せっかくだから、このネタ、
もうちょっと続けます
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これも、見ただけでは意味不明ですね(笑)
本番のセットでは、ど真ん中にベッドがあるのですが、
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そこで使う毛布をどこで片づけるとか、
ここは枕があるとおかしいとか、
誰も気付いてないだろうけど、
時間経過などがあるため、
ちょっとした部分で、意外に変わっているのです。
典型的なのが、毛布の形。
毛布がグジャッと同じ形のままで数日、
というのは、やはり避けないといけないんですね。
確かにね~、
誰も気づかないかもしれないんですが、
きちんとやってあれば気づかないけど、
そのままで放っておいたら、なんか違和感を感じる、
ってこともありますからね。
ということで、この写真は、
どのくらいの時間でたためるか、
実験中なのでゴザイマス。
毛布の素材によっても、たたみやすさが違うので、
難しければ毛布を替えることを考えます。
(実際、この毛布は替えました)
そして・・・、
これも誰も気づかないことだけど、
喋りながら、決まった台詞の間に全部たたむ、
っていうのも、けっこう大変なのですよ~。
たためないとアセるし、
そうなると、よけいうまくいかないし、
そっちに集中すると、台詞が飛んじゃって、
台詞も毛布もグジャグジャ、
なんてことを、私も何度かやりました
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そしてまた、
その毛布を車椅子に置いて、そのままハケた方がいいか、
いや、次のシーンは残しておいた方がいいか、
なんてことも、ここで決めるワケです。
でもね・・・、
毛布をたたんでいる側は、まだ楽なんです。
これ・・・。
本番でこそ、ちゃんとしたベッドでしたが、
稽古場の「ベッド」は、
事務用のパイプ椅子を並べただけ。
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これがまぁ、「パイプ椅子」と言うくらいだから、
パイプが横に出ているんですよね。
普通に腰かけている分には気にならなくても、
ここに寝るとなると、
寝られるスペースは、わずか数十センチ。
(普通、寝ないし
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そこに、
ずっと寝続けねばならなかったのが、
痴呆の進んだおじいちゃん役の仙崎情さんで、
それも、稽古中は、
何度も何度も同じシーンを繰り返すため、
時には数時間に及ぶことも。
本番のセットで、ベッドが登場したとき、
まず主宰が言いました。
「やっとベッドに寝られますよ~。
でも気持ちよくて寝ちゃわないで下さいね」
はい、全員、それを心配しました(笑)
でもさすがに寝ちゃうこともなく(当たり前!)
公演は進んでいったのでゴザイマス。
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