すみませんでしたーーーーー!!!
ありえないほど感想が遅れてしまいました!!
この感想をUPし終えたら、すぐに第82話の感想に取り掛かります!!
どうかもうしばらくお待ちを!!
ああ、本当は「来月発売の単行本と一緒に発売されるという[ジャンパック ]ってなんだろう?」とか、「附田先生北海道に取材ですか~☆美味しい物一杯食べてこられたのかな~?(^^)」とか、ちょこちょこ綴りたいことはあったのですが・・・。
どういうわけか不思議なほどに筆が進まず・・・。(パソコン入力だけど)
合併号のため、本誌の発売が再来週なこのタイミングを利用して書き進めたいと思っていたものがあるのに・・・。
ほんと鈍亀ですみません。(><。)
週刊少年ジャンプ2014年36号掲載。
掲載順第8位
第81話 【観察者、来たる】
至高の回だった前回。
ラストで自分の作る料理をぶっちゃけた創真でしたが、郁魅&吉野にドカァッとほとんど体当たりレベルで口を塞がれます(苦笑)。
とりあえず怪我はしていないようで良かった☆
・・・と思っていたらば。
眼前に飛び込んできたのはモデル雑誌な扉絵。
きゃ~~~v
創真ステキ!!
タクミのモデル姿は既に単行本の中表紙等で目にしていたけど、創真のモデル姿はこれが初ですよ初!!イェア!!(d(>▽<)b)
創真は私服はゆきひらシャツ+パーカーがほとんどでしたからね~。なんという眼福。
そしてヘッドフォンも似合うけどイヤフォンも似合うね!(←もはや盲目の愛)
煽り文がまた良いんですよ~。
「荒野を行く―――だけど、独りじゃない」っていうね。
良きライバルな二人の関係を示唆する文とイラストが堪らなかったです♪
佐伯先生!!こういう路線のイラストをこれからもどうかよろしくお願いします!!!
正座させられちゃう創真君。しくしく。
そんなに怒らなくったって・・・創真の言う事ももっともなんだしさあ~。
そんなやり取りの傍らで、創真のぶっちゃけ発言は出任せなのではないかと怪しむ美作。
違うから。
創真は相手をわざと混乱させるような姑息な事はしません。
勝負する品目をばらしたのは何とか譲歩するものの、料理人をやめるという創真の宣言にはどうしても納得出来ない郁魅と吉野。(すっかりこの二人意気投合しちゃってるね)
そんな二人の必死さにも関わらず、創真は至って前向き思考。
でも、こういった創真の発言は珍しいですね。まあ、本人からしてみれば、あくまで「仮定」の話だったからかもしれませんけど。
ああ・・・!そんな創真の態度に、郁魅は憤って出て行ってしまいます。
違う!!そうじゃないんだよ郁魅!!(><。。。)
思えば郁魅は創真の強く真っ直ぐな「料理人」としての姿勢に惹かれた子ですからね・・・。
この創真の言動に本気で憤ってしまうのも無理はないのですが・・・。
そんな郁魅に恵も共感するところがある模様。恵もまた、創真の「料理人」としての姿勢を尊敬しているのは同じですからね。
でも違う、違うんだよ、あああ・・・。
こんな時に場違いですが、吉野はタクミだけでなく、郁魅も「肉魅っち」と呼んでたのね。
最初の頃(第15話)は郁魅を「肉魅」というあだ名で呼ぶことすらはばかっていたというのに。
ホントに仲良くなったものです。(この様子だと、イサミも「イサミっち」と呼んでそう)
創真にとって「料理」は、簡単に賭けられるような軽いものだったと誤解してしまった郁魅。
思慮深い榊はそうは思わないでくれましたが、それでも料理人人生を賭けるなどという大きな危険を負うことはないと創真に言います。
ですが。
それではダメなんだと言う創真。
そして遂に、料理人をやめることを食戟の対価にした理由を話し始めます。
ああ、やっぱり創真は美作を見込んでくれていました・・・!!
これまでの感想で私も散々美作を勿体無いと言ってきましたが、やはり創真も美作の腕は買ってくれていたんですね!
「なのに・・・ 何であんなくだらねー勝負やってんの?」
・・・!
初めてかもしれない。
「くだらない」なんて、これほど直接的な否定発言を創真が口にしたのは。
「可哀想だよお前・・・ 料理をする本物の喜びをお前は知らない」
いい男は背中で語る。
これを地でいってる創真さん。
恐るべし。
前回は真正面顔で魅せてきましたが、今回は後姿ですか。
ほんと油断なりません、この方は、全くもう。
包丁ケースに手を置くこの仕草もいいですね・・・。
料理に対する想いが伝わってきます。
ここの「試行錯誤を繰り返して―――」のくだり、単行本第1巻に収録されている読切版の「新しいことを試して―――」のくだりを彷彿とさせました。
なるほど。
創真にとって「料理の喜び」というのは、失敗や試行錯誤なども全部ひっくるめたものなのですね。
やはり創真は、美作が確かな料理の腕を持ちつつも、その使い道が間違っていることを憂いてくれていました。
数限りない食材、調理法、工夫、発想・・・。
そんな数多の要素の中、ゼロから「自分だけの物」を作り上げるのは本当に大変なこと。
でも、それだけの努力と心を注いだものだからこそ、それは自身の誇りになる。
それに対し、他人の料理を土台に作っている美作はどんなに素晴らしい料理を作ったとしてもその品に対する思い入れは持てない。
逆に模倣された相手は誇りを傷つけられるだけ。
きっと敗北をとても恐れているからこそ、確実に勝利できる策としてこんな保守的ともいえる手段を取っているであろう美作。
確かに敗北は怖いし、とても悔しいです。
それが、自分が心血を注いで作り上げたものなら尚のこと。
だけど。
それに屈せず頑張った末に得られた勝利は、何物にも代えがたい至上の喜び。
美作の「料理への姿勢」、そして「勝利に対する考え」。
敗北を恐れずに、城一郎という大きな壁に挑み続ける創真だからこそ言えた言葉だと思います。
本当に創真のこの背景は、非常に良い形で働いていますよね・・・。
上っ面の勝利を求め、相手の誇りを奪うだけの勝負を続ける美作。
そんな彼の蛮行は「料理人」として許せない。
だからこそ、自分の全てを賭けてでも、挑む。
そこには静かな怒りと確固たる信念、そして深い覚悟がありました。
本当にもう・・・普段は飄々とした態度のくせに、「料理」に基づく正義感が非常に強い子ですよね、創真って。
つくづく少年漫画の主人公の鑑です。
恵以外の極星メンバーが創真のこういった「料理人としての信念」を聞くのは初めてですね。
その強くも誇りある考えに、もはや誰も意見することは出来ませんでした。
郁魅にもこの創真の言葉聞いてもらいたかった・・・!
そうしたら、誤解なんてしなかっただろうに・・・!(><。)
かくして、食戟は成立することに。
明朝。
早速創真は早起きし、食戟に出す料理であるビーフシチューへのアイデアを探っていくことにします。
あ。
美作の情報通り、右下の奥歯から磨いてる☆
案の定、自分で提示しておきながらなーんにも無かったビーフシチューへの対策(苦笑)。
やっぱりね。でもそこが創真らしいところなんだけどね。(^^)
そして、ここにきて郁魅と仲違いしてしまった事が不利な波及効果に。
実家での経験をもとにした発想が創真の大きな武器ですが、ビーフシチューは定食屋ではまず出ないであろう品ですからね~。(カレーでさえ無かったんだから)
しかもビーフシチューのメイン食材である牛肉に詳しい郁魅の協力も得辛くなったとなると、もはやとっかかりはゼロです。
・・・どうしましょう?(汗)
と、そんな時に来訪者が。
現れたのは、「僕はスパイです」と言ってるような道具一式を持った、平々凡々な男子学生。
無音で組み伏せる創真さんがステキです。(←)
この少年、名前は『早津田 みつる』。
すみません、キミ倉瀬ちゃんの親戚だったりします?
なんていうか、平凡な雰囲気がよく似てるので。(おい)
中等部で新聞部に所属しているという早津田くん。
そこで発刊している新聞の名は『遠月スポーツ』、略して『遠スポ』・・・。
なんで「スポーツ」???
いや、確かに以前本誌の記事か何かで森崎先生が「料理はスポーツ」と仰ってはいましたが・・・でも普通に『遠月新聞』でいいのでは・・・うむむ・・・。
っていうか凄いなんてレベルじゃねーぞこの情報収集力(汗)!!
しかしこの遠スポ、よく見ると小ネタが満載ですな。
そこかしこに四宮ら遠月卒業生の記事が載っているのも面白いですが、個人的に一番の注目記事は「豪田林、地区大会優勝」。
ず~っと前にえりなにちゃんこ鍋研究会を潰されて以来な~~~んの音沙汰もありませんでしたが、普通にお相撲さんとして頑張っているようで何よりです。
それにしてもこんな形で再登場してくるなんて・・・、人気投票で倉瀬ちゃん以上の票を獲得した甲斐があったね。(おい!)
しかし、ちょいと気に障った個所がひとつだけ。
創真と美作との対決の記事の中で、美作には『周到なる追跡者(パーフェクト トレーサー)』というカッコいい二つ名が付けられているというのに、片や創真は『平民編入生』って・・・。
なにこの差!?!(怒)
せめて『未知数の編入生』とか書いてあげてよ!
むしろ美作は『KING of ストーカー』で充分だよ!!(←いや発刊物としてそれは)
創真は優勝候補筆頭だったアリスに勝ったというのにこの扱い・・・。どっかのお嬢様といい、遠月学園には目が節穴の人間が多いんでしょうかねえ?(←言い過ぎ)
で、この早津田という子、何のために創真のもとを訪れたのかというと・・・これから二回戦までの一週間、創真を密着取材させてほしいと。
創真:「・・・・・はぁ?」
栗うさぎ:はぁあぁあ???
ざけんじゃねーーーーー!!!((ノ`Д´)ノ彡┻━┻ガッシャーーーン)
ただでさえ今の創真は厄介なストーカーに標的にされているというのに、これ以上面倒事を持ち込まないで!!
っていうか創真と四六時中一緒なんて羨ましすぎること許してたまるか!!(←本音)
・・・まあとりあえず。
一言ばっさりに断る創真に拍手。
前回の解説ともいえるべき内容だった今回の前半。
静かすぎる態度とは裏腹に発言は爆弾だった創真の意図が描かれていました。
ですが、それを語る前に郁魅が創真と仲違いしてしまったのは、見ててとても辛かったです。
久し振りに創真の「誤解されやすいところ」がストレートに露呈してしまいました・・・。
全然緊張感の無い物言いや表情をするため、軽薄に見られがちな創真。
本当は誰よりも深くしっかりした信念と誠実さを持っているというのに。
切に、創真には、彼を理解し信じてくれる人が傍にいてほしいと願ってしまいますね。
嬉しいことに、やはり美作を評価してくれていた創真。
ですが。
「くだらない」。
「認めない」。
普段まず聞かないであろう言葉も口にした創真。
それだけ、静かでありながらも怒りは真剣だったわけです。
「道具100本、あるべき場所に返してもらう―――」
そう言いながら振り向く際に垣間見せた眼・・・。
あれは第21話ラストと同質のものでした。
創真が自身の身を賭けることも厭わない子だというのは確かに元からだったのですが・・・。
それでも、自分の信念を貫くためなら自分の身は二の次どころか三の次なこの姿勢を見ていると・・・。
叱りたくなります。
物申したくなります。
好きです。(←結局デレ)
それにしても、創真が自分から「料理人としての未来」を賭けてくるとは・・・。
これまでも度々述べてきましたが、それを要求してくるのはえりなとばかり・・・。
ほんと附田先生は出し惜しみをなさらない方です。素晴らしいです。
ただ、こうなってくると後々創真とえりなが対決する時に何が対価とされるのでしょうか・・・?
やはり実家の「ゆきひら」や極星寮関係でしょうかねえ・・・。
実際、創真は自分の身よりも仲間達を巻き込むことの方がよっぽど堪えそうですし・・・。
そうして、お互いの「料理人としての在り方」を賭けて食戟が行われることになりましたが、果たして創真はこれからどのような対策を立てていくのでしょう?
創真とタクミは同タイプの料理人だけに、タクミの二番煎じにならないためにも、“現場での対応力”を発揮する展開にはならないでしょうね。一週間という、長めの準備期間が設けられたのもおそらくこのためでしょう。
そしてどうやら今回は、仲間達の協力もあまり入らない気配が。
創真の力になろうと、仲間達が一致団結して協力するという展開も個人的には大歓迎なのですが、それは後の展開のメインでしょうから。
今回はほぼ純粋に創真単独の実力勝負になりそうです。(それはそれで大好き!)
第一回戦では「お弁当」というお題への“着目点”が勝敗の決め手になりましたが、今回は「洋食のメイン一品」という広範囲なお題故にそれも勝利の鍵にはならないと思われます。
となると、あと考えられるのは・・・。
“経験に基づく工夫”、それとやはり“料理への姿勢”でしょうかね。
特に“料理への姿勢”は美作のトレースに対する大きなポイントかと。
美作の弱点ともいえるべき所は、相手を徹底的に調べ上げるものの、それは情報をもとにした「知識」としてであり、共感を伴う「理解」ではないということ。
それは“料理人としての誇り”を持たない彼だからこそ。
アリスとの勝負で「得るもの全部自分の血肉にする」と語っていた創真でしたが、今回の美作との勝負も創真にとって大きな糧になるものと思っています。
「これまでのやり方では頂点は獲れない」。
選抜が始まる直前に葉山に言われた創真。
それが分かった今、自分の料理を美作を通して客観的に見るのは「これまでの自分」を超える絶好の機会ですから。
果たして創真はどういう方向からこれまでの自分の料理を超えていくのでしょうか?
とまあ、前半は良かったのですが・・・。
ここにきて新キャラが出てくるとは思わなんだ。
初の後輩キャラである、早津田みつる。
後輩キャラが出てくるのは創真が2年生になってからとばかり思っていたので、意表を突かれました。
確かに遠月学園は中等部からなので登場してもおかしくはないのですが、この作品って学園モノでありながら普段の学校生活があまり描かれていないこともあってすっかり忘れてましたヨ☆
創真とたった一つ違いなのかと、少々疑わしくなるほど幼げな雰囲気の早津田。
いかにも「後輩」「年下」といった感じのキャラですね。
それにしても、この子と一緒にいると創真のカッコ良さが引き立つなあ~。
こりゃ良い引き立て役になりそう♪(コラ)
日本トップレベルの料理学校に在籍しながら、料理人ではなく一人前の新聞記者を目指している早津田はかなり珍しい立場に居る子です。(まあ、川島麗みたいな子も既にいますが)
料理に深く携わっているキャラがほとんどの中、料理人とは全く別方面の視点を持つキャラが現れたのはある意味かなり新鮮だと思います。
そういった意味でも、早津田は「創真と関われる機会の多い倉瀬」といった感じのポジショニングになるのでしょうか?
・・・やばい、ますます倉瀬ちゃんの出番のチャンスが減ってしまう!!(うおい!!)
なにやら創真をえらく尊敬し、彼を追いかけることにかなりの熱意を持っている様子の早津田。
ただね~~~。
こういう純真でひたむきな子って、「悪気無しのトラブルメーカー」になりそうな予感が思いっきりしてしまうんですよ・・・。
しかも私は、記者やレポーターといったメディアキャラにあまり良いイメージを抱いていないので尚更。
ただでさえ創真はメディア陣営にとって垂涎ものの存在ですからねえ~。
「神の舌」を屈服させ、総帥直々に入学を認められ、遠月卒業生達からスカウトされ、おまけに今現在だけでも十傑の内十席・九席・七席と浅からぬ因縁がありますし・・・。
特に心配なのがやはり、創真の父親が元・十傑第二席という事実が知られた時。
美作の場合だったら、知られたとしても大事にはならないだろうという不思議な安心感があったのですが、この早津田には、その点で大きな不安を抱いてしまいます。
低俗なパパラッチではなさそうな子ではあるのですが、「創真は凄い人物なんだというのを皆に知ってもらいたい」という純粋な思いから記事を載せるものの、それが元になって創真にトラブルが訪れてしまう・・・といった展開になってしまいそうで心配です。かなり。
・・・まあ・・・。
早津田は少なくともスパイでは無いでしょう。
これからの動きに不安はあるものの、キャラクター的には嫌いではありません。(創真至上主義な栗うさぎは、創真を傷つけない&侮辱しない人物には基本好意的)
それに、「情報を制する者は世界を制す」という言葉があるように、情報面でコネクションが出来たのはこれからの展開において非常に重要と思います。
この早津田が所属している新聞部も学園の黎明期から存在しているとのことから、城一郎を始めとした遠月卒業生陣の過去のエピソードがここから明かされるという展開もありそうですしね。
この作品の特徴ともいえる、「対照的でありながら一部が共通しているキャラクター作り」。
今回美作と同じ「創真の追っかけ」(笑)として登場してきた早津田。
果たしてこの子はこれからどんな働きをしていくのでしょうか?
創真もハッキリ断ってはいますが、結局取材を受け入れてしまいそうだなあ~。
なんだかんだで面倒見が良くて懐が深い子ですから。(^^)