望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ話・稽古場編・・・たかが小道具、されど・・・(その3)

2013-09-12 00:36:48 | 舞台・ウラ話

さて、誰からも貰えそうにないな、

といったものは、
自分たちで作ります。


たとえば、
「宝川商店街お楽しみスタンプ帳」

舞台で一瞬、見せるだけなんですが、

ゼロから作った台帳に、
 ゼロから作ったシールを、

1枚ずつ、切って、貼ったもの。


ご丁寧に、
少し斜めにずれて貼られたシールもあります。


そして台帳は、綴じて、背表紙を貼って、
大量に作って、こんな感じ。


これの作成担当は、
草野球チーム・イールスの応援団、
ピンクイールスの女子たちだったのですが、

もうひとつの彼女たちの作品が、
恭平が久美に隠れて通っている、
クラブのホステスの名刺でした。


残念なことに、
写真を撮りそびれたのですが、

恭平の目の前で、
彼女たちが破り捨てるだけなのに、

写真入りで、これがまた、
「いかにも~」な出来上がり。

うんうん、きっと安っぽいクラブなんだろうな、
みたいな場末感まで漂っていて(笑)

A・Bのチームによっても個性があり、
リーダー同士が写メして作りあったり、
かなり力が入っていました。


そういえば、ピンクイールスのリーダー、
律子役のこの2人、
(ムラナカユカちゃん、喜多川季子ちゃん)

よくできたもので、
役を離れても、しっかり者のリーダーで、
キャリアの浅い、チームの女子を、
がっつりまとめてくれていました。

キャスティングって、
まるっきり違うタイプの役を当てられる、
ってこともありますが、

なんとなく「それっぽい」人を、
当てることが多いんですね。

もちろん、本人たちとは、
似ても似つかぬキャラですが、
根っこに備わったリーダー性はまさに律子。

この2人を見ていて、
「リアルの強さ」を実感していました 
(きれいな写真がなくてごめんね


・・・と、話がずれましたが、

スタンプ帳も、名刺も、
ただチラッと見せるだけ。

見えるかどうかもわからないくらいです。


それでも、作るんです。

少しでもリアルにしたいし、
作ることで、何かを感じたいから。



うん・・・、結局、そこなんでしょうね。
何かを感じたいから、
とりあえず何でも、やってみる。




芝居の稽古って、
正解もなければ、完璧もない、

ゴールが見えないままで、
少しでも高みを目指し続けます。


そう。ゴールが見えないんです。


だから、当たるを幸い、
できることは全部やる(笑)

少しでも不安を軽減したくて・・・。

そういうもんじゃないか、と思います。




そしてもうひとつ、

たぶん誰も気づかないであろうけれど、
私がこだわった小道具がありました。


これは、不安だからではなく、
<こだわり> かな?

ここだけは、ゆるがせにしたくない、
という小道具があったんです。


   (つづく)







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