あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

カウントダウン開始・・・!

2020-03-16 17:10:00 | 鬼滅の刃

 血の気が引きました。

 

 

 

 

 今週の『鬼滅の刃』に。

 

 

 

 

 

 

や ば い。

 

 

 

 

 今週でなんとかジャンプ本誌に感想を追いつかせ(現にもう少しで第197話感想が完成)、今月末の第200話達成記念に合わせて考察記事をUPしようと計画していたのですが・・・。

 

 

 もう駄目です。
 これ以上悠長にしてられません。

 

 

 計画を前倒しして、今週中に記念考察第一弾をUPします!!(お願い!!今週いっぱいまでもって!!私の集中力・・・!!)

 

 

 

 

 

 このままでは次回、私がある意味で最も恐れている展開に・・・!!!

 


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『鬼滅の刃』第196話感想

2020-03-14 23:20:00 | 鬼滅の刃

 週刊少年ジャンプ2020年14号掲載
 第196話 【私は】

 

 

 

 前回のラストを経て、今回。
 遂に「その時」を迎えました。

 

 

 炭治郎達と無惨が戦っている街へ息を切らしながら向かい続ける禰豆子。
 そうしながらも、次第に禰豆子の身体から鬼の特徴が消えていきます。


 そんな禰豆子の脳裏に浮かぶのは、これまでの記憶。

 大切な家族達の姿から始まり、無惨によって幸せを奪われたあの夜のこと。
 思い出された無惨の言動に、激しい怒りが湧き起る禰豆子。
 また遊郭編の時のように鬼化が進んでしまうのではないか、折角人間に戻りかけているのに、と一瞬危惧しましたが・・・
 次に思い出されたのは、泣きながら駆け寄る炭治郎。

 
そうして次々と思い浮かぶこれまで出会った人達の姿。

 その中にはしのぶさんとのやり取りもありました。
 しのぶさんが飼っていた金魚に纏わるエピソードですか・・・。
 そういえば単行本6巻のおまけページに、しのぶさんの金魚を禰豆子が愛でている様子が描かれていましたものね。
 鬼に対して拭えぬ嫌悪感を抱いていたしのぶさん。
 それでも・・・。炭治郎に胸の内を打ち明けていたからかな?
 禰豆子に優しく接してくれていたんですね。
 困惑気ながらも「仮面」ではない笑みで。

 ただ一つ気になったのは、回想の中に蜜璃さんがいなかったこと。
 何故に?
 柱達の中で一番禰豆子を可愛がってくれて、禰豆子もまた大変慕っていたというのに。
 他の方も仰っておられましたが、これはやはりこの先の展開で禰豆子が最初に邂逅する仲間が蜜璃さんになるフラグなのでしょうか?

 


 そして・・・


 最後に思い浮かんだのは・・・


 (待ってました!!!)


 微笑みながら手を差し伸べる炭治郎。

 


 その瞬間、禰豆子の鼓動が大きく脈打ちます。

 苦しげに頭を抱えるも・・・

 炭治郎の声。

 繋がれた手のぬくもり。

 

 

 勢いよく空を見上げる禰豆子。

 

 

「私は 竈門禰豆子!!」

 

 

 

遂に
禰豆子は人間に戻りました。

 

 

 

 

 

 一方その頃。
 炭治郎達と無惨の死闘は尚も続いていました。

 戦う一方で、残りの柱達が戻ってくるのを察知する無惨。
 柱達の治療を行う愈史郎らに対し、「完全に死ぬまで戦わせるつもりだ」と考えていますが・・・
 なに勘違いしてんだこの野郎は。
 愈史郎達が仲間を治療しているのはあくまで彼らを死なせないためです!!
 柱達が尚も戦場へ戻り続けるのは自らの意思!!
 鬼殺隊士達は誰一人として仲間を道具扱いしている奴なんていません!!!

 

 あと35分と確実に迫る、夜明けまでのタイムリミット。
 遂に無惨は「あの逃亡手段」に打って出ます。 
 縁壱からまんまと逃げおおせた「爆散」という方法で!!

 無惨が爆散して逃げようとしているのを察知する炭治郎でしたが、まだ対処の仕方が見つけ出せていません。
 伊黒と二人で協力したとしても非常に困難なのは明らか。

 ところが。

 無惨は爆散出来ませんでした。

 そう。
 炭治郎と縁壱の他にもう一人無惨の爆散手段を知る人物―――
 珠世さんが薬を用いて妨害してくれていたのです。


 「複数の掛け合わせ」であった珠世さんとしのぶさんが共同開発した薬は、やはり二種以上でしたか。
 この作品って二重三重どころか四重五重レベルの“仕掛け”が張られているので、そうだろうとは思っていました。
 それに、珠世さんなら必ずや無惨の爆散に対する対処法を用意してくれているであろうとも。


 珠世さんとしのぶさんによる薬の効果は
 人間返り
 老化
 分裂阻害
 の三種だった・・・!?

 と、思いきや。

 突如吐血する無惨。

 実は薬の種類は四つ。
 その四種類目は細胞破壊。
 薬は四段仕掛けの代物でした!!(ほらね、四重五重レベルの仕掛けだった)

 

 凄いですね。
 しのぶさんも珠世さんも、自分が死んでからが本当の復讐の始まりでした。

 取り敢えず無惨にはこれだけ言っておきたい。

 

 

女の怨念なめんな。
 

 

 


 

 

 とうとう果たされました。

 「禰豆子を人間に戻す」という、炭治郎の最大の目的の内の一つが。


 禰豆子の目線による回想が描かれていた今回の前半。
 これは回想と並行して禰豆子の自我が戻っていくのを示していたのでしょう。
 私も一緒に振り返ってしみじみしましたが、同時に禰豆子を人間に戻したのは人々との絆のようにも見えて、更にしみじみ。
 でも決定打となったのはやはり炭治郎。
 この兄妹の絆はやはり強いですね。

 「私は 竈門禰豆子」
 自我を取り戻したという事を証明するこれ以上ない言葉でした。

 

 

 

 さて。

 禰豆子が人間に戻ってくれて良かったです。
 きっときっと、炭治郎も大いに喜んでくれるに間違いありません。

 でもね。

 今人間に戻っちゃったら。

 

 炭治郎達の解毒はどうするのぉ~~~~~!?!?


 一番禰豆子の力が必要なのが炭治郎なのに!!
 炭治郎が一番ピンチなのに~~~!!

 禰豆子が人間に戻ってまず困るのは無惨ですが、失礼ながら私も困ってしまいました。
 まあ、無惨なら「また鬼にしてから取り込めばいい」とか考えそうですけど★


 いや待て、冷静に考えろ自分。
 炭治郎がこれまで長い時間を掛けて修行や死闘を重ねて人間でありながら常識から外れかけるぐらい強くなったように、禰豆子もまた、人間に戻ろうとも何かしらの“力”が使えるのかもしれません。
 だからこそ炭十郎やお館様が導いたのでしょう。
 とはいえ、さすがに超回復能力は失われていそうですが。



 それにしても、人間に戻ると同時に自我も取り戻しましたか・・・。
 ええそうです。
 「人間に戻る≠自我が戻る」と私は考えていましたので。
 なので不躾を承知で言わせてもらいますが、人間に戻った事よりも自我が戻った事の方が私にとっては重要性が大きかったりします。

 何故なら、少し前から口枷もしていない事もあり、遂に禰豆子の口から竈門一家惨殺の夜の一部始終が明らかになるということですから。
 現に、今回の回想の中でもさり気に重要な情報が開示されています。
 無惨が人間を鬼にしているのは「太陽を克服できる鬼を作り出すため」なのは周知の事ですが、問題はその直前の発言。
 「この程度の血の注入で」と呆れているという。
 と、いうことは。
 禰豆子に与えられた無惨の血の量はそれほど多くなかったということです。
 ですが思い出してください。
 沼の鬼が禰豆子と戦った時「無惨から与えられた血の量が多い」と推察していたのを。(第12話)
 何故なら、それだけ禰豆子の鬼の力が強かったから。
 今回明らかになった事実とこの推測は明らかに矛盾します。
 他にも禰豆子の急激なパワーアップや特殊性は珠世さんや堕鬼も目を見張るものがありました。
 ということは、やはり・・・。
 竈門家には「鬼に関わる何か」があったという事なのではないのでしょうか。

 

 そして禰豆子が自我を取り戻したことで開けたことがもう一つ。
 禰豆子の視点からによる炭治郎の過去も明かされるであろうことです。

 これまでにも竈門一家の過去の出来事は描かれてきましたが、それらは全て炭治郎一人の視点によるものでした。
 継国兄弟(巌勝&縁壱)の場合が良い例ですが、同じ場面でも一人の視点からだけでは真実は明かされにくいものです。

 個人的に気になっている炭治郎の過去の出来事はこの二点。
 一つは第81話で炭治郎が語っていた、幼い頃弟を火鉢から庇って額に火傷を負った時。
 もう一つは第92話で炭治郎が失神時に夢見た、おそらくかなり珍しいであろう、二人が喧嘩した時。
 この二つの過去回想を見ると、どうしても思わざるを得ないんですよね。
 炭治郎は自分を守ることは一切しない子だよなあ・・・と。
 心も、身体も。
 
 そんな炭治郎の事を、舞台裏を明かす形で禰豆子から語ってもらいたいです。

 

 

 

 とまあ、禰豆子の自我が戻ったことについて色々と述べてみましたが、私が最も言いたい、かつ注目している件について述べることで今回の感想は終わりにしたいと思います。

 自我が戻ったという事は―――

 

 

「自我を取り戻すよりも重要で優先すべきこと」が完了したのでしょう。

 


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当たりました。

2020-03-12 22:40:00 | 鬼滅の刃

 『鬼滅の刃』のオーケストラコンサートに。

 第一希望の東京公演に。

 ・・・まあ、夜の部なんですけどね。
 本音を言えば初回にあたる午前の部が本命だったのですが。

 A席なんですけどね。
 できればS席が良かったのですが。
 でも大丈夫。私には双眼鏡という心強い味方がいる。(←)

 

 

 

 

 ( -.-) =з

 

 

 

 

 

 

やったぜ待ってろ

東京国際フォーラム

!!!!!

 

 


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過ぎ去る日々。(『鬼滅の刃』第195話感想)

2020-03-11 21:00:00 | 鬼滅の刃

 今日で東日本大震災から9年目を迎えました。
 あれからも多くの自然災害を受けた日本。
 あの時の悲しみ、不安、恐怖、混乱、喪失・・・。
 それらを糧に、私達は少しでも前に進めているのか。学べているのか。
 改めて考えさせられる日です。

 

 

 

 

 

 

 週刊少年ジャンプ2020年13号掲載
 第195話 【めまぐるしく】

 

 

 戦場外の状況を読者に伝える役目が多い、最近の扉絵。
 それだけ同時進行で頑張っている人達が多くいるという証拠ですね。
 今回の扉絵は治療中の蜜璃さん。
 ずっと蜜璃さんの解毒は完了しているのかどうか気になっていましたが、彼女には茶々丸が血清を運んでくれていました!!

 ありがとう、茶々丸ありがとう。
 お陰で血毒による皮膚の爛れが消えていますよ。

 そういえば蜜璃さんはネコ好きでしたよね。(ファンブックより)
 茶々丸、どうかスリスリセラピーと肉球マッサージで蜜璃さんを癒してあげて・・・!

 

 

 自身の身体に浮き出てきた古傷に、否応無しに縁壱の脅威を思い出す無惨。
 化け物は自分ではなく縁壱の方、ですか。
 いいえ、縁壱は間違いなく一人の人間です。
 ま、無惨のような自分の杓子定規しか認めない奴には言っても分からないでしょうけど。

 

 その一方で炭治郎は察知していました。無惨が取り繕えなくなってきていることを。
 今は身体的にですが、最終的には精神的にもそうなることでしょう。

 これまで皆が繋げてきたものを想いながら頑張る炭治郎。
 あああでも「最期まで」だなんて言わないでほしい・・・。(><。)
 そりゃあ、鬼殺隊の人達はそのほとんどが炭治郎のような強くも悲壮な覚悟で戦っているというのは分かっています。
 それでもやはり見守る側としては辛い・・・。


 前回の描写だけでは無惨の急所と縁壱による傷の位置関係が一致しているのかどうか分からなかったのですが、ちゃんと急所と連動している模様です。
 何気にこの作品って細かい点の説明も行き届いているのが親切ですよね。(^^)

 こうして「透き通る世界の必要性」という問題点は縁壱のお陰でクリア。
 ですが、敵の事だけでなく仲間の事も考える人物なのが炭治郎。
 失明している伊黒が鏑丸のサポートだけで戦い続けるのは難しい事をちゃんと思慮していました。


 考えを巡らせ、炭治郎が見つけた解決策は。
 愈史郎の術符の使用。

 な・る・ほ・ど!!!

 確かにその手がありました!!
 最近は「透明化」という使い方をされていたので、すっかり忘れてしまっていましたよ。

 

 

 炭治郎がその名案を思い付いた矢先に入る、鎹鴉の時報。
 夜明けまであと40分!!
 うわわ、炭治郎と無惨の一騎打ちが始まった時は確かあと一時間くらいでしたよね?
 ギリギリの一秒一秒を繋いでいって、炭治郎(と伊黒)は約20分も時間を稼いでくれました!
 そして、この間無惨は更に1000年分老けた、と♪(←)

 

 で。
 その時報を聞いた無惨はどうしたかというと。

 逃げた。

 一目散にスタコラサッサですよ。

 あれ?コイツって数時間前は「鬼狩りは全員自分が倒す」とかほざいていませんでしたっけ??
 なんかもう・・・ひたすら呆れた。
 これほど一貫性の無いラスボスも珍しい。
 さすがは珠世さんに「生き汚い」と言わしめた存在です。

 

 無惨を追うものの、どんどん距離が開く炭治郎。
 
「こんな負け方あんまりだ」
 鬼殺隊を応援している全ての読者が同じことを思ったに違いない。(勿論私も)

 

 一切の躊躇なしに逃げに徹する無惨。
 道端に横たわる隊士達の亡骸を平気で踏みつけながら。
 無惨のこの心無い行為に怒髪天を突く炭治郎。(当然ですね)

 直後、無惨の背後に迫ってきたのは

無数の日輪刀。

 第183話の炭治郎の得意技?再びです。
 っていうか更にパワーアップしてますね(汗)。

 闇雲に投げているのではなく、刃先が全て無惨に向かっているという点が、炭治郎の表情と相まってかなりの気迫。
 確認しときますけど、今の炭治郎って片目しか見えていない状態なんですよね???
 それなのにこの抜群のコントロール。
 あな恐ろしや。

 といっても、個人的に炭治郎のこの攻撃の仕方はかなり好きですけども。
 気迫は鬼と見紛うほどですが、その原動力は第183話の時と同様に仲間の無念を晴らすという熱い優しさなのですから。

 

 「今は斬撃よりも体深くに刀が貫通する方が危険」と判断し、飛来する日輪刀を迎撃する無惨。
 でも次のページを捲った途端に

 ドギャ

 伊黒によって、急所の一つがあった首を貫かれました。しかも赫刀で。
 伊黒グッジョブ。(d(--))

 こんなに早いフラグ回収初めて見ました。
 吾峠先生素敵。
 無惨ざまあみろ。

 

 すかさず無惨も伊黒に反撃しようとするものの、炭治郎が阻止!(ナイスフォロー!)
 そして炭治郎は愈史郎の術符を伊黒に渡そうとします。
 鏑丸と伊黒の視覚を共有させようと。

 ですが、無惨の「パギャ」によって阻まれてしまいます。
 炭治郎も伊黒も技を出して致命傷は避けていますが(流石の順応力の高さ)、やはりダメージは受けてしまい、その衝撃で炭治郎の手から術符が離れてしまいます・・・!

 ですが炭治郎は諦めませんでした。

 舞い飛んだ術符の位置を伊黒に口頭で知らせ、次に言葉に発したのは―――


「鏑丸頼むーーーっ!!」

 

 うおおおおおおおおおおおおおおお!!!

 鏑丸も見事に応え、術符を口でキャッチ!!!

 うおおおおおおおおおおおおおおお!!!

 テンション爆上がりです。
 発想といい気概といい、ホント炭治郎って最高の主人公・・・!!!(感涙)

 

 こうして炭治郎の見事な機転によって無事に伊黒の視覚が開かれることに。
 伊黒は言います。

 「炭治郎  感謝する」

 この瞬間、私の中の伊黒に対する過去の因縁が清算されました。

 というわけで、これからは「伊黒さん」と呼ぶことにしましょう。



 こうして互いに助け合いながら戦う炭治郎と伊黒さん!
 「二人ならできる!!」という伊黒さんの熱い言葉にこれまた感慨深くなる栗うさぎ。
 まさかこの二人がこれほどの共闘を見せてくれるんだなんて・・・。(><。)

 そんな炭治郎と伊黒さんの奮闘を前に、逃げられない無惨。
 そしてとうとう息切れを・・・!!
 確実に近づいています。無惨の体力の限界が!! 

 

 

 

 

 一方その頃。

 場面は戦場の外の様子へ。

 


 佇んでいたのは、愈史郎チームではなく、蜜璃さんでもなく・・・
 禰豆子。

 

 その片目は・・・。

 

 

 


 

 

 いやはや・・・

 今回はすっっっごく久し振りに、純粋にワクワクしながら読み進めることが出来ました!!
 いつもはワクワクというよりハラハラしながら読むことになってしまうんですもの。(><。)

 

 今回の戦いは、まさに私が待ち望んでいた『竈戸炭治郎の戦い方』になっていました。
 第192話の感想でも述べた通り、今回はまさに
 想いと共に
 考えを巡らし
 仲間と一緒に戦う
 という、私の願い通りの形に。
 お陰でカタルシスが半端なかったです。


 なかでも特筆すべきはやはりこれ。
 炭治郎の機転による、伊黒さんへのフォロー!!
 最初の頃からそうでしたけど、やっぱり炭治郎って咄嗟の機転が利く子ですよね、凄く。
 投擲技術といい(笑)、定評のある炭治郎の柔軟性と賢さを今回は久し振りに堪能出来て、興奮と同時に嬉しく思いました。(^^)
 それと同じくらい嬉しかったのが、ようやく伊黒さんが炭治郎に心を開いてくれたこと。
 そもそも炭治郎は伊黒があれほど邪険にしていながらも、鳴女との戦いで無事だったことが分かった時は泣いてまで安堵してくれましたし。
 伊黒さんにとって大切な人である蜜璃さんを、刀の投擲で無惨から守ってくれましたし。
 そして今回、相棒の鏑丸をごく当たり前に仲間として信頼してくれましたし。
 炭治郎を何度も助けてくれている伊黒さんですが、炭治郎も同じくらい伊黒さんを助けてくれているんですよね。
 これで伊黒さんが謝意を認めることが出来ていなかったら暴言の一つも放っていたかもしれません。(←)
 なんにせよ、これで私も伊黒さんを素直に認めることが出来ます。(^^) 

 ・・・これで、炭治郎に心を開いていない柱は不死川一人のみ・・・。(悪い笑み)

 

 それはそうと話は変わって、とうとう赫刀で十二ある無惨の急所のうちの一つを斬ることに成功しましたね!!(><)
 まず最初の達成者となったのは蛇柱の伊黒さんでした!
 私の願望としては、こんな感じで少しずつでいいので、他の柱達や同期組が無惨の急所を一つずつ潰していってもらいたいところ。
 折角無惨の急所が十二あるのと同じく、現在の呼吸の型も十二あるのですから。(※日の型を除いて)

 

 ちなみに。
 赫刀で無惨の急所を斬った人物第一号は伊黒さんでしたが・・・

 今回の炭治郎の日輪刀投擲シーンを見て、私が思いだしたのは第183話のあの炭治郎のファインプレーです。
 蜜璃さんを助けるため、そして無惨に殺された隊士達の敵討ちも兼ねて仲間の日輪刀を投げ、無惨を怯ませていた炭治郎。
 あの時も炭治郎よくやった!!!と胸がスカッとしましたっけ。
 ですがこうして振り返ってみると、あのシーンはカタルシスだけではなく、考察的な意味もあるように思えてきました。

 そう。
 あの時も無惨は急所の一つである脳(頭)に刀が貫通させられているんですよね。

 赫刀でではありませんでしたが、炭治郎は初めて当たった攻撃でありながら無惨の急所に大ダメージを与えていたという、かなり大きな功績を上げていたわけです。

 偶然でありながらこの大きな効果。流石は主人公☆
 もし。
 無惨の弱体化等による影響のお陰で、無惨の急所を「同時に」斬る必要がなくなったならば・・・
 炭治郎のこの初撃も後に大きな結果に繋がることになるのではないかと期待してしまいます♪

 

 

 そんな無惨ですが、いよいよ消耗が目に見て取れるようになってきました。
 ただ、失われた体力は「栄養補給」という形でリカバリーすることが出来るわけでして。
 その際狙われる可能性が高いのは、やはり「稀血」である不死川。
 現在の安否も不明ですし、「無惨の回復」という点において彼もまた一つのキーマンでしょうね。

 それにしてもここまで追い詰められても尚無惨が血鬼術を使わないのはどうしてなのでしょう。
 これは禰豆子の場合ですが、血(血鬼術)を使いすぎると眠くなってしまうといった旨の説明が単行本第7巻のおまけページにありました。
 確かに、自らの血液を用いる血鬼術はそれなりに消耗が大きい力と言えます。
 無惨はこれ以上の消耗を避けるために敢えて使っていないのでしょうかね?

 

 

 

 そんなわけで炭治郎や伊黒さんの活躍にとてもワクワクさせられた今回。
 ただし、ワクワク“だけ”で終わらせないのが吾峠先生。

 禰豆子という大きな希望と絶望を併せ持つ存在をここで投入してくるあたりが、いかにも吾峠先生らしいところです。
 第189話の扉絵で示唆されていた通り・・・
 やはり右目が人間の目に戻っていた禰豆子。
 髪の毛を一本だけ垂れさせることによって「人間」と「鬼」の境界線を比喩させていましたが・・・う~ん、個人的にはこの表現は別に必要なかったかも。
 人間の方の目から涙が出ていることから、人間としての自我も戻りかけているのが窺えます。

 無惨が目に見えて弱体化してきている現在、やはり読者として気になるのは以下三つ。
 禰豆子はどのタイミングで人間へと完全に戻るのか。
 戦線復帰する前に戻ってしまった場合、鬼としての能力『爆血』は使えるのか。
 そして。
 果たして禰豆子は無惨に吸収されてしまうのかということ。

 どうやらまとめサイト等を見てみると、「禰豆子が無惨に吸収されてしまうのではないか」という点を懸念している人が多い模様。
 ですが私はその点においてはあまり心配していません。
 禰豆子は炭治郎や善逸がそれこそ全力で守ってくれるでしょうから。
 多くの方々が禰豆子を懸念しておられるのは勿論禰豆子自身を心配してのこともあるでしょうが、それによって無惨が日光を克服してしまうという点を案じているのも大きな理由の一つでしょう。
 ・・・ですが・・・。
 個人的にはこの点に他の方々があまり触れていないのが不思議でしょうがありません。
 無惨が日光を克服するもう一つの手段として、「青い彼岸花」という方法が残されていることに。


 むしろ私としては「戦線復帰する前に戻ってしまった場合、鬼としての能力『爆血』は使えるのか」という点が心配です。・・・今のところは、ですが。
 珠世さんの血清のお陰で無惨の血毒を抑え込んでいる鬼殺隊士達ですが、あくまでその血清の効果は一時的なもの。
 完全に解毒するには、やはり禰豆子の『爆血』が必要不可欠。
 特に一番容態が悪いのが炭治郎ですから・・・。(><。。。)


 今回が大きく「希望」を抱かせるような展開になっているだけに、禰豆子の存在が「絶望」に働いてしまうのではないか・・・と読者に不安を抱かせるあたり、吾峠先生は本当に心理操作がお上手ですよね。
 ・・・天然だろうけど。(←)


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『鬼滅の刃』第194話感想

2020-03-05 00:40:00 | 鬼滅の刃

 しばらく更新が滞ってしまい、誠に申し訳ありませんでした
 ここ最近何をしていたかというと

 

 ひたすら寝ていました。仕事以外の時間は。



 ・・・お詫びの言葉もありません。



 ですが、今はとにかく自分の免疫力を高めなければならないのです。

 免疫力を高めるにはよく寝てよく食べる!
 多少太ろうが構わない!!(いや構うけど)


 理由は、今世間を騒がしている「あのウイルス」が関係しています。
 もし時間に余裕が出来たなら詳細を説明するつもりですが、ブログ活動においては今はとにかく遅れている『鬼滅の刃』感想を取り戻すことに注力したいと思います。
 あああ・・・第200話まであと少し・・・
 お願い・・・!!耐えて頂戴本編・・・!!!(←何を?)

 
 

 

 

 

 週刊少年ジャンプ2020年12号掲載
 第194話 【灼熱の傷】

 

 

 扉絵は炭治郎の手当てを終え、次なる救護に向かう愈史郎&村田さんチーム。
 炭治郎達がここまで戦えているのも間違いなく彼らのお陰です。

 もう一人の鬼殺隊員になにやら水筒を渡している村田さん。
 移動の合間に水分補給を促してくれているのでしょうか。
 それとも。
 その水筒には対無惨用の薬か何かが入っていたりするのでしょうか。
 こういう想像を膨らませながら読むのも実に楽しいものです♪

 

 そして本編はというと・・・

 

 

茶々丸―――――!!!
生きてくれてたんだねーーーーー!!!
(。・°°()°°・。) 

 

 

 良かった良かった良かったよーーー!!!
 キミが生きてくれていて嬉しい。ホント嬉しい。
 もう誰にも死んでほしくなかったから。

 まさか茶々丸も鬼化していたとは思いもしませんでした。
 これまで何百年かけても人為的に鬼化に成功したのは愈史郎ただ一人だったことを考えると、鬼化・人間化の研究が劇的に進歩したのが窺えます。
 これも禰豆子の血を研究した成果の一つなのでしょうか?

 

 辛辣な愈史郎の呼び掛けによって(苦笑)、慌てて柱や同期組の治療にあたり始める村田さん達。
 ホッ・・・!これによって同期組の解毒は確定!
 それと、ここに来るまでの間に蜜璃さんの解毒はしてくれたのでしょうか・・・。それも気になります。
 蜜璃さんも大切な戦力であり仲間ですし、解毒が完了していることを信じましょう・・・!


 悲鳴嶼さんの治療にあたる愈史郎。
 愈史郎による見解では、足を切断してしまったのはかなりまずいそうです。
 確かに・・・悲鳴嶼さん自身も柱稽古で「最も重要なのは足腰」と仰っていましたからねえ・・・。
 ですが。
 悲鳴嶼さんはそう自ら言っていただけあって常に足腰の鍛錬を怠っていませんでした。
 悲鳴嶼さんほどの方なら片足でもしっかり戦ってくれるに違いありません!

 柱達が意識を失っている中、今現在無惨と戦っているのは炭治郎一人のみ。
 残り50分以上を残して炭治郎だけが戦い続けるのはどう考えても難しすぎます。

 その困難な状況に、珠世を想う愈史郎。

 「珠世さま・・・炭治郎を守ってください」

 え・・・。(・・)


 癒史郎が。
 こんなにも真っ直ぐに。
 炭治郎の身を心配してくれるんだなんて・・・。
 泣いてまでくれるんだなんて・・・。
 思いもしませんでした・・・。

 癒史郎が涙を流す相手は珠世さんだけとばかり思っていたのに。
 ついさっきまで瀕死の炭治郎を前にしていても冷静だったのに。(第191話)

 何時の間にそれほどまでに炭治郎に情を持ってくれたの?癒史郎?
 炭治郎が目覚めた時に何かしらの交流があったのでしょうか?

 

 

 そして場面は炭治郎と無惨との戦いの場へ戻ります。
 ようやく日の呼吸の十二の型は繋がったものの、無惨の急所である脳や心臓を斬るにはまだ至らず。
 脳や心臓の位置を正確に把握するためには「透き通る世界」に入らなければなりません。

 そのためにも、もっと集中を・・・と思った矢先!
 酸欠状態に陥り、視界が暗転してしまった炭治郎!!
 無理もありません。
 無惨との一騎打ちが始まった時点で既にギリギリの状態だったのですから。
 これまでにも何度か足に力が入らなくなってしまった時もありましたし。

 前回(第193話)のピンチの時は無惨が自身の弱体化に気付いていなかったためなんとか回避できましたが、さすがに今回は危ない!!!(><;;;)

 

 

 と、寸でのところで。

 

 

 

 このエフェクトは!!

 

 

 

 一人の鬼殺隊士によって助けられた炭治郎。
 その隊士が放った剣技のエフェクトは―――蛇!!


 そう。蛇柱:伊黒小芭内 戦線復帰です!!

 


 酸欠状態から少し回復し、伊黒の匂いや戻りつつある視界に映る彼の羽織で、助けてくれたのが伊黒であることに気付く炭治郎。
 伊黒が無事だったことに安堵し顔を上げると・・・

 

 

 ・・・あああ・・・この流れは・・・イヤな予感・・・。

 

 

 

!!!

 

 

 

 予感的中。

 

 


 伊黒は顔面に大きな裂傷を負い、両目とも視覚を失っていました。


 うーわーーー・・・。(><;)

 第191話で無惨の「パギャ」を受けた時、伊黒は四肢の欠損はなかったように見えたのでしたが・・・そうでした。
 四肢の他にも「目」という、欠損するにはあまりにも惨い部位がありましたっけね・・・。
 あの時、吹き飛ばされた仲間達は全員顔が伏せられていましたが、さり気ないあの描写が今回のこの衝撃に繋がっていたとは・・・。
 凄く複雑な気持ちで「やられた」といった感じです。



 「俺を庇ったせいで・・・!」と自責に駆られる炭治郎に「違う!」と即座に否定する伊黒。
 「お前は人のことばかりうるさい」
 それは伊黒の言う通り。
 炭治郎、眼が大変な状況になってしまっているのはキミだって同じなんだよ?(><。)

 ・・・ウルトラ狭小な心を持つ私にも、ようやく伊黒の優しさの形が分かってきたかも・・・。



 援護を申し出る炭治郎でしたが、伊黒はそれを断ります。
 何故なら。
 伊黒には鏑丸がついているから。

 ここのコマ。伊黒の目の部分に鏑丸が位置しているのが画として実に見事。
 ごく当たり前の事柄を驚きの要素へ繋げるという吾峠先生の十八番がここでも発揮です。
 確かに鏑丸は常に伊黒と一緒にいる、家族で仲間で相棒でした。
 だけど、まさか戦闘面においても“相棒”であっただなんて・・・!
 しかもその裏付けもとてもしっかりしているという隙の無さ。
 伊黒のオッドアイもまた正面から描かれていた事柄でしたが、鏑丸との関係に繋げてくるとは思いもしませんでした。
 これは蛇柱ファンの方々は歓喜したに違いない☆

 

 炭治郎の回復を確認してから彼を放す伊黒。(ここにも感じる優しさ)
 その直後に無惨の攻撃が襲い掛かります。
 遂に。
 ただ突っ立って触手を振り回してばかりだった無惨が大きく動きました。
 無惨の余裕が少しずつ失われているのが分かります。

 大きな建物の一部が丸ごと吹き飛ぶほど強力な無惨の攻撃。
 ですが鏑丸のサポートによって伊黒は回避し続けます。
 珠世さんの薬による弱体化の影響を考慮したうえでも、これは凄い。
 確か蛇は「ピット器官」というものを持っていて、温度を元に物体の位置を正確に感じ取る能力を持っているんでしたよね?
 鏑丸は視力と同時にピット器官もフル活用しているのでしょう。ただでさえ動物は人間より危機察知能力が高いですしね。



 うおお!!炭治郎と伊黒のコンビネーション!!!
 炭治郎の技が『日暈の龍 頭舞い』なのが「蛇の呼吸」と似合いすぎてこれはヤバい☆
 インスタ映えならぬアニメ映え必至です。

 っていうか、「頭舞い(かぶりまい)」と「鏑丸(かぶらまる)」って発音も似てるね。(爆)



 炭治郎や伊黒の粘りに苛立ちながら攻撃する一方で、老化薬を分解しようとしていた無惨。
 最初の人間化薬の時は肉繭の中で安静にすることで分解に集中することが出来ていましたが、今回は激しく戦いながらなのでそう簡単には分解できないようです。

 こうして珠世さんとしのぶさんの薬によって、無惨はじわじわと追い詰められていきます。
 そんな無惨の弱体化を炭治郎も匂いで察知していました。
 ですがやはり無惨に大ダメージを与える方法は、脳と心臓を(できれば赫刀で)斬ること。
 そう分かってはいるものの、酸欠を免れるのに精一杯で「透き通る世界」に入るのもままなりません。

 現状を打破するにはどうしたら。
 そう炭治郎が考えを巡らせていると・・・


 突如として無惨の身体に浮かび上がったのは、無数の古傷。

 炭治郎は気付きました。
 炭治郎だからこそ気付けました。


 あの古傷は、かつて縁壱がつけた傷だと。

 

 縁壱・・・!!!
 まさかこんな形でも“今”に繋げてくれていたんだなんて・・・!!!

 茶々丸が切り刻まれた回の感想記事にて、私は怒りのままに地獄の業火に焼かれ続けろ」と叫んだわけですがホントにそんな感じになっていた!(驚&嬉)
 どうやら縁壱の・・・というより、「真の赫刀」は永遠の燃焼の力を持つ模様です。
 ということは。
 やはり無惨は断罪の炎で永久に焼かれる運命にありそうですね☆(ニヤリ)



 



 

 

 今回は伊黒の失明という大きな「絶望」がありながらも、茶々丸の復活や鏑丸の活躍、炭治郎と伊黒の共闘、そして縁壱が遺してくれた傷跡といった多くの「希望」も描かれていたという、明暗のバランスが絶妙な回だったと思います。

 

 そんなわけで「透き通る世界」の使用が困難になった状況を打開するようなタイミングで現れた、「縁壱がつけた傷跡」という新要素。
 ひょっとしたらこの展開は人によってはご都合展開に思えるかもしれませんね。
 ですが、個人的には全くもってOK☆
 過去の事象と現在の事象、どちら共に素直にロジックが通っているのですから。

 ともかくこの縁壱の功績のお陰で、「透き通る世界」に入らずとも無惨の急所が視認できるようになりました。
 これは同時に、まだ「透き通る世界」を掴んでいない柱達や同期組も無惨の急所を狙えるようになったという事でもあります。
 これはアドバンテージとして大きい。

 ・・・敢えてここで述べておきましょうか。
 もしかしたら「赫刀」に幾つかの段階があるように、「透き通る世界」にも段階があるのかもしれません。
 無惨との一騎打ちが始まろうとしている時にも炭治郎は「透き通る世界」に入っていましたが(第192話)、猗窩座戦の時に見せた「あの状態」にはなっていませんでしたから。
 炭治郎の「あの状態」は一体なんだったのでしょう。そして、なんで今は「あの状態」にならないのでしょう。
 無惨の血毒が妨害しているのか。
 それとも、「あの状態」になるためには「透き通る世界」に入るだけでなく他にも幾つかの条件が必要なのか。
 現時点で炭治郎の他に「透き通る世界」を掴んでいるのは悲鳴嶼さんと伊黒の二人。
 ひょっとしたら彼らが「透き通る世界」にまだ隠されている秘密を解明してくれたりするのでしょうか?
 ここで一旦インターバルを取ったということは・・・
 その役を担うのは悲鳴嶼さんかな?

 

 

 ・・・う~ん、それにしても。

 今回のサブタイは「ツンツンキャラのデレ」でもよかったのでは。(爆死)

 


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