愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

Bookstore

2012年05月16日 | Weblog
先日,滞在先アーカンソー州フォートスミスの書店で買い物をしました。その時,書店の品揃えを観察しました。小売店の品揃えは,その顧客の暮らしぶりを映し出します。書店の品揃えは,その顧客の生活上の関心を映し出します。

その書店で最も品揃えが多かった本のジャンルは小説です。これは日本と変わりありません。そのつぎに多かったのは,聖書を中心とした宗教関連です。ビジネス書の2倍程度扱いスペースが割り当てられていました。これは日本とはずいぶん違っています。アーカンソーは信仰心の厚い人が多く,バイブルベルトと呼ばれる地域に含まれると滞在前に聞いていました。やはりそのことを反映しているのでしょう。ちなみに,日曜日の午前中こちらの住民の大半は教会に出向いているようで,道路にはほとんど車は走っていません。

日本に対する関心はどの程度なのだろうか知りたくなり,旅行書のコーナーを見てみました。旅行先の選択は国に対する関心と必ずしも一致しないかもしれませんが,相関関係はあるだろうと思います。

こちらで最も扱いの多い海外旅行先ガイドブックはイギリスです。今年はロンドン・オリンピックが開催されることもあってか,ロンドンのガイドブックが最も目につきました。つぎに多いのが,イタリアとフランスです。それ以外のヨーロッパの国については,スペインとドイツが少しありました。なお,カナダとメキシコは国内旅行扱いになっていました。

アジアについて見てみると,中国ガイドブックの扱いがアジアのなかでは最も多いことを確認しました。こちらの海外ニュースのトップがしばしば中国関連であることを思えば当然でしょうか。そのつぎに多いのが意外にもトルコです。そして,日本についてはわずか(2冊)のガイドブックを確認したのみです。韓国,ベトナムなどと同じく,その他大勢の扱いです。旅行先としての日本にはほとんど関心がない様子です。なお,アジア自体にあまり関心がないようで,中国でもフランスの半分程度の扱いです。

残念な気持ちで,書店内を徘徊してみると,うれしい光景を目にしました。Mangaコーナーがあったのでした。MangaはCartoon(マンガのこと)とは別にコーナーが作られ,そこには日本のマンガの英訳本が並べられていました。ビジネス書と同程度のスペースがありました。Mangaの世界的人気についてはずいぶん前から報じられてきましたが,それはニューヨークやパリのような大都会における現象なのだろうと考えていました。しかし,アメリカ・アーカンソーの地方都市にもMangaは浸透していたのでした。日本という国自体には関心がなくとも,日本の文化の一部については関心が高いことを知って少し残念さが軽減されました。ちなみに,こちらで,Mangaの中で最も人気があるのはNARUTOです。

コメント
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