母とのお出掛け記事の前に、まずはここ最近の『ソーマ』本編についての考察を纏めて述べておきたいと思います。
本当はいつも通りの感想記事として書き上げたいのですが・・・
如何せん第176話の内容に注げる情熱がちょっと・・・なものでして・・・。
でもこのままじゃいけないですよね・・・うむむ。
創真の前に助太刀として現れた人物。
それは(元)十傑第八席:久我照紀。
お~!これは興味深い人物が来てくれましたね!!
何故なら久我は・・・。
!
!!
!!!
きた。
きたきたきたきたぁーーーーー!!!!!
待ってました!!
“点”と“点”が繋がって、新たな視点が拡がるこの感覚!!!
この脳細胞が一気に活性化するような感じ。
このアハ体験。
こういう閃きが味わえるからこそ、この作品にやみつきになってしまうんですよ・・・!!
栗うさぎのテンションがこれほど上昇した閃き。それはかつて登場した「ある料理」を思い出したからでした。
それは。
初めて久我と創真が闘った月饗祭にて。
創真が創り上げた―――
『時限式麻婆カレー麺』!!
この料理は日本生まれの「中華料理」である麻婆麺に、「カレー」が用いられていた品でした。
そう。
久我と葉山、お互いの得意分野が両方用いられていた品なんですよね。
この料理に込められていたメッセージ性は多々ありますが、その一つが「中華とカレーに用いられるスパイスの相似性」。
「カレー」を最も得意とする葉山とのリベンジ戦に、中華系香辛料の扱いに長けた久我が協力してくれるのはまさに適役としか言えません。
なにより。
この『時限式麻婆カレー麺』は、
創真と恵の初めての共同制作によって
生まれた料理なんですよね。
「特別に大切な人の存在」の有無から、秋の選抜の勝敗が別れた創真と葉山。
もし今回の対決にも「特別に大切な人」もしくは「誰かのため」というテーマが暗に課せられるとするならば。
この繋がりは大変重要な意味を成してくるのではないでしょうか。
恵との相関性を彷彿とさせる要素は、『時限式麻婆カレー麺』だけではありません。
前回(第181話)で創真は「熊鍋」を作っていましたよね。
久我も絶賛する程の確かな手ごたえのあった品でしたが、この料理にも、これまで登場してきた料理要素が組み込まれています。
一つ目は、久我の得意中の得意分野である「辣(赤唐辛子)」。
そして。
二つ目が、「鍋」という要素。
「鍋」と聞いて私が思い出したのが・・・そうです。
恵が秋の選抜予選で出したカレー料理である『アンコウのどぶ汁カレー』。
自分の生まれた故郷を知ってもらいたいという思いでこの料理を創り上げた恵。
そして今回創真は、「熊」という食材をもっと知りたいという思いから、熊の住む土地である山へ行ってみたいという意思を述べていました。
その土地ならではの食材や空気を味わいたい、味わってもらいたいという思い。
創真と恵のそれは、とてもよく似ているのですよね。
とはいえ、今現在進行中の「遠月革命編(進級試験編)」はえりながメインの章なため、恵は表立ってくることは無いでしょう。
あくまで今回は潜伏的な伏線に留まるものと考えています。
そんな現在のメインヒロインとして扱われているえりなですが・・・
ひょっとしたら、十傑第九席の対価として要求されるのは、えりながセントラルに入る(薊の元に戻る)ことになったりして☆
創真自身も言っていましたが、創真は十傑第九席に相当する程の対価は持っていません。
極星寮は創真の所有物ではありませんし、実家の『ゆきひら』も創真にとってはかけがえのない大切なものでも、セントラル側からしてみればしがない定食屋にすぎませんし。(それ以前に創真は絶対対価として差し出したりしないでしょうけども)
ですが、えりなが対価になるならば。
セントラルにとって、えりなは“鍵”になる重要な存在。
そのえりなを「食戟」という絶対のルールによって確実に手に入れられるならば、充分対価として釣り合うものになるのではないでしょうか。
まあ、これも創真は自発的には絶対に提案したりしないでしょうがね。
だから、もしこの対価を提案する者がいたならば、葉山か久我、もしくはえりな自らになるかな、と。
・・・有力候補は葉山ですね。
今の葉山は、本当に色々と大切なものを切り捨ててしまっている状態ですから。
そして今回、熊肉攻略へのヒントを見つけた創真。
私個人の予想としては、多分・・・
山ブドウ、もしくはサルナシ(コクワ)でしょうかね?
どちらもクマの重要な食料源ですから。
創真は結構料理に果物を用いてきますし、こういった山の恵みを上手に料理に取り入れてくれると思います。(^^)
そういった諸々の要因から考えてみて、今回創真が創りだす料理は
「カレー」
「鍋」
「大衆料理(創真だからこそ創れる品)」
「熊の生態に関わる食材」
これらファクターが用いられている品になると思います。
それに「カレー鍋」ならば、私が以前予想した「スープカレー」とも言える品になるわけですし、ね。
なんにせよ創真には、「引き算」ではなく「足し算(掛け算)」で生まれる美味しさで葉山に勝って欲しいです!!
まあ、もしもこの予想が全く掠りもせず、大外れでも・・・
全く後悔しません!!
こうやってこれまでのストーリーで登場した様々な要素を理解・分解・再構築するというこの「深読み」自体が、私にとって最高の楽しさなので!!
そんな「深読み」を続けた中で私が見つけ出したこの作品の魅力の一つが、料理一つ一つに込められている要素が登場人物達の背景や信条に大きく関わっているという事。
これからも料理面からの視点も大切にしながら、この作品への考察を続けていくつもりです。