望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ話・稽古場編・・・実は、内緒でおびえていたこと(その3)

2013-09-06 00:47:44 | 舞台・ウラ話

苦手な言葉というのは、
時間をかけても、やっぱり苦手。

それが、よりにもよって、
自分の名前だった日にゃぁ、

エライ目に遭うのは、
言っちゃった当人ではなく、
あとから名前を呼ぶ人で・・・。



この場合、基本、二択を迫られます。

(選択・1)
何もなかったことにして、
台本通りの名前を呼ぶ。

(選択・2)
本人が口走っちゃった名前を、
とりあえず呼んでしまう。


そして、
(選択・番外編)として、

「え?今なんて言った?」

と、本人に突っ込む、
という手もなくはないのですが、

それでOKの状況は限られてますし、
(劇団さんのカラーが大きい)

その場に合わない笑いを取りに行って、
そのままグズグズになって、

もし戻ってこれなかったりしたら、
その回の芝居全部を壊してしまう 

だから、
さすがにこれは、やりません。
演出家の顔が浮かびますしね(笑)


ということで、やはり二択。
打ち合わせなどできるヒマはない。

それぞれの頭の中で、
「おいっ、どうするっ」
とパニック状態が続きます。

自分がひと言、ミスしただけで、
仲間にこれだけのストレスを、
かけることになってしまうんですからね~。

本当におそろしいことです・・・


はい。
なんとか無事に済みました。

まぁ、当然のことですが、
それでも、最後まで、
けっこう緊張してたのも確かです。



でもね、ほんっとにセリフって恐いんですよ。

って、素人みたいなことを言ってますが、

楽屋のモニターで聞いてたりすると、
けっこうみんな、

「あん???」

なんてセリフを口走っているものなんです。


いや、これは、
どのカンパニーでもそうなんです。

老いも若きも、ベテランも新人も、
やっちゃうんです。


ただ、

「間違えてもわからないようにする」
 のと、

「間違えたことがバレてしまう」
 ことに、

経験の差が出るというか・・・。


ま、この話はまたいずれ、
過去のウラ話の方で書きたいと思います。


さて、名前の他にも、

自分で口から出した言葉に、
自分でビックリ!

・・・するようなことは、
何度もありました
(おいおい


   (つづく)


ある日の稽古場

休憩になっても途切れない議論


今回の作品は、前半のほとんどが、主役2人だけの芝居。
演出家の求めるもの。役者の表現したいもの。
それにわずかでも誤差ができると、芝居が成立しなくなる。
お互いに納得のいくところまで、話し合いは続きます。





人気ブログランキング

 ブログランキング参加中。
よろしければ、クリックを!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

参加中。よかったらクリックを!

人気ブログランキングへ