ここ最近パソコンの調子が悪く、落ち着いて感想記事を書くことが出来ないでいます。
う~~~ん困った・・・。
修理に出すか、もう少し様子を見るか迷っています・・・。
週刊少年ジャンプ2017年19号掲載
掲載順第5位
第210話 【東西の腐れ縁】
一色先輩の見事な包丁捌きを目の当たりにし、川島麗がつい実況熱が上がって称賛してしまった、というのは良い流れ♪
この遠月革命編の裏テーマは『自我』と『情熱』と考えている私としては、是非ともこの調子でセントラル派の目を覚まさせて欲しいところです。
一方のジュリオは、一色先輩の“本気”に驚愕するわけでもなく戦慄するわけでもなく・・・。
ただ感動。
・・・うん。
さぞ華々しく散ってくれることでしょう。
もうジュリオはほっといて、と。
一色先輩のバックボーンが遂に明らかに。
わーい!わーい!創真の予想大当たりーーー!!
創真すごーい♪さすがー♪すごーい♪(←今日も絶好調に創真バカ)
以前から一色先輩との因縁を感じさせていた寧々先輩でしたが、まさか幼馴染だったとは☆
この作品は幼馴染カップルというものが少ないだけに、ちょっとこれからの二人に注目したくなりました。(創真と倉瀬はあの通り離れ離れだし、黒木場とアリスは今のところ「主従」という面目だし)
ですが少なくとも寧々先輩は一色先輩に反目している模様。
旧知の仲だというのに呼び方も「一色」「紀ノ国さん」と、よそよそしいですしね。昔はお互い名前で呼び合ってたのに・・・。
縁は深くても仲は良くない、というこの関係性。
創真とえりなの関係性と少し似てます。
過去の回想も挟まれましたが・・・。
当時の一色先輩は今と違って全然笑っていなかったのですね・・・。
寧々先輩がずっと長い年月をかけて辿り着いた領域。
なのにあっという間にその領域に到達してしまった一色先輩。
寧々先輩が純な努力家であったのに対し、一色先輩は明らかな天才型だったという。
こうして「長年の努力」というプライドを傷つけられてしまったため、寧々先輩は一色先輩を目の敵にするようになったというわけですか。
・・・なんか本当にえりなと創真の関係に似てるな。
その一方で、調理の方は着々と進んでいくわけですが・・・。
ぐるぐるぐるぐる♪(なんか癖になってきた♪)
「ちくしょう躍動感の差すげえな!」
セントラル派のモブに対して、初めて思いました。
ナイスツッコミ(大笑)。
創真が作るのは温蕎麦かそれとも冷蕎麦かと予想を巡らせる仲間達ですが・・・。
いや、焼きそばだから。
そして。
やはり大方の読者が既に察していた通り、一色先輩の方が寧々先輩よりも上の実力者だった模様。
いつもどこか余裕がある一色先輩が許せない寧々先輩。
此度の連帯食戟で一色先輩に勝ち、自分達の世代の最強はどちらか示す、と一色先輩に宣言しますが・・・あっさり断られます。
「君はそのまえに 幸平創真という料理人に負けるから」
ばったーーーーーん☆(倒)
卒倒でした。
嬉しすぎて。
創真ってああいう性格と調理スタイルなこともあって、しょっちゅう非難されたり怒られたりばかりじゃないですか。
それは敵だけでなく、仲間達からでさえも。
創真至上主義者なこともあるせいか、私としてはそれが結構悲しかったりするんです。
城一郎や堂島先輩など、創真の思惑を理解してくれている人はいるにはいるものの、立場や性格の都合上あまり表立って創真を支持してくれる人はいないんですよね。
だからこそ尚更、この一色先輩の発言には感無量でした。
タクミや恵と同様に、一色先輩は数少ない創真の良き理解者です。
初期から強者感はありましたが、単なる「強者」では私の評価は高くなりません。
私が一色先輩を高く買っているのは、まさにこういう所なんですよね。
今回こういう形で静かに、されど確かな創真への信頼を示してくれたことで、更に私の中で一色先輩の評価が上がりました。
当の創真はというと・・・。
加熱した鉄鍋の中に蕎麦をIN☆
一同:「や、焼いたーーー!?」
だから最初から焼きそばだっつってんじゃん。
さて、いよいよ料理も完成間近のようですし、次回は審査員が紹介されるでしょうかね?
そんなわけで、前回に引き続き今回も一色先輩がほぼ全て持っていってしまいました。
寧々先輩との関係性と絡めてバックボーンも明らかになりましたが、名家の嫡男だったんですね。
そんな大層な出身なのに、庶民階級の学生が集っている極星寮に入寮している・・・と。
創真が極星寮に入った時にも言っていましたが(第7話)、一色先輩って「青春」とか「学生」とかいう一般的な若者ならではの体験に強い憧憬を抱いてますよね。
その理由はやはり出身が関係しているのでしょうか・・・。
そんな風に家柄にも才能にも恵まれていながら全力を出そうとしない一色先輩に、劣等感と反発をずっと抱いていた寧々先輩。
確かにこれまでずっとひたむきに努力してきた者からしてみれば、いつも余裕綽々といった態度の人物に反感を抱くのは当然のことでしょう。
・・・。
・・・・・。
・・・・・・・・・・。
ですが。
それって「努力していること」に慢心してません?
この遠月革命編を通して、えりなや城一郎といった「天才」故の苦労というものが丁寧に描かれてきましたが、この漫画は「天才」というものを特別視していないと思うんですよ。
きっと、それと同じように。
「努力家」というものも特別視していないと思うんですよね。
勿論、私個人としては「天才」よりも「努力家」の方を遥かに尊敬しますし、好感も抱きます。
だけど私が「努力家」を評価する理由は、研鑽された実力以上に、長い苦労を乗り越えてきたというその精神力の強さがあるからこそなんです。
長年努力し続けてきたという事は本当に誇るべきこと。
ですが・・・、創真に「積み上げてきた時間と歴史は君には無い」と言ってきたりなど、どうにも寧々先輩の価値観には自己中心的な“狭さ”が感じられるんですよね。
そして。
天才であろうが努力家であろうが決して特別視せず、ただ真っ直ぐに向き合う。
それを誰よりも体現しているのが、主人公である創真。
創真も寧々先輩と同じく、これまでずっと長い年月をかけて努力を続け、ここまで登り上がって来た者です。
ですが。
創真は知っています。
積み上げてきた自信も自負も全部吹き飛ぶような時もあることを。
読み返さずとも、今でもはっきり思い出せます。
秋の選抜で美作を諭したあの時の創真を。
だからこそ。
私も思います。
一色先輩の言う通りだと。
そしてこうも思います。
そんな創真だからこそ、寧々先輩と勝負するのにまさに相応しい相手だったと。
それでも、相手に全力でぶつからない一色先輩の姿勢に不満を抱く者はやはり多いでしょう。
私としては、もう少し一色先輩自身の気持ちを知ってから意見を述べたいと思っています。
・・・ただ・・・。
何かしらの物事に取り組むたびに、周囲の友達や昔馴染みが自分に敵意を持ったり妬んできたりしたら・・・。
それはとても寂しい事ではないでしょうか・・・。
この作品をこれまでずっと読んできて、色々な事を教えてもらいました。
今回思ったことは、きっとこの作品に出会っていなければ考え付きさえしなかったことだと思います。
このことだけでも、なんだか今回は改めてこの作品に出会えたことに感謝できた内容でした。