苦手な言葉というのは、
時間をかけても、やっぱり苦手。
それが、よりにもよって、
自分の名前だった日にゃぁ、
エライ目に遭うのは、
言っちゃった当人ではなく、
あとから名前を呼ぶ人で・・・。
この場合、基本、二択を迫られます。
(選択・1)
何もなかったことにして、
台本通りの名前を呼ぶ。
(選択・2)
本人が口走っちゃった名前を、
とりあえず呼んでしまう。
そして、
(選択・番外編)として、
「え?今なんて言った?」
と、本人に突っ込む、
という手もなくはないのですが、
それでOKの状況は限られてますし、
(劇団さんのカラーが大きい)
その場に合わない笑いを取りに行って、
そのままグズグズになって、
もし戻ってこれなかったりしたら、
その回の芝居全部を壊してしまう

だから、
さすがにこれは、やりません。
演出家の顔が浮かびますしね(笑)
ということで、やはり二択。
打ち合わせなどできるヒマはない。
それぞれの頭の中で、
「おいっ、どうするっ」
とパニック状態が続きます。
自分がひと言、ミスしただけで、
仲間にこれだけのストレスを、
かけることになってしまうんですからね~。
本当におそろしいことです・・・

はい。
なんとか無事に済みました。
まぁ、当然のことですが、
それでも、最後まで、
けっこう緊張してたのも確かです。
でもね、ほんっとにセリフって恐いんですよ。
って、素人みたいなことを言ってますが、
楽屋のモニターで聞いてたりすると、
けっこうみんな、
「あん???」
なんてセリフを口走っているものなんです。
いや、これは、
どのカンパニーでもそうなんです。
老いも若きも、ベテランも新人も、
やっちゃうんです。
ただ、
「間違えてもわからないようにする」
のと、
「間違えたことがバレてしまう」
ことに、
経験の差が出るというか・・・。
ま、この話はまたいずれ、
過去のウラ話の方で書きたいと思います。
さて、名前の他にも、
自分で口から出した言葉に、
自分でビックリ!
・・・するようなことは、
何度もありました

(おいおい

(つづく)


休憩になっても途切れない議論

今回の作品は、前半のほとんどが、主役2人だけの芝居。
演出家の求めるもの。役者の表現したいもの。
それにわずかでも誤差ができると、芝居が成立しなくなる。
お互いに納得のいくところまで、話し合いは続きます。
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