12月の一連のウラ話にも書きましたが、
KASSAIという劇場は、
2階の楽屋から1階の舞台へ下りる階段が、
なんと、外階段なんですね。
こういう感じ。
なので、
一番困るのが、横なぐりの雨のとき。
これは、ゴミ袋なんかをかぶって、
衣裳をガードして下りていきます。
そして、次に気になるのが、
外部の人の目。
今回は、
突拍子もない衣裳はありませんでしたが、
芝居によっては、
マトモじゃない衣裳もありますし、
できることなら、
一般の常識人には見られたくない
でも、ありがたいことに、下はこういう所。
その上、
とにかく、この駐車場、
人がいるのを見たことがない。
よほど使わない車を置いてるんだろうか、
と、それはそれで、
また、気になったりしてましたが、
それだけ人けのない駐車場なんです。
・・・なもので、
私がまだ楽屋で待っているとき、
出番を終えたイールスの面々が、
苦笑いしながら、楽屋に上がってきました。
「そうだよな~。
まさか、この階段から、
人が来るなんて思わないよな~」
「だけど、くっ、くっ、くっ」
「ねぇねぇ、どうしたのよ」
「いや、楽屋に戻ろうとしたら、
いたんですよ」
「なにが?」
「駐車場の影に」
「だから、何がっ?」
「カップルが。
それも、キスシーンの真っ最中!」
「ありゃぁ(笑) で、どうしたの?」
「でも、こっちも、
上がらないワケにいかないから、
チラ見しながら上がってきました(笑)」
「今度、降りるときに、
まだ、いたらイヤだよな」
「いないよ~、絶対に。
今頃、もう場所変えてるよ」
「しかし、まさか、こんな所から、
人が現れると思わなかったんだろうな~」
たしかに・・・。
楽屋との階段は、
どこから見ても非常階段。
その上、広い駐車場の奥の奥。
だから、階段の下に、
入りこむようにしていたら、
まず、どこからも発見されません。
・・・なんだけど、
なんだけどね~。
その奥にあったんですよね~。
<楽屋へのドアが>
これが、1階の舞台裏のドアを開けたところ。
左下にドアノブを握っている私の手が写ってますが、
こうやって開けて、
緑の矢印の駐車場の方向にまわり込んで、
外階段を上がっていきます。
その「まわり込んだところ」で、
ラブシーンが展開されていた模様。
完全に鉢合わせです
しかし、びっくりしたでしょうね。
突然、目の前に、
野球のユニフォームの一団が現れたんだから。
だけど、公演の時期は、連日の猛暑日。
35度、36度が当たり前だったところに、
場所はコンクリートの駐車場。
階段の影といっても、
40度近い暑さだったと思います。
よくもまぁ、その暑い中で、
そんな暑苦しことを、と思うのは、
オバサンの証拠なのでしょうが、
そのまま夢中でキスシーンを展開してたら、
熱中症で倒れてたかもしれません。
それも、階段裏の見えにくい場所。
楽屋でもなかったら、通る人もなく、
ヘタすりゃ命にかかわります。
そのカップル、彼らに見つかって、
命拾いしたのかもしれません。
あ、もちろん、次に私が降りたときには、
カップルの影も形もありませんでしたけどね
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