「ドライブ・マイ・カー」2021年
家福の妻が「話したいことがある」…と。
戻った家福には愕然とする光景だったろう。
広島に招かれて「ドライバー」となる渡利みさき。
みさきとの会話はそこにはなかったけれど。
彼女のドライビングを評価をするじゃない。
少しずつ会話も生まれていく…。
過去の自分を吐露し始めるみさきがいる。
そこには彼女なりに生きてきた時間がある。
家福は音が亡くなったことへの喪失感から逃げていた。
けれど…押しとどめていた思いを吐き出すじゃない。
どこかで現実を受け止めていかなくちゃいけない。
亡くなった家福の娘と同い年のみさき。
父親だったら抱きしめてあげたい…。
みさきの投げかける言葉は家福には響いたのだろうなぁ。
劇中劇での多言語…不思議な世界観がそこに存在している。
家福も演じることでどうやら前進できたようでもあるぅ。