望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

文楽にはまりそう・・・

2013-09-21 01:16:28 | 舞台・ウラ話

昨日(もう一昨日だけど)、
昔からの友人に誘われて、
生まれて初めて「文楽」を観てきました。

ずっと前から観たかったんですが、
わざわざ行くって、
なかなかチャンスがないんですよね。




  しかし、

いやぁ、もう~~~~、衝撃でした!!!

だって、めちゃくちゃ面白いんですよ!
信じられます?

今年観た舞台の中で、
一番面白かったかもしれません。


いや、最初はビビったんです。
だって、11時開演で終演が4時!
5時間って、ワーグナーじゃないんだから

もしかして、歌舞伎みたいに、
ゆっくりと幕間にお弁当でも食べるのかな~、
そんな想像をしていったら、

なんと、休憩は全部でたったの30分。

あとの4時間半はずっと上演 


でも・・・飽きなかったんです。


人形の動きの細やかさ。
人間を越えた「人間らしさ」。

1人ですべてを受け持つ太夫の、
豊かな表現力と、細やかな機微。

コンマ何秒ではないか、と思うほど、
完璧な間でトーンと入る太棹。

ゾクッときました。


そして、すごく意外だったのが、
全体に感じられる「サービス精神」!

お客様に楽しんで頂くぞ、
みたいな気迫が、こちらに伝わってくるんです。


古典って、なんとなく、
「鑑賞させて頂く」
みたいな上から目線を感じることがあって、

古典自体は嫌いじゃないんだけど、
そのあたりで二の足を踏んでいたんですが、

いやぁ、すごいです。

きっと江戸時代がそうであったように、
今でもエンターテインメントなんです。

人間国宝がいても、
芸術じゃなく、芸能なんです。

当たり前・・・だけど、
当たり前じゃない、んですよね、このあたり。


本当は、昨日、
観てきた勢いで書きたかったんですが、

よほど集中して観てたらしくて、
家に帰ったらヘトヘトで。

うん、やっぱり4時間半は長いんだな~。
とにかく書けるエネルギーがなくなってました。



そして今、これを書きながら、
冷静になって考えて、

・・・気が付いたんです。

やっぱり、あれは、
芸の力ゆえのものだったのだ、と。


たまたま、初めて観た文楽が、
当代きっての一流どころが揃った舞台だった。

だからこそ、あんなに面白かったのでしょう。


もしこれが、しょぼい演者の、
しょぼい芸だったら・・・、

たぶん30分で寝てたと思います。
そして「文楽って退屈だわ~」となっていたかも。


そう思うと、怖いですよね。

やはり、ズブの素人であっても、
一流のものは、その素晴らしさがわかるんですね。

文楽だけじゃなく、どんな芸能においても。

演劇も・・・。


うん、そうだよね・・・。


は、は、は、は、は(笑うしかない)




ちなみに・・・「ウラ話」は、また明日から続けます~
え~え、まだまだ続けますとも!





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