昨日(もう一昨日だけど)、
昔からの友人に誘われて、
生まれて初めて「文楽」を観てきました。
ずっと前から観たかったんですが、
わざわざ行くって、
なかなかチャンスがないんですよね。

しかし、
いやぁ、もう~~~~、衝撃でした!!!
だって、めちゃくちゃ面白いんですよ!
信じられます?
今年観た舞台の中で、
一番面白かったかもしれません。
いや、最初はビビったんです。
だって、11時開演で終演が4時!
5時間って、ワーグナーじゃないんだから

もしかして、歌舞伎みたいに、
ゆっくりと幕間にお弁当でも食べるのかな~、
そんな想像をしていったら、
なんと、休憩は全部でたったの30分。
あとの4時間半はずっと上演

でも・・・飽きなかったんです。
人形の動きの細やかさ。
人間を越えた「人間らしさ」。
1人ですべてを受け持つ太夫の、
豊かな表現力と、細やかな機微。
コンマ何秒ではないか、と思うほど、
完璧な間でトーンと入る太棹。
ゾクッときました。
そして、すごく意外だったのが、
全体に感じられる「サービス精神」!
お客様に楽しんで頂くぞ、
みたいな気迫が、こちらに伝わってくるんです。
古典って、なんとなく、
「鑑賞させて頂く」
みたいな上から目線を感じることがあって、
古典自体は嫌いじゃないんだけど、
そのあたりで二の足を踏んでいたんですが、
いやぁ、すごいです。
きっと江戸時代がそうであったように、
今でもエンターテインメントなんです。
人間国宝がいても、
芸術じゃなく、芸能なんです。
当たり前・・・だけど、
当たり前じゃない、んですよね、このあたり。
本当は、昨日、
観てきた勢いで書きたかったんですが、
よほど集中して観てたらしくて、
家に帰ったらヘトヘトで。
うん、やっぱり4時間半は長いんだな~。
とにかく書けるエネルギーがなくなってました。
そして今、これを書きながら、
冷静になって考えて、
・・・気が付いたんです。
やっぱり、あれは、
芸の力ゆえのものだったのだ、と。
たまたま、初めて観た文楽が、
当代きっての一流どころが揃った舞台だった。
だからこそ、あんなに面白かったのでしょう。
もしこれが、しょぼい演者の、
しょぼい芸だったら・・・、
たぶん30分で寝てたと思います。
そして「文楽って退屈だわ~」となっていたかも。
そう思うと、怖いですよね。
やはり、ズブの素人であっても、
一流のものは、その素晴らしさがわかるんですね。
文楽だけじゃなく、どんな芸能においても。
演劇も・・・。
うん、そうだよね・・・。
は、は、は、は、は


ちなみに・・・「ウラ話」は、また明日から続けます~

え~え、まだまだ続けますとも!
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