先日職場でとある機会に恵まれ、「ガランティーヌ」という料理を御馳走になりました。
ウマウマでした。(^^)
そういえば以前『食戟のソーマ』感想でも「ガランティーヌ」について調べたことがあったっけなあ、と思い出し、久し振りにその記事を読み返してみたところ・・・ビックリ。
丁度今週の本編とリンクしている話でしたよ☆☆☆
どうやら私はこの作品と微妙な縁があるようです(笑)。
そんな今回はというと、前回のタクミに引き続き、えりなが遂に「これまでの自分」をぶち破ってくれました。
遠月革命編が始まってからというもの、部屋で一人考え込むという、“閉じ籠もる”姿が大半だったえりな。
そして、そんなえりなの“閉じ籠り”を周囲の人達が打破していってくれていたんですよね。
薊が遠月を支配し、薙切邸に閉じ込められていた時はアリスが。
極星寮に匿われ、部屋で考え込んでいた時は一色先輩が。
そして、今回自室で怯えていた時は城一郎(&堂島先輩)が。
ああ・・・。そう考えてみると。
そんな中で唯一えりなが自ら行動を起こしたのが、創真の部屋への訪問だったわけですね。
これは自論ですが、一人で悩みこんでも結局は良い解決法なんてあまり浮かんでこないものです。
堂々巡りになってしまったり、独りよがりの答えになりがち。
そんな時はやはり、“外”に出るのが一番の良策だと思うんですよ。
周囲の人達に相談するのは勿論のこと、ただ単に出掛けたり遊んだりするのも気分転換としてかなり状況打破に繋がります。
それを凄く理想的な形で体現してくれていたのが、小説版第4弾の最終章のタクミ。
あの時のタクミも美作戦での敗北で色々と考えがゴチャゴチャしていたものの、極星寮で難しい事を考えることなく皆で騒いでいるうちに、いつしか気持ちの整理が付けていました。
ただ閉じ籠ってばかりではなく、とにかく「動く」こと。
これが大事なんですよね。
初めて型を破る料理を作ったという「行動」を起こせたことで、えりなの気持ちはまた一つ落ち着いたに違いないでしょう。
実際、汗を掻きながら料理に打ち込んでいたえりなの表情はとっても活き活きしていましたよ。(^^)
そんなえりなの成長を全く知らず、自分の良いように考えていらっしゃる薊。
な~~~にが「君の言葉を聞かせてもらう時間だ」だ。
えりなの言葉なんて今まで一つも聞いてこなかったくせに。
まあ実際いるんですけどね、こういう人は。
「一体どんな耳と頭してんの???」と不思議に思えるぐらい自分にとって都合のいい解釈しかしない人間が。
そんな薊は「どうせなら派手に」と連帯食戟を大掛かりなものにしようと考えている模様。
ということはやはり、現十傑全員のセントラル勢 VS 元・十傑+創真達の反セントラル勢 となるのでしょうか?
この場合だと人数が一人合いませんが、そこは竜胆先輩は不参加(謹慎)とかにすればどうとでもなりますし。
・・・ええ、「さすがにそろそろ竜胆先輩もその腕前を見せるでしょ」と思われる方もきっと多いでしょうね。
ですが附田先生の温存癖を甘くみてはいけない。
竜胆先輩は重要なキャラクターだと思っているからこそ、まだまだその実力は明かされないだろうと私は予想します。
それにしてもまあ。
前々回の恵といい。
前回のタクミといい。
今回のえりなといい。
三人とも、心に思い浮かべる光景に居るのは創真という(歓喜)。
やっぱり創真の存在感や影響力って半端ないですね。
ほんと凄い子♪
それとですね。
本当は前回感想で述べるべきだったのですが・・・。
前回の堂島先輩&タクミのアドリブに連動し、今回は城一郎と創真とえりなが一見滅茶苦茶にしか見えないアドリブを仕掛けてきました。
これらの姿勢から
連帯食戟ではメインがやりやすいようにサブがただ従順にサポートするのではなく、サブもまた大きく主張する必要がある
ということが示された訳です。
なにそれ。
超面白いじゃないですか!!!!!
初めてです。
少なくとも私は、こんな戦法を用いる料理勝負は初めてですよ。
凄い斬新。
凄い新鮮。
進級試験序盤のあの不満構成は何だったのかと本気で思うぐらい、素晴らしい設定を考えてくださいましたね附田先生・・・!
「メインとサポート」という概念をぶち破るこの発想・・・恐れ入りました!!!
といっても、「メインもサブもお互いのエゴをぶつけ合う」というこのやり方は職場では絶対にNGですけどね。
周囲に迷惑をかけるだけの行為に他なりません。
ですが、創真達が今居る環境は「学び場」であり「勝負の場」。
遠月学園という「研鑽」をモットーとしている場だからこそ存分に出来るやり方です。
そこもまた、旧体制を肯定する巧い設定だと思いました。
お互いがそれぞれの持ち味を活かしたアドリブをぶつけ合いながら、一つの料理を完成させる。
はっきり言って、このやり方はとんでもなく危険です。
それこそ伸るか反るかの大勝負。
下手したらそれぞれの持ち味を相殺しかねない。むしろ一皿のバランスが崩壊しかねない方法。
でも。
上手くいけばそれぞれの持ち味を相乗させる可能性もあるという。
だからこそ、この連帯食戟は一般の団体戦以上にお互いへの理解が超重要になってくるというわけです。
その意味においても、恵とタクミが生き残ってくれたのはまさに適任としか言いようがありませんでしたね。
このやり方には驚かされもすれども、それ以上に感心させられました。
流石は「あの」創真を育て上げた附田先生だと。
創真も葉山戦(第187話)で言ってましたものね。
美味くなる可能性があるならば当然捨て身で飛び込むと。
リスクなんて度外視で可能性を探求し続ける。
それが『幸平創真』という料理人。
そして附田先生もまた話作りの中で、失敗の可能性を覚悟の上でも、それを超える面白さの可能性を日々模索してくれているのだろうな・・・と思います。
ちなみに今回で気付いたことですが、この創真達のやり方は司瑛士には絶対に出来ないやり方ですね。
司はそりゃもう、少しでも自分の意に反することをされたら失神してしまいそうなお方ですもの(苦笑)。
司の料理スタイルは完璧な「調和」。
それに対して創真達のこのやり方は、「予定調和」から逸脱した破天荒極まりないものなのですから。
それを考えると、鹿料理勝負のリベンジの事もありますし、ここは是非とも創真と「誰か」のペアで勝ってもらいたいところですが・・・。
果たして?
・・・さて・・・!
いよいよ明日発売の少年ジャンプで、第三回目となる人気投票の結果が明らかになる訳ですが・・・。
どうかどうかどうか創真が三連覇を達成できますように~~~!!!(>人<;;;)