週刊少年ジャンプ2014年16号掲載
掲載順第2位
第62話 【強者見参】
本編感想に入る前に、ちょっと余談。
ここ最近の本誌掲載順(=人気アンケート順位)は6位台と、中堅位置にいた『食戟のソーマ』。
ですが、今回はそれがパコン☆と跳ね上がり、第2位。
計算してみたところ、本誌の掲載順は約一ケ月前の回の人気が反映されている模様。
今回の第62話から一ケ月前の回というと・・・。
第58話 【聖なる香り】。
主人公パワー大炸裂の回です。
いや~~~本当にあの回は惹きこみ力が半端じゃありませんでしたものね。
充分納得です。
さて、それでは本編感想にレッツゴー!
選抜予選を勝ち抜いた8名。
彼らの写真が並べられ、選抜本戦の最終確認が行われていました。
写真でもまったくブレない創真さん・・・(大笑)。
そうして本戦前日、創真は対戦相手と対決テーマの告知のため、運営本部へと呼ばれることに。
あ☆
創真の服装が変わってるー!
半袖バージョンの「ゆきひら」シャツの上に半袖の制服を着ていた夏服姿から少し様変わりし、長袖バージョンの「ゆきひら」シャツの上に半袖の制服を着ている形になっていますね。
そんな創真の秋服バージョン。
相変わらず周囲とは違っていながらも似合っている、創真らしいコーディネイトですv
一方で、相変わらず恵がマジメにボケてて安心しました(笑)。
運営本部で創真を待っていたのは、十傑第十席・九席・七席であるえりな・叡山・一色先輩。
創真の制服&手ぬぐいが良い感じにはためいていて、カッコイイぞちくしょうめ☆
一色先輩から告げられた本戦内容は、創真の出場順は最初の第一試合から。
対決テーマは「弁当」!
お弁当とは・・・!これまた奥深いテーマがきましたね・・・!!
お弁当を庶民的なものと捉えていた創真に、あいっかわらずきつく突っかかってくるえりな。
普通に説明すればいいのに全く・・・(怒)。
因果応報。ということで。
創真:「やっぱ俺お前のそういうとこ苦手だわー(笑)」
えりな:「!!?」
相も変わらずヘラヘラズバズバな創真の物言いは見てて気持ちいいね!!((>▽<)b)
いい加減えりなは、創真を否定すればするほど自分の格が落ちるだけというのを、学習するべきだと思う。
他の出場者への対応のため、席を離れる叡山。
その際に、創真にせいぜい気合入れて勝ち上がれと言います。
場が白けるからな、と。
・・・・・・・・・・(怒)。
そうさせようとしているくせに。
それもあって、創真の眼・・・こあい・・・(汗)。
そうして叡山が出て行ったあと、入れ違いのようにして創真の対戦相手が。
その人物とは―――
翌日。
秋の選抜本戦当日。
会場である「月天の間」では、多くの観客が詰めかけていました。
郁魅やイサミも、極星メンバーと一緒の観客席で応援を。
もう皆すっかり仲良くなってくれてるね。嬉しいな。(^^)
さすが本戦ということで、審査員席には食の魔王こと『薙切仙左衛門』が!!
おお、この方が直々に審査か・・・。
相当に厳しそうだけど、同時に公正な判定もしてくれそうですね。
さあ!!
そしていよいよ秋の選抜本戦、一回戦第一試合の開幕です!!
最初に入場してきたのは創真!!
キャーーーーー!!創真頑張ってーーーーー!!(ページフルに使っての全身描写久し振りーv)
予選での健闘振りに、来賓者からも学生達からも注目される創真。
同じブロックだった郁魅と榊も嬉しげです。(^^)
そして反対側の入場口から現れる、創真の対戦相手。
その人物とは・・・
人物とは・・・あああ゛?
え゛ーーーーーーーーーー!!!!!?????
薙 切 ア リ ス だ と ーーーーー !!!???
えーーーーー!?
えええええーーーーー!?
えぇえぇえ~~~~~!?
マ・ジ・で・す・か・・・!
うっわ、これは完全にやられた・・・!
ここのアリスの威圧感が完全にラスボス級なのですが、創真の眼差しの方に目を奪われてしまう私。
この静かながらも鋭い眼光・・・、痺れる~~~~~vvv
「ひ・・・引き強すぎだぞ幸平ぁ!!」
だって主人公ですから☆
笑顔を交し合うアリスと仙左衛門。
家族仲が良さそうで何よりです。(^^)
そんな薙切一族の一人であるアリスは、やはり著名度・経歴共に相当な様子。
分子美食学[ガストロノミー]の申し子と呼ばれ、十傑入りに最も近い生徒とまで言われています。
それにしてもここのアリス、本当に高校生ですか?と言いたい。
大人っぽさが半端ないんですけど。
トレーラー一台分という、予選の時とは比べ物にならないスケールの調理機器を持ち込んできたアリス。
圧倒的な技術と設備の差という絶望感。
大舞台という緊張感。
そんな計り知れない重圧の中に立つ創真を案じる仲間達。
アリスも、昨日は(緊張して)眠れなかった?といった具合に暗に嫌味を言ってきますが・・・。
「やー・・・それが結構遅くまで試作しててさ 気づいたらほとんど夜明けだったわー(へらっ)」
ま・た・か・い・!・!・!
また徹夜明けですか創真!!
キミ絶対生き急いでる!!!
もし倒れたりでもしたら、私泣いて怒りますからね!!!
まあ、創真も「プロ」ですからね、ちゃんと体調管理はしているとは思いますが・・・。
それでもこのひたむきさを見ていると、もう少し自分を労わってあげて・・・!(><。)と言いたくなってしまいます。
でも心配は無用と言う創真。
お客に、自前の包丁、食材。
それらは自分のいつもの日常にあるもの。
いつもと違うのは
手強い商売敵と対面しているということ。
「今日・・・アンタに勝って 得るものぜんぶ 俺の血肉にして帰るよ」
創真かっこ良すぎぃーーーーー!!!!!
o(><)o
こんなセリフ、絶対創真しか言えない!!!
この流れるような料理人モードへのシフトチェンジ。
変身シーンのようでめっちゃ心踊らされます。
この作品の十八番である、顔(眼)を敢えて見せない演出も素晴らしい!
この演出のお陰で、次ページの決めシーンに更に高揚させられます。
創真にとって、「強い相手と勝負する=負ける」なんて図式はこれっぽっちも無いんですよね。
そういう所が本当に凄い。凄すぎる。
どんなに不利な状況だろうが、手強い相手であろうが、それらは全て自分の糧。
言い換えれば、自分をより高みへと導かせるもの。
それを考えると、多分当時は大ひんしゅくを買ったであろう(苦笑)、第4話の「踏み台」発言もあながち否定できないものなんですよね~・・・。
そんな創真の不敵さにアリスも武者震い。
葉山登場のあたりから感じていたけど、最近創真の挑発スキルがどんどんプラスの方向に作用してきてますね・・・!
連載開始当初は多くの読者が創真のこの性格を問題視していたでしょうに、いまやこの点さえも立派な魅力の一つに相成ってしまっているのだから恐ろしい限りです。
いよいよもって切られる、戦いの火蓋。
「お弁当」対決のこの勝負、果たして創真、そしてアリスはどんな品を作るのでしょうか?
これは熱い。
これは燃える。
これは滾る。
とんでもないスタートダッシュとなりました。
どうしよう、この第一試合終了の時点で既に灰と化しそうなんですけど。(←ナイ)
一回戦でいきなり優勝候補とぶつかることになるとは、一体誰が予想出来ましたでしょう?
誰もがアリスと当たるだろうとは予想していたと思うのですが、対戦相手ではなく対戦順を突いてきたのは完全な盲点でしたね。
流石は創真の生みの親であらせられる附田先生。
“順当”なんて言葉をブチ壊してくださいましたよ。
そんな一回戦第一試合のお題は「弁当」。
もし提供形式のお題が出されたなら、「ビュッフェ」は合宿編で出されたから、「お弁当」もしくは「コース料理」かな~とは考えていたのですが、早くも出てきたかという感じです。
私から見れば、「弁当」は「カレー」と同じぐらい・・・いやひょっとしたらそれ以上に奥深いテーマですね。
主食だけでも、白米にするかお握りにするか、味付けご飯にするか、それともパンにするか等々で既にかなりの選択肢がありますし、他のおかずとの相性も考えなければなりません。
そのおかずもどれぐらいの品数にするかというのもありますし、洋風か和風かそれとも中華風かといったジャンルの選択、年代や性別による好みの違い、加えて盛り付けのセンスも審査の対象に入ってくるでしょう。
カレーと同様、馴染み深いが侮るなかれなテーマです。
えりなが余計な言葉と共に説明していましたが、実は海外から高い評価を得ている「お弁当」。
「和食」の無形文化遺産登録を始め、近年は日本のスイーツも世界的に高い評価を受けていますし、日本の“食”を世界が認めてくれるのは大変嬉しく、有難いことですね。(^^)
お弁当というと、個人的に思い出されるのが『ミスター●っこ』の「温かい弁当」。
ですが創真は弁当箱よりも、料理の方の工夫に重点を置いてくるでしょうね。
対してアリスの調理スタイルは、これまでの「常識」を覆すものなので、どう攻めてくるか全く想像出来ません。
私が思いつく「お弁当」のイメージは、“携帯できる食事”、“冷めていても美味しく食べられる”、そして“蓋を開けてのお楽しみ”。
ここらを創真とアリスは果たしてどのようにクリアしていくのでしょう?
「分子美食学」という、これまで創真が全く知らなかった分野の料理人であるアリス。
非常に手強い相手です。
でもそれは同時に非常に取り込み甲斐のある相手でもあるということ。
ぜひとも創真には、アリスの力を存分に喰らってより成長して頂きたいです♪
さて、のっけから決勝戦レベルの盛り上がりで始まった秋の選抜本戦。
一回戦目からいきなりアリスという本命馬に当たったことによって、これまで予想していた対戦図がひっくり返されてしまいました。
ということで、再び予想を立て直してみたいと思います。
第一試合は丁度Aブロック(創真) VS Bブロック(アリス)となりましたが、今回はブロック関係無しで考えてみることにしましょう。
私の予想としては、
恵 VS 新戸
葉山 VS 刺客
タクミ VS 黒木場
という対戦カードになるのではと考えています。
そして、勝ち上がるのは恵、刺客、黒木場となるかと。
選考理由は単純に私の興味という点と、どの対戦が各々のキャラが最も活きるかという点からです。
[恵 VS 新戸]は、お互い「誰かのために料理する」という点が共通しているから。
ただ、新戸はえりなの為だけに対して、恵は故郷の人々や友人、そして審査員や予選で敗退となった人達等、多くの人々の為の料理を作ると思います。
ただ1人への思いと、大勢の人達への思い。
そこが勝負の分かれ目になってくれるかな、と。
滑り込みで本戦出場という形だった恵ですが、対決テーマによっては充分新戸と渡り合えると思います。
それに、ここで新戸とも因縁が出来れば、それこそ[薙切勢 VS 極星勢]の下地がより一層固まりますからね。
[葉山 VS 刺客]は、単純に刺客の実力を見極めてみたいからです(葉山ゴメン)。
葉山は予選で充分にその実力を披露してくれましたから…。
創真とのリターンマッチはまた次の機会でいいかな、と。
[タクミ VS 黒木場]は、イタリアンVSフレンチという国籍料理対決を見てみたい・・・というのもありますが、それ以上の理由も。
創真もそうですが、お互い幼少時から“食の戦場”で戦ってきたから。
「現場」で戦ってもいない連中に負けるつもりはない、と宣戦布告した創真。そして黒木場も「現場」に比べれば遠月学園はヌルイと発言。
それを考えれば、タクミも創真と同様に黒木場をライバル視しそうなのですが・・・・・・・・・・。
何故でしょう。
創真に対する時のように、タクミが黒木場に熱くぶつかる様が全く想像できません。
きっと「ジャンプ新鮮力キャンペーン」の記念ポスターのイメージの影響でしょうけども(苦笑)。
「現場」を知る者同士の対決、かなり白熱した戦いになると思いますよ。
そして、二回戦以降の対戦ですが・・・。
創真は二回戦目に恵と当たるのではないかと思っています。
・・・いえ、むしろ当たって欲しいですね。
まだまだ成長途上である恵の今の実力を考えると、三回戦でぶつかる可能性は低いと思われるので。
57話感想のラストで述べていた、「恵が本選出場を決めた際、述べたいと思っていたこと」。
それがこれです。
第59話感想の本戦予想の際に述べましたが、ちょっとサラリと述べすぎたかな?と思っていたので改めて。
良き友人として、仲間として、いつも一緒にいた創真と恵。
きっとこれから恵は、料理面でも精神面でも創真の最良のパートナーになってくれると確信しています。
だからこそ、対戦してもらいたいのです。
「仲が良い」。それだけでは最良のパートナー関係は築けません。
四宮編で創真が恵のサポートにつくという、普段とは逆の位置関係になったことで創真の一面を新たに発見出来たように、対戦することでより一段とお互いへの理解や絆は深まるものだと思いますから。
・・・創真とえりなとの「これから」の事を考えても。
ただ・・・。
本戦開始直前に、恵がああいうこと(第60話&61話)になってしまいましたからねえ~・・・。
それがこの予想の可能性をより高くもしたのですが、それと同時に心配も高まってしまいました。
もしこの予想が当たってしまい、二人が戦うことになってしまったら・・・。
創真はともかく恵が苦しんでしまいそうで・・・。
ですが、試練を乗り越えてこそ絆は強くなるものですからね!
ここは二人を信じています!!
そして決勝では、叡山からの刺客と戦うことになるのでは。
個人的には[創真VS黒木場]になってもらいたいとも思っているのですがね。
予選の際は葉山との勝負が前面に出されていたので印象が薄くなっていましたが、創真と同点だった黒木場。
予選の際の引き分けを本戦で決着をつける、という形も非常に面白そうです。
ですが、創真にとってこの「秋の選抜」は、暗に叡山との勝負でもありますからね。
やはり決勝はこの対戦となるセンが濃厚かと。
バトル漫画において、主人公に試練はつきもの。
それら試練は、主に実力・精神・状況的なもの。
実力的試練はアリスとの対戦で。
精神的試練は恵と。
状況的試練は刺客との戦いで、創真に訪れると思います。
まずは実力的に申し分無しの相手であるアリス。
ぜひ創真には、「創真らしさ」を充分に発揮した品でアリスに打ち勝ってもらいたいです!!!
それと・・・。
いよいよ始まった「秋の選抜」本戦ですが・・・。
作品中、多分一番の事情通である仙左衛門が審査員として参加していますが、堂島先輩との再会もありそうですね。彼は遠月リゾートの役員ですし、合宿中(第32話)に「選抜」のことも口にしていましたから。
彼らと創真との接触があるか、また、その際にどんな会話が繰り広げられるか結構期待しています。
第44話で城一郎が言っていた、遠月への「ちょっとした用」も気になりますし。(創真といい、幸平親子の「大した事じゃない」発言ほど信用できんものは無いので)
合宿編ラストの時のように、これまで隠されていた事や謎だった部分が幾つか明らかになる展開がありそうです。