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前に突っ伏している男性。
それを、椅子の後ろから、
不自然にまとまって、見ている一団。
これが実際の舞台になると、
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・・・こうなります。
この作品は、また再演されるでしょうから、
これ以上の説明はやめておきますが、
いくら台本を読み込んでも、
いくら説明を聞いても、
最終的な「絵」というものは、
演出家の頭の中にしか存在しないんですね。
だから、稽古場で、
椅子の後ろにまとまっているときは、
もちろん、心情などはわかっても、
どんな窓で、どんな形に見えるのか、
なんてことは、わからないんです。
で、現場に行ってみて、
「おおっ!」・・・と。
特にこの窓は、
予想以上の効果があったように思います。
この窓、裏はどうなっているかというと、
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こんな感じ。
こんな狭い所に入って、
全員の顔が客席から見えるようにするには、
人によっては、中腰とか斜めスクワット状態で、
それなりの長い間、体をキープしてなきゃならない、という、
かなり厳しい状態だったのだそうです。
それも、顔を近づけると、息で曇ってしまう。
といって、近づけないと、客席から見えにくいため、
いかに窓に息をかけずに、長時間キープするかも、
また、窓メンバーの悩みのタネだったとか。
ちなみに、窓から客席方向をのぞくと、
こんな感じになります。
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自分が、窓メンバーではない役だったので、
というか、窓の前にいたために、
この実際の雰囲気を見ることができなくて、
照明の変化と、客席の変化で、
「あ~。今、出てるな~」
・・・って、まさに幽霊(笑)
でも、私たち、この窓に関係ないメンバーは、
ここが憧れで(笑)
私もよくこの窓から中を見てました。
なんかね、人のことって、やりたくなるんです。
車椅子だって、
乗らなかった出演者、いないんじゃないかな?
はい、幼いんです、役者って
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刀とかピストルなんかも、
あれば必ず遊びますから。
・・・ん? 私だけか?
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