望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

稽古場ウラ写真・・・「何やっとんじゃ?」その4

2013-09-02 00:17:59 | 舞台・ウラ話



前に突っ伏している男性。

それを、椅子の後ろから、
不自然にまとまって、見ている一団。


これが実際の舞台になると、


・・・こうなります。



この作品は、また再演されるでしょうから、
これ以上の説明はやめておきますが、

いくら台本を読み込んでも、

いくら説明を聞いても、

最終的な「絵」というものは、
演出家の頭の中にしか存在しないんですね。


だから、稽古場で、
椅子の後ろにまとまっているときは、
もちろん、心情などはわかっても、

どんな窓で、どんな形に見えるのか、
なんてことは、わからないんです。


で、現場に行ってみて、

「おおっ!」・・・と。

特にこの窓は、
予想以上の効果があったように思います。


この窓、裏はどうなっているかというと、



こんな感じ。

こんな狭い所に入って、
全員の顔が客席から見えるようにするには、

人によっては、中腰とか斜めスクワット状態で、
それなりの長い間、体をキープしてなきゃならない、という、

かなり厳しい状態だったのだそうです。


それも、顔を近づけると、息で曇ってしまう。
といって、近づけないと、客席から見えにくいため、

いかに窓に息をかけずに、長時間キープするかも、
また、窓メンバーの悩みのタネだったとか。


ちなみに、窓から客席方向をのぞくと、
こんな感じになります。


自分が、窓メンバーではない役だったので、

というか、窓の前にいたために、
この実際の雰囲気を見ることができなくて、

照明の変化と、客席の変化で、
「あ~。今、出てるな~」

・・・って、まさに幽霊(笑)


でも、私たち、この窓に関係ないメンバーは、
ここが憧れで(笑)

私もよくこの窓から中を見てました。

なんかね、人のことって、やりたくなるんです。
車椅子だって、
乗らなかった出演者、いないんじゃないかな?

はい、幼いんです、役者って

刀とかピストルなんかも、
あれば必ず遊びますから。




 ・・・ん? 私だけか?





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