どうかもうしばらくお待ちください。
週刊少年ジャンプ2016年23号掲載
掲載順第14位
第165話 【2つの表情】
冗談じゃない・・・!!!(顔面蒼白)
本気で、最近の低空飛行振りは深刻なレベルに達してしまっていると思います。
どうしちゃったの『ソーマ』・・・!!
ですが人気の低下とは到底思えません。
ということは、やはり原因は入稿遅れでしょうか・・・。
でもツイッターのご様子から見るに、附田先生も佐伯先生もとりあえずお体を崩されてはおられない模様ですし・・・。
あ。
単行本作業だけでなく来週発売の『ジャンプ流!』の作業もあったからか☆
と、自己完結したところで今週の本編感想へといってみましょう~。
先に料理を完成させたのは創真。
そして判定へと移ろうとしますが・・・。
ここにきて、肝心の判定方法を決めていなかったことに創真は気付きます(苦笑)。
司としてはお互いに食べ比べするつもりだったようですが・・・。
審査役を頼もうと声を掛ける創真。
廊下にいたギャラリーに(笑)。
バレてたことに驚くえりなと新戸。
彼女らがいたことには司も気付いていなかった模様。
やっぱり創真は勘働きの良い子だと思う。
隠れていた二人に根本的疑問を投じる創真。
その問いに新戸は・・・。
「・・・どうしてでしょう?」
身も蓋も無い。(大笑)
こうして創真はえりなと新戸に判定を任せようとしますが、新戸は困惑します。
この勝負にもし創真が負けてしまったら、セントラルに入ることになってしまう。
そんな重大な件が掛かっている勝負を、このまま続行させられるわけがないと。
新戸本当に打ち解けてくれたなあ・・・創真を心配してくれてるんですね。(^^)
ですが、創真は引き下がるつもりはありませんでした。
この勝負は十傑第一席の座が掛かっていますが、それ以上に“創真の大切なもの”に関わる勝負になってしまっていたから。
そんな創真の意志を汲み取ったのか、えりなは審査役を引き受けます。
こうしてえりなは「判定人」としての顔へ。
そして創真の料理を口に運ぶ新戸とえりな、そして司。
結果。
全員おはだけ★
特にえりなはひっっっさし振りですよね。
「強者ほどおはだけしにくい」というこの世界の法則通り、ここでも 司<えりな<新戸 の順におはだけ率が高くなっています。
・・・ん~・・・それにしても最近の展開はなんか露出が頻繁に描かれてますね・・・。
男性ファンは願ったり叶ったり???でしょうが、私としては少し辟易気味・・・。
炭火焼という手法によって生まれる独特の風味は、本来フレンチに落しこむには非常に難しいものでした。
それを創真は独自の発想によって見事にフレンチとして成立!!
そんな斬新な創真のフレンチは、名付けて『鹿もも肉の炭火焼き~栗のソース~』!
これには、えりなもフレンチであることを認めざるを得ませんでした。
よっしゃ!!(Σo(>▽<))
一方、司はそんな創真の料理に何か考え込んでいる様子でしたが・・・。
我に返り、慌てて自分の料理を出します。
司の品の名称は、『ふたつの表情を見せる鹿のロースト』。
なるほど。今回のサブタイトルはここと繋がっているわけですか。
大変美しいその料理に息を呑む一同。
そして緊張しながら口に入れた瞬間、新戸は―――
司の料理の世界へ。
これはあれですね。
秋の選抜美作戦での「ゆきひーランド」のように、気が付いたら料理人の世界に引き摺り込まれていたというやつですね。
その圧倒的手腕に戦慄する創真。
それでも笑んでいるあたりが創真らしいところ。
壁は高ければ高いほど超え甲斐があるといったような。
かくして判定へと移りますが、困窮する新戸。
同じお題・ジャンルでの料理であったにも関わらず、両者の品は比べられないほど別種のものだったから。
ここのカットは上手く組み合わせましたね~。
カラーで見ると尚更思います。
司も[創真のライバル三大柱]と同様に、創真とは対照的なカラーリングですよね。(でもって竜胆先輩は四宮と同様に、創真とは同調的なカラーリングだと思う)
「挑む」創真と「慈しむ」司という、二人の表情の対比も非常に活きています。
それでも・・・。
意を決し、判定を下すえりなと新戸。
その結果は―――
う~む。
これは意外でしたね。
なにが意外って勿論、審査を任されたえりなの反応が。
これまでの創真への偏見的見下しが解消されたことから、創真のセントラル入りという重大な件が関わっているこの勝負の判定を請け負う事にもっと戸惑うかと思っていたのでしたが・・・。
実際は予想外に毅然とした態度を見せていました。
その様子から、少なくとも舌に嘘を吐くつもりは無い模様。
躊躇や困惑といった心理模様を見れなかったのは正直残念でしたが、審議を偽るつもりは無い意思が窺えたのは安心しました。
やっぱりえりなにはもう創真の料理に嘘を吐いて欲しくありませんから。
今回創真の料理を真っ当に評価してくれていたのも良かったです。(^^)
そしてそれは新戸も同様でしょうね。
これまではマイナス面が強調されていましたが、二人とも正義感の強い真っ直ぐな子ですから。
そして気になる創真の料理はというと・・・。
確認ですけど、今回の料理って即興なんですよね?
それでありながら、すぐさまこれほどのアイデアを取り入れた品を創り出せるとは!
本当に創真の“引き出し”はどんだけだよって感じです。
サポート能力の向上に加え、ここでも四宮の店でのスタジエール研修で学び取った事が活かされていました。
炭火焼という奇抜な手法を用いながらも、しっかりとフレンチの構成に則った品を創り上げられていたのもその成果です。
個人的に最も感心させられたのがカカオの代わりにコーヒーを用いるという発想。
珍しい食材を身近な食材で置き換えるという創真のこのアイデア性はやはり面白いです。
しかもそれがしっかり機能しているというのだから凄い!
クセの強いものを媒介物を用いることで纏め上げる。
これを即興で成すには、よっぽど食経験がしっかりしていないと出来ない事だと思うんですよね~。
しかもあのえりながすんなり受け入れる程にきちんと噛み合っていたわけですから。
「剥き甘栗」なだけに剥かれちゃいました☆
といった感じで、これまでと比べて随分と安直に見えた今回の「おはだけ」。
ですが、えりながそこを上手く例えていましたね。
常識の殻を剥き去っていくような―――と。
それと同時に、自分の殻に閉じこもりがちだったえりな自身をも指してもいたのかもしれません。
ですがやはり第一席の料理も凄かった。
料理の解説だけで如何にハイレベルな料理かというのが伝わってきましたよ。
創真の「斬新な創意工夫に溢れる料理」に対し、司は「徹底的に洗練された技術による、既存の料理」。
新戸も思っていたように全くその方向性が違っていた両者の品でしたが、異なる味を一つの皿で表現という点が共通していましたね。
これは創真と司の二面性の暗喩でしょう。
司はソースを二種類に分けることで「甘酸っぱさ」と「辛さ」という二面性を表現。
一方創真は一つのソースの中で「甘味」と「苦味」という相反する味を表現。更にそれを調和させているという、まさに渾然一体。
二人の大きなギャップ性を意味するうえでも興味深い品同士だったと思います。
尤も、創真は“二面性”どころか“多面性”な子ですけども。
次回はいよいよ運命の判定ですが・・・。
創真は負けてしまうでしょうね。
勿論気持ちとしては創真に勝って欲しいですよ、当然。
でも・・・。
今回の勝負のお題は「鹿肉」でした。
なのにえりなと新戸の「おはだけ」のイメージは「栗」だったんですよね。
これは今回のお題からは“的外れ”と言えるのでは・・・?
もしお題が「創作フレンチ」とかだったりしたら創真が勝つ確率は格段に跳ね上がっていたでしょうけど。
何よりも残念だったのが、「定食屋出身の創真だからこそ思いついた発想」が今回の品には用いられていなかったということ。
叡山との食戟では「大切なもの」があったからこその発想によって見事に勝利を収められましたが、今回は期待に反して用いられていませんでした。
その点も敗北を予感させてしまうんですよね・・・。
だからこそ、実家での経験の代わりとしてスタジエールでの経験を作者側は用意したのでしょう。
そんな不安の中、気になるのは司の反応。
創真の料理を実際に食して一体どう感じたのか。
これが次回の展開を左右させそうですね。