「海のはじまり」#12
夏が父親になる時間をさぁ。
水季なりに分かっていたようでもありぃ。
過去のエピソードをさりげなく盛り込むじゃない。
水季のひととなりが知らずのうちに映し出されるさま。
死を前にして「夏くんへ」とお手紙を書けるだろうか。
まじめに考えてしまったかもしれない。
でもそうだからこそ書けるメッセージなのかなぁ。
「幸せ」であることが何より…。
水季自身そうであったように夏も海もそうあって欲しい。
二人の姿を見ることのできない彼女の想い…。
想像すらできないからこそ伝えたい言葉がある。
ぶつかって距離感ができてしまった夏と海。
それでもお互いを大切に思う気持ちには変わりはない。
尊重してそれを話し合い折れていくことも大切。
待つことの意義もちゃんと伝える…。
成長していく娘を見守る父親がそこにいる。
海のはじまりはきっと幸せをもたらすことだろう。
