老人を助けだしたあと、
ベッドと壁の間に作る、
20センチくらいの微妙な隙間。
それは何のためか?
・・・実はね、
要らないものの隠し場所なんです。
おじいちゃん役の仙崎さん、
あるシーンで、かなりの早替えがあるんですが、
脱いだものを隠す暇がない!
だから全部、ベッドの奥へ落としてしまおう、
というワケなんです。
私はチェックしていませんが、
他にも、いろんな人が、
いろいろと落としていたようで、
そりゃぁ、使わない手はありませんよね。
だって、舞台のど真ん中に、
小道具や衣裳の隠し場所があるんですから、
こんなに楽なことはありません。
といっても、毎回、
好き勝手に動かしているワケではなく、
ライティングはどうか、
全体のバランスはどうか、
いろいろと検討した結果、
ここぞと決めた場所にテープを貼って、
イールスの面々が片づけているときに、
さりげなく動かすということに決まりました。
こういうのが現場処理なんですね~。
稽古場ではできない、
本物のベッドでの「介護」にもチャレンジ。
久美役の悠花ちゃん、重そう(笑)
でもね、反対に、
稽古場じゃなきゃできない楽しみ方、
っていうのもあるんです。
おじいちゃん役の仙崎さん、
芝居の中では、認知症のため、
自分では着替えもできず、
久美に着替えさせてもらいます。
冒頭に書いた「早替え」は、
久美がかいがいしく、
着替えさせている最中に暗転。
次に明るくなったときには、
ベッドに寝ている・・・というシーン。
稽古場の場合は、暗転はできないので、
演出家から、
「暗転!」という声がかかるのですが・・・、
その声がかかった途端、
それまでヨタヨタしていたおじいちゃんが、
一気に、着ているものを脱ぎ捨て、
それをベッドの奥に放り込むやいなや、
ひらりとベッドに寝転んで、
布団をかけるという、
びっくりするほど機敏な動作を見せてくれるんです。
舞台では、ここで真っ暗になるから、
この姿はわからないんですね。
でも、稽古場では、その様子がぜんぶ晒されて、
そのあまりの変身ぶりに、
関係のないところで笑いが起きてました。
おじいちゃん、機敏すぎ~(笑)
さて、そんなこんなで、
いよいよゲネプロに突入します!
(まだゲネプロ?)
人気ブログランキング
ブログランキング参加中。
よろしければ、クリックを!