望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ話・稽古場編・・・実は、内緒でおびえていたこと(その2)

2013-09-05 00:45:04 | 舞台・ウラ話

稽古を続けるうちに、
必ず出てくる苦手ワード。

毎回、何とかかんとか、
乗り越えてはホッ、とするのですが。


今回の公演で、
なかなか出てこない言葉だったのが、


なんと、

よりにもよって、


<自分の名前!>


これはマズイです。
自分の名前を忘れるなんて、
普通、あり得ないことです。

でも、芝居なら普通にあり得ます。

だって、本当の自分の名前じゃないんだから。
出ないのは出ないんです。
(こんなところで居直ってどうする!)


今度の私の名前は「文代」でした。

で、まだ台本を机に置いて、
読み合わせをしているときだったのですが、

突然、「文」が「安」に見えたんです。
つまり「安代」。

(ん?安代? いやいや違った)

(そうよね、文代よね・・・)

なんてことを頭の中で考えて、

でも、読み合わせのときは、
別にそれで何でもなく過ぎて・・・、


それなのに、

いざ台本を離す段になると、

「文」と「安」が頭の中で踊り出して、

グチャグチャになってきたではありませんか!

(ええとぉ・・・、ど、どっちだっ)


その結果


「ほら、お父さんから聞いたことあるでしょ、
 文代叔母さんって」

という台詞に、

「ほら、お父さんから聞いたことあるでしょ。
 ・・・・・・・・・・文代叔母さんって」

という、意味のない間ができてしまう。

これじゃ、
言葉が出なかったの、バレバレです。



この状態が、すでに本番2週間を切った頃。

まぁ、2週間切っても、
台本の8割ができてない、
なんてときを考えれば、
ここからスタートもありなんですが、

苦手な言葉って、いくら時間をもらっても、
やっぱり苦手なんですよね。


これが自分の名前だったとき、
万が一、「安代」と言っちゃったら・・・、

実はね、
言っちゃった当人は、まだいいんです。


エライ目に遭うのは、
あとから名前を呼ぶ人で・・・。


   (つづく)





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